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クリスマスの思い出の話

今年もトイレ文庫に『クリスマスの思い出』がやってきた。毎年この時期になると妻が出してきてくれるので、少なくとも一回はちゃんと読むし、一回通読した後もページをぱらぱらして目についたページから何パラグラフか読んだりもする。作者はトルーマン・カポーティ。うちにある奴は訳は村上春樹で、山本容子が挿画を担当している。そう聞くと「しゃらくさい!」と思われる方もいらっしゃろうかと思いますけど、でもほんとにいい本なんだよこれ。村上春樹カポーティの作品のいくつかは「イノセント・ストーリー」としか呼ぶことができないものがあるけど、その中でもこれが最強」みたいなことを書いている。楽しくて、切なくて、冒険があって、幼い頃味わっていたクリスマスの朝のわくわくする感じがそのまま閉じこめられている。凧上げのシーンはことのほか素晴らしい。未読の方は機会があったら読むといいです。





ところでこの作品の中にハハ・ジョーンズって人が出てくるんだけど、その「ハハ」の由来が「ひどく陰気で、ハハハと声を出して笑うことがなかったから」みたいに書かれている。このエピソードが印象深かったから、グリーンベイ・パッカーズにハハ・クリントン-ディックスって奴が入ってきたときには流石に笑ってしまった。名前の由来が知りたい。