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NFL 2017 -- Week 11

さすがにちゃんと感想書いてられなくなってきたので、今後適当になることが予想されます。
BYE はパンサーズ(7-3)、コルツ(3-7)、ジェッツ(4-6)、フォーティナイナーズ(1-9)。これで全チーム BYE が終わったかな? あと2チームあるかな。

Philadelphia Eagles (9-1) @ Dallas Cowboys (5-5)

サンデーナイトフットボール
カウボーイズはエリオットの出場停止で攻撃力が下がり、戦績的にもプレイオフに黄信号という状況でかなりあとがない試合だったが、前半はなかなかいい試合をした。オープニングドライブで FG を決めて先制、返しのドライブでタッチダウンを奪われたものの、前半はその7失点だけに抑えた。プレスコットインターセプトが2本あったが、いずれも与えた攻撃をスリーアンドアウトに仕留め、イーグルズの FG 失敗という幸運はあったにしても無失点で切り抜けた。
イーグルズは前半なかなかウェンツのパスが通らずストレスの溜まる試合になった。上で書いた FG 失敗も、K エリオットがオープニングのキックオフリターンでタックルに行って頭部にヒットを受け、その際に脳震盪を起こした影響ではないか、ということだった。エリオットはそのままアウトとなり、イーグルズはこの日の残りを K 抜きで戦うことになった。つまり FG 圏内の 4th ダウンはギャンブル、タッチダウンは全部ツーポイントを狙う、である。アイシールド 21 かっ。
しかし後半はむしろ一方的な展開になった。イーグルズはタッチダウンを4本あげ、そのうち3回でコンヴァージョンを成功させた(つまり結果的には全部キックを決めるより2点多かったことになる)。カウボーイズは1点も取ることができなかった。
ウェンツは 14/27 で決して成功率はよくなかったが、タッチダウン2本にインターセプト0と試合をきっちり作った。新戦力のアジャイーも 7att-91yds と走りまくった。すべてがうまくいっている。プレスコットタッチダウンなしインターセプト3本で、最後の最後には下げられた。


最終スコア:PHI 37-9 DAL

New England Patriots (8-2) @ Oakland Raiders (4-6)

今シーズンの海外興行は最終戦メキシコシティエスタディオ・アステカでの開催となった。レイダーズは昨年に続いてのメキシコ遠征となる(ホームゲーム扱い)。海外だと基本クラウドノイズが無いので、ホーム扱いのチームは試合の上ではあんまりいいことがない。
ペイトリオッツは最初の攻撃で 87 ヤードのタッチダウンを決めると、2Q にもタッチダウンを奪って 14-0 とする。レイダーズはその返しに敵陣レッドゾーンまで侵入して 1st ダウンを得るが、次のプレイでロバーツがファンブルロスト。ここが試合のターニングポイントだったか。ペイトリオッツが FG を一本追加して 17-0 で折り返し。
後半もレイダーズはタッチダウンにたどり着くことができない。前後半通しての傾向だったが、レシーバーのドロップが妙に多く、攻撃がなかなか継続できなかった。カーもフラストレーションを溜め、ますます上手く行かないという悪循環に陥っていた。ようやく初得点をあげたのは 4Q に入ってからで、ツーポイントコンヴァージョンは決めたもののそれでやっと 30-8。とても逆転は無理な時間と点差になっていた。
終わってみればペイトリオッツが完勝していて、完全に仕上がったという印象はある。残り試合は6試合だがそのうち5試合が同地区戦で、おかげで一応字面ではまだまだわからないという体になっているものの、他のチームの様子を見るにまあここからも勝ちまくるだろう。
レイダーズはこれでプレイオフはかなり苦しくなった……と思ったがチーフスがまさかの大失速なのでまだワンチャンあるか。少し上向いている感じだったのに、今日はけちがつくような負け方になってしまった。


最終スコア:NE 33-8 OAK

Atlanta Falcons (6-4) @ Seattle Seahawks (6-4)

