<イラン>ハリウッド映画「300」に大反発

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000016-mai-int


 【テヘラン春日孝之】古代のペルシャ人とギリシャ人の戦争を描いて米国で大ヒット中のハリウッド映画「300(スリーハンドレッド)」にイランが反発を強めている。ペルシャを一方的に「悪」のイメージで描いているとして、イラン人はペルシャ帝国の末えいとして誇りを傷つけられたと感じている。

 アフマディネジャド大統領はイラン暦正月入りの21日、演説で「映画は歴史を改ざんし、イラン人に野蛮人のイメージを植え付けようとしている」と非難した。

 映画はアケメネス朝ペルシャの大軍とスパルタ国の兵士300人による歴史上の「テルモピュライの戦い(紀元前480年)」を扱う。暴力的で野蛮な大軍に、西側の文明的で高貴な少数の兵士が立ち向かうという筋立てだ。ザック・スナイダー監督作品で、今月9日に全米公開された。

 13日付のイラン改革派系紙アヤンデノは「ハリウッドがイラン人に宣戦布告」の見出しを掲げ「映画はイラン人を文化も感情も人間性も持ち合わせない、侵略と殺りくしか眼中にないような『悪』と描く」と指摘。「イランへの新たな中傷の試みだ」と批判した。

 また、シャムガドリ文化担当大統領顧問は「米国は米兵や戦争挑発者を扇動し、自らの悪行を埋め合わせるため、歴史をわい曲してイラン人をおとしめようとしている」と非難。エルハム政府報道官は、米国が核開発問題でイランへの圧力を強める中で「もう一つの心理戦争だ」とみなした。

 イランでは検閲制度があり、この映画の一般公開はまずないが、既に海賊版DVDが出回っているという。日本では今夏公開予定。

しかしアメリカってこういうの露骨だなー。あっさり信じちゃう人とかいるんだろうな↓。
ラマダン元副大統領も処刑 イラク旧政権高官、4人目
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070320/1174394629
の下のほうに貼った
イラク問題、米共和党の足かせになる恐れ 世論調査
フセイン元大統領が米同時多発テロに直接関与していたと思うかとの質問に対しては、「思う」が43%』ですからね(関与した証拠は無いとの報道から2年くらい経ってるのに。FOX NEWSにだまされてるとしか思えない)。

『自らの悪行を埋め合わせるため』は本当にそう思いますね。日本には慰安婦問題で、トルコには、アルメニア人虐殺非難決議案↓で、
■トルコ猛反発 米のアルメニア人虐殺非難決議案 「穏健な日本」と対極
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20070313/1173869799
で今度はペルシャですか。でも映画で悪役に仕立て上げるのが、一番本当の仮想敵国っぽいっすね。
しかしこんな記事もありますね。
イラク治安問題で「米から提案」と、イラン外務省報道官
http://www.asahi.com/international/update/0304/001.html


 イラン外務省のホセイニ報道官は3日、「米国が複数の経路でイランに接触し、イラクの治安問題について協議を求めた」と述べた。国営テレビが報じた。イランと断交状態にある米国が接触するのは異例。宗派間暴力で内戦の危機にあるイラク問題で、シーア派主体のマリキ政権に影響力のあるイランに対し、事態改善への期待を示したものとみられる。

 報道によると、米国からの接触は「この数カ月」の間にあったといい、ホセイニ報道官は「我々はこれらの提案を検討中だ」と述べた。米国は10日にバグダッドで開かれる予定のイラク安定化のための国際会議に、イランとともに参加を表明しており、同会議に向けた提案とみられる。