A Journey To Surrey Quays

Half the truth and half the lie

ソラニン/三木孝浩


 そんなに原作にピンと来てたって訳じゃなかったけど映像にされて見たら若さが痛々しかったー……音楽やってるフリーターが住んでる多摩川沿いの街並みがリアル過ぎ。昔、あの辺で一人暮らししてたし似たような生活してたから映画から個人の問題に飛び火して痛々しかった。


 昔はもっと共感できたかもしれないが、今の自分からすると「死ねなかった」種田が音楽と自分の生活を折り合いつけながら生きてく様が見たかった。死んだらずるいもんなあ。アジカンの音楽はそんなに悪くなかったなーと思う。

 パーマネント野ばら/吉田大八



 西原さんの描く世界は相変わらず好きだなあ。苦い現実があるけど女達は皆雄々しく生きていて、一見すると表面上は、たくましいのだけれど、母と娘がいなくなったある日に雄々しさがペロリと捲れて菅野美穂さんが寂寥感に苛まれるシーケンスにゾッとする。電話ボックスで自分の気持ちを吐露するのはやりすぎだったかなーとも思いつつも、とても良かった。


 他に気になったのは、池脇千鶴さんが、ポッチャリしたのでは? と、相変わらず本人のやる気と反比例した小池栄子さんの割り振られた役のひどさ。可哀想に……。