ウラン密売未遂 露「グルジアの挑発」 欧米は核物質管理に懸念

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070129-00000008-san-int


 【モスクワ=遠藤良介】ロシアの隣国グルジアで昨年2月、高濃縮ウランを密売しようとしたロシア人が拘束された事件で、ロシアが捜査に当たったグルジアや米国への反発を強めている。欧米ではロシアの核物質管理に対する懐疑が改めて強まっており、ロシアの対応次第ではこの分野での国際協力にも悪影響が出かねない。

 ロシアのラブロフ外相は26日、事件をめぐるグルジア側の対応を「挑発的行為だ」と強く批判。親欧米傾向を強めるグルジアとの関係改善を模索している時期に、1年前の事件が米メディアに報じられたことを受けた発言だ。国営のイタル・タス通信なども、事件を冤罪とする親族談話や、押収されたウランが大量破壊兵器には転用できないとする専門家の見方を伝えている。

 グルジア内務省によると、男は兵器級の高濃縮ウラン約100グラムを密売しようとした疑い。男は当初の取り調べに、ウランがロシアの核開発拠点の一つである西シベリアの工業都市ノボシビルスクで入手されたものだと供述していた。

 ロイター通信によれば、押収されたウランは最近10年間に濃縮されたものではないとみられ、ソ連崩壊後、核関連物質の管理にも混乱が及んだ1990年代に流出した可能性が高まっている。

 ロシアの核管理をめぐっては90年代半ば以降、欧米や日本も核技術の流出防止や民生転換を支援しており、ロシアも自国の管理に落ち度がないことを強調してきた。しかし、先にロンドンで露連邦保安局(FSB)元幹部が殺害された事件でも放射性物質が使われており、ロシアで製造された核関連物質が闇市場を通じて拡散することへの国際的な懸念が強まっている。

http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070127#1169924353の続報ですなやっぱり大変なことになりそうです。