黄昏通信社跡地処分推進室

黄昏通信社の跡地処分を推進しています

NFL 2014 -- Week 11

ロンドン帰りの2チームを含む4チームがバイ。ジェッツ(2-8)、レイブンズ(6-4)、ジャガーズ(1-9)、カウボーイズ(7-3)。これでバイが済んでないのはあと2チームのはず。

Buffalo Bills (5-5) @ Miami Dolphins (6-4)

サーズデイナイトは AFC 東の同地区対決。ここまで 5-4 同士と意外と言っては失礼だがそれなりに好調でプレイオフも狙おうかという位置にある両チーム。地区首位には不動のペイトリオッツが居るため、ここで勝つか負けるかは今季を左右すると言っても過言ではない。
1Q は両軍とも手堅い攻めを展開し、守備がそれを止められず、しかしタッチダウンまではされずに済んでフィールドゴールを1本ずつ決める。ドルフィンズは2回目のドライブも敵陣深くまで攻め込んだが、スクランブルに出たタネヒルがタックルを受けてファンブルロスト。チャンスを逃してしまう。ビルズはもう1本 FG を追加して、6-3 として折り返し。
後半に入ってもビルズは詰め切れず、FG をもう1本追加して 9-3 となる。ドルフィンズはここでようやく攻撃がつながり、ハートラインへのショートパスがランアフターキャッチでかなり伸びたゲインもあり、最後はギブソンへのタッチダウンパスが通る。ドルフィンズが 9-10 とあっさり逆転すると、ビルズは返しの攻撃でオートンがエンドゾーンから投じたパスがまさかのインテンショナルグラウンディングの判定でセイフティになってしまい、9-12。
ビルズはこのあと回ってきた攻撃でフィールドゴール圏内まで辿り着きながら、47 ヤードの FG をカーペンターが外してしまう。ここが勝負の分かれ目で、ドルフィンズがその返しのドライブでショートフィールドを活かしてタッチダウンに辿り着き、9-19 として勝利を大きく引き寄せた。最後にもう一本 FG を追加したドルフィンズが 9-22 で逃げ切った。
ドルフィンズは前半かなりもたついたが、後半になってもタネヒルが慌てずドライブをつなげて得点を重ねた。同地区対決をなんとか制し、プレイオフ戦線に生き残った。ビルズはドライブはよかったが詰めが甘く、フィールドゴールしか重ねられなかったことが簡単に逆転されることにつながってしまった。5-5 となり、プレイオフはやや苦しくなった。


最終スコア:BUF 9-22 MIA

Cincinatti Bengals (6-3-1) @ New Orleans Saints (4-6)

地区別の勝率でいうと最高の AFC 北に属するベンガルズと、最低の NFC 南に属するセインツの対戦。
セインツが先に攻撃するが、最初のドライブはフィールドゴール止まりで 0-3。返しのドライブ、ドルトンは2回の 3rd&8 をよく更新し、3回目の 3rd&8 がゴール前 12 ヤード地点。ここでドルトンは TE グレシャムにパスを通して残り1ヤードまで進むが、グレシャムは倒されてファンブル。ボールが脚の側へ転がったところで、グレシャムの右足がボールに触れてボールはエンドゾーンへ。結局それをグレシャムがリカバーしてタッチダウンとなるのだが、イリーガルキッキングでもおかしくなかった。
セインツはその次のドライブでブリーズのパスとイングラムのランを絡めて敵陣に深々と攻め入り、ペコのアンネセサリーラフネスで3ヤード地点の 1st&3 を得る。が、これをパス失敗→イングラムのラン(2ヤード)→イングラムのラン(ノーゲイン)→パスは通るが即タックルされて届かず、という流れで無得点に終えてしまい、これが次第に重くのしかかってくる。
(追記予定だったが体調悪化により中断、たぶん再開している余裕はないのでここまで)


最終スコア:CIN 27-10 NO

Detroit Lions (7-3) @ Arizona Cardinals (9-1)

NFC で好調を保つ両チームの対戦。カーディナルズは先週書いた通りカーソン・パーマーが今季絶望で、今週からはドリュー・スタントンが先発。パーマーが week 3,4 あたりで肩の神経がどうとかで投げられなかった週があったので、先発自体は今季初めてではなくこれまで 2-1 の成績を残している。(調べたところ week 2-5 で、bye が1週、あとスタントンも脳震盪で途中退場した日があってその日に負けていた。)
で試合はカーディナルズが前半にスタントンがフロイドへ2本のタッチダウンパスを通して 0-14 とリード。これはいけるかと思いきや 2Q に入ってからはインターセプトを2本喰らい、特に2本目は自陣深い位置までリターンされて大ピンチ。しかしディフェンスが頑張ってフィールドゴールにとどめ、 6-14 で折り返し。
珍しいことに、後半は両チームともディフェンスが頑張り、オフェンスは決め手を欠き、どちらも1点も挙げることができないままタイムアップ。最後はカーディナルズのドライブで 3rd&11、残り 2:20 ぐらいでライオンズはタイムアウトを使いきっていて、流石にランをコールしてパントを蹴るかと思ったらスタントンからフィッツジェラルドへ矢のようなパス、これがぴったりファーストダウンのライン上でのレシーブになって、あっけない幕切れだった。
パーマーを失っても勝ちを上乗せしたカーディナルズタッチダウンをひとつも奪えなかったライオンズ、妙な形で明暗が分かれた一戦だった。


最終スコア:DET 6-14 ARI

New England Patriots (8-2) @ Indianapolis Colts (6-4)