マンデーナイトフットボールは昨季のディヴィジョナル・プレイオフの再戦となった。その時はファルコンズが大勝している。
ファルコンズは最初のキックオフリターンでいきなりロバーツが 48 ヤード地点まで返して、その勢いでタッチダウンを奪うと、返しのドライブでウィルソンがインターセプトを喰らい、ファルコンズはもう一本タッチダウンをあげて 1Q で 14-0 とリードする。
結果から言うと、シーホークスはこの2本差を最後まで追いつくことができなかった。2Q にウィルソンが自陣でサックされてファンブルし、そのままリターンタッチダウンにされてしまったのと、もうひとつ前半最後の最後残り 0:07 で仕掛けたスペシャルプレイが不発だったのが痛かった。後者は FG フォーメイションから右へシフトしたルーク・ウィルソンにホルダーのライアンがショベルパス、というちょっと面白い動きだったのだが、警戒されていたのかあっさりウィルソンがタックルされてダウン。タイムアウトあったとはいえ7秒ではちょっともたついたらタイムアップになってしまうし、一発でタッチダウンにしない限り結局 FG アテンプトになってしまう。リスクが大きすぎるギャンブルだった。
それでも後半シーホークスはじわじわと差を詰め、ついに残り 1:46 タイムアウト無しで自陣 25 ヤード地点から3点ビハインドの同点ドライブを開始する。勝負強いウィルソンのこと、1:46 あれば 50 ヤードぐらいは進めるかと思ったが、ファルコンズはサイドライン際をよく守って時計を回させ続け、シーホークスは最後ファルコンズ陣 34 ヤード地点で FG を蹴らざるを得なくなる。ウォルシュのキャリアハイは 56 ヤード。届かない距離ではないはずだったが、蹴ったボールは最後ゴールポストの手前で失速して力なく地面に落ちた。
どちらもワイルドカード争いになりかねない両チームなので、この1勝は星ひとつ以上に大きい。NFC 6位争いになった時に直対の結果が最優先されるからだ。それ以上にファルコンズはそもそも負ければプレイオフがかなり遠のいていたはずだ。シーホークスはチャンセラー、シャーマンの両 DB の穴はこの日はなんとかしている印象だったが、試合の出だしでビッグリターンとインターセプトがあって、流れをつかめなかった。


最終スコア:ATL 34-31 SEA

Other Games

レイオフはここまでで 5-5 がぎりぎり現実的なラインか。AFC 西だけは首位が 6-4 なので、4-6 の2チームもまだチャンスがありそう。
TEN(6-4) 17-40 PIT(8-2):サーズデイナイトフットボール。何故かジータスでやってなかったが、タイタンズあんまり見られないからやってくれてもよかったのにな。
DET(6-4) 27-24 CHI(3-7):★ライオンズしぶとくプレイオフ争いに踏みとどまる。ベアーズも負けたとはいえ3点差なら悪くない。どうせ再建のシーズンなのだし。
JAX(7-3) 19-7 CLE(0-10):ついにジャグァーズ地区単独首位。やばいね。全然試合見られてないからどんなチームかもよくわからないけど、フォーネットのランをベースに少ない得点を守り切って勝つチームという認識をしている。この日もフォーネットが 28att-111yds と馬車馬のような活躍ぶり。ブラウンズはとにかくオフェンスがだめで、ランも出ないパスも通らないターンオーバー5つ、そりゃどうしようもねえよという話である。今年勝てるのかそろそろ怪しくなってきた。
BAL(5-5) 23-0 GB(5-5):★パッカーズはとうとう五割まで落ちてしまった。しかも完封負け。さすがにプレイオフは厳しいか。
ARI(4-6) 21-31 HOU(4-6):★カーディナルズは 4-6 でプレイオフがほぼ絶望。まあパーマー失った時点で厳しいのはわかってたけど。ちょっと中途半端なシーズンになりそう。
LAR(7-3) 7-24 MIN(8-2):地区1位同士の対決を制したのはヴァイキングズ! オープニングドライブでタッチダウンを許したものの、その後は1点も与えなかった。ガーリーのランを 15att-37yds に封じ込めたランディフェンスが光る。3Q までは同点だったが 4Q にケイス(・キーナム)率いるオフェンスが 17 点まとめて取って快勝。素晴らしい。今年こそはプレイオフに行ってほしい。
WAS(4-6) 31[OT]34 NO(8-2):すごい! セインツ! 本当にすごいんだ!((C)マーク・ローズウォーター) というわけでセインツが 4Q に 15 点差を追いついてオーヴァータイムでさくっと逆転勝ち。とにかくチーム全体のモメンタムがすごいっぽい。このところ試合見られてないけど見たいもんじゃのう。レッドスキンズはプレイオフに黄信号。
KC(6-4) 9[OT]12 NYG(2-8):これジャイアンツ勝つのかよ。チーフスは 5-0 からの 1-4 で、ほんとうにガタガタっと崩れている。アレックス・スミスがインターセプト2本というのもらしくないスタッツで、どうしてしまったのか。
TB(4-6) 30-20 MIA(4-6):ずるずる沈むイルカ、4-2 から四連敗で 4-6 へ。まあ力としてはこんなもんかなとも思うんだけど、ちょっと勿体ないシーズンだったなとも思う。
BUF(5-5) 24-54 LAC(4-6):見ろ、タンクってのはこうやるんだ!!……と言ったかどうかは定かでないけど、ビルズは見事なシーズンの投げっぷり。この日も先発 QB はピーターマンだったんだけど、6/14-66yds-0TD-5INT という記録にも記憶にも残るスタッツを打ち立ててしまった。さすがに後半テイラー出したみたいだけど、ファンの人はたまらんよね。5-2 から三週間で 5-5、夢も希望もなくなりました。南ー無ー。チャージャーズは上で書いた通り、チーフスがもたついてるのでまだぎりぎりチャンスあり。
CIN(4-6) 20-17 DEN(3-7):★ブロンコスはこれでほぼ死亡。最初の四試合で 3-1 だったはずなのに……。ベンガルズも生きているとはいいづらい。
(更新おわり)