不動産担保証券(MBS: Mortgage Backed Securities)に関連する用語

不動産担保証券とは、不動産を担保とする債権を集めて(プールし)、証券化したものです。
不動産を担保とする債権は繰上返済される可能性があるため、MBSには期限前償還のリスクがあります。
以下、不動産担保証券に関連する用語です。

住宅ローン担保証券(RMBS: Residential Mortgage Backed Securities)

住宅ローン担保証券(RMBS)とは、住宅ローンを担保とする債権を集めて(プールし)、証券化したものです。

商業不動産担保証券(CMBS: Commercial Mortgage Backed Securities)

商業不動産担保証券(CMBS)とは、商業用不動産を担保とする債権を集めて(プールし)、証券化したものです。

パススルー証券

パススルー証券とは、もとになる債権のキャッシュフローを直接投資家に支払う証券です。
パススルー証券では、投資家が期限前償還リスクをすべて負うことになります

ペイスルー証券

ペイスルー証券とは、もとになる債権のキャッシュフローをある程度変換してから投資家に支払う証券です。
ペイスルー証券では、投資家が負う期限前償還リスクの割合が、パススルー証券に比べて減少します。

モーゲージ担保証券(CMO: Collateralized Mortgage Obligation)

モーゲージ担保証券(CMO)とは、パススルー証券のキャッシュフローを期限前償還リスク等の条件に応じて複数のトランシェに分割したものです。
なお、CMOはペイスルー証券の一種です。

トランシェ

トランシェとは、ひとかたまりの証券化証券を期限前償還リスク等の条件に応じて分割したときの、分割された各部分のことです。
なお、トランシェという語は、もともとはフランス語で「一切れ」の意味です。

ストリップ証券

ストリップ証券とは、パススルー証券のキャッシュフローを元本部分とクーポン部分に分割し、それぞれを証券化したものです。
元本部分のキャッシュフロー証券化したものをPO(Principal-only)証券、クーポン部分のキャッシュフロー証券化したものをIO(Interest-Only)証券と呼びます。