花輪和一『刑務所の中』
- 作者: 花輪和一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/05/12
- メディア: 文庫
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内容は、タイトルそのまんま筆者の獄中記。
部屋の掃除の仕方や食事の食べ方などなど、色々な描写が細かすぎてスゴイ。
モノの描写もだし、心理描写も若干気味悪いほどに「ありそう」
マンガというメディアと非常に巧く合った作品だと思う。映画化したらしいが、全く考えられない。
毎日の食事の絵をカレンダー上に並べた無気味なページがあったが、ホント給食より良いもの食べてるよ。
食事に限らず、色々な所で小学校を思い出した。
というか、刑務所というのは、学校なのか?
罰を受ける場所ではあるのだけれど、それより何か(規律とか)を学ぶ場所としての役割が大きいのかもしれない。
ただ「授業」を受けているのは様々な事を自分で考えられるようになったハズの「大人」たちだ。その事が生み出す「学校」との大きな差というのもこのマンガに見出すことが出来ると思う。
オッサンたちが小学生の様な言動をしている描写は強烈だ。