ちゃんと見てないので適当にコメント。コルツは先発 QB がラックに代わってから3年目で、ペイトリオッツとの対戦も3回目で、まあ3連敗目になったらしい。雑な感想ですみません。ペイトリオッツは RB グレイが 4TD の大爆発。4TD がどんだけすごいかっつうと、こないだマーション・リンチが達成してたんだけどキャリアハイだっつってたからね。リンチがだぜ? コルツは AFC 南で独走みたいな感じだったけど気がつくとこれでテキサンズとは1ゲーム差なのだった。まあこの1ゲーム結構でかいと思うが。

  • コルツはランのゲインが 19 ヤードとかで超やばい。うち 15 ヤードがラック。残りの4ヤードをブラッドショーとリチャードソンが 13 回走って稼いだ計算になって殆ど涙で前が見えない。



最終スコア:NE 42-20 IND

Pittsburgh Steelers (7-4) @ Tennessee Titans (2-8)

今週のマンデーナイトフットボール。この試合の先発 QB は Ben Roethlisberger と Zach Mettenburger であり「NFL 史上もっとも長い苗字の QB 対決」というくそどうでもいい記録を更新したらしい。おれの中での 2014 年もっともどうでもいいスポーツ新記録の座をサッカーワールドカップ最長苗字得点記録のパパスタソプーロスから奪い去ろうかという勢いのどうでもよさだったが、しかしそれはそれとして試合は面白かった。
スティーラーズフィールドゴールで先制した後、メッテンバーガーの投じた最初のパスはインターセプトリターンタッチダウンになってあっという間に 10-0。しかしその後はタッチダウンをすぐに返して 10-7 と食らいつくと、その後両チームともフィールドゴールを1本ずつ決めて 13-10 。このまま折り返しか……という状況での前半残り 0:44、タイタンズの攻撃は自陣 20 ヤード地点から。ところが左サイドを奥に走ったネイト・ワシントンにカバーがなく、メッテンバーガーからのパスがあっさりタッチダウンになってしまう。13-17 で折り返し。
後半もタイタンズが先にタッチダウンをあげ、13-24 とリードを広げる。しかしこの辺りからスティーラーズ RB ベルのランがめちゃめちゃ出始めて、タイタンズはどうしてもそれを止められない。そして攻撃もほぼ続かなくなってしまう。スティーラーズがひとつ覚えのランをひたすら繰り返すのにタイタンズはなす術無く、まず 20-24 とされ、その次のドライブでは 27-24 と逆転された。最後も残り 6:58 から残り時間をすべてランプレイで費い切られ、タイタンズは反撃らしい反撃のできないまま負けてしまった。


最終スコア:PIT 27-24 TEN

Other Games:

MIN(4-6) 13-21 CHI(4-6):ううむ、ヴァイキングズ、所詮はここまでか。守備が崩壊しているベアーズ相手でもこの程度なのだ、というのは認識しておいた方がいいのかも知れない。まあ、仕方ない。逆にベアーズはよく立て直した。
ATL(4-6) 19-17 CAR(3-6-1)ファルコンズ、4Q 頭まで 16-3 でリードしていたのを逆転されるも、辛くも再逆転して勝ち。それも時間を費いきれず、再々逆転のピンチもあったが、パンサーズ K のガノーが 46 ヤードを左に外してしまい命拾い。ファルコンズはこれで首位のセインツに並んだが、地区内 4-0 と無双なので(同地区のチームにしか勝っていない!)地区優勝争いでは半歩ほどリードした形になった。とはいえパンサーズも1ゲームと離されておらず、低いレベルでの混戦は続いている。
SEA(6-4) 20-24 KC(7-3):あれ、チーフス、強えな。まあ今年のシーホークスはそこまででもないという印象もあるけど、それにしても堂々たる逆転勝利。ジャマール・チャールズが 20att-159yds と大活躍で、スミスのパスが 11/16-108yds だからそれより全然多い。いかにもチーフスらしい勝ち方とは言えるかな。シーホークスはウィルソンが 20/32-178yds-2TD-0INT、リンチが 24att-124yds で、これで 20 点しか取れなかったのかあ、という感じ。
TB(2-8) 27-7 WAS(3-7)レッドスキンズはグリフィン戻ってきて2連敗。もう今季はどうにもならない。
DEN(7-3) 7-22 STL(4-6):勝つたびに書いてる気がするけどラムズこれ勝つのかよっていう。オースティン・デイヴィスは先週の試合終盤でインターセプト2本投げたのが効いてとうとう下げられてしまいこの日は開幕戦以来のショーン・ヒルが先発。でこれだったのでデイヴィスびいきのおれとしてもぐうの音も出ません。頑張れヒルブロンコスはジュリアス・トーマスとエマニュエル・サンダーズが負傷退場、少し気がかり。
HOU(5-5) 27-7 CLE(6-4):うむう、ぼこぼこにされたな、ブラウンズ。これで地区最下位に逆戻り。1週天下であった。
SF(6-4) 16-10 NYG(3-7):これイーライインターセプト5本投げたらしいんだけど5本ってなんだ。っていうのとそれにしては失点が少なすぎるっていうのと。ともあれジャイアンツはプレイオフは無理っぽい。やはり来年であったか。
OAK(0-10) 6-13 SD(6-4):レイダーズは初日出ず、チャージャーズは連敗を3でストップ。両チームともパントを9本ずつ蹴り合ったという、おそらくは冴えない試合。
PHI(7-3) 20-53 GB(7-3)パッカーズが序盤でぶっちぎってそのまま。


(更新終了)