北朝鮮砲撃の各国の反応(続き)。

昨日の記事はこちら
北朝鮮の行為「許し難い」=米韓と緊密連携―追加制裁検討・政府

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101124-00000000-jij-pol
時事通信 11月24日(水)0時2分配信

 政府は23日夜、北朝鮮が韓国西方沖の延坪島を砲撃したことを受け、首相官邸で関係閣僚会合を開き、対応を協議した。菅直人首相は
(1)北朝鮮の今後の動向の情報収集に努める
(2)米韓両国と緊密に連携する
(3)国民の安全確保に努める―よう指示した。この後、記者会見した仙谷由人官房長官北朝鮮の行為を「許し難い。強く非難する」と強調、韓国政府の立場を全面的に支持すると表明した。

 仙谷長官は会見で「現時点で、国民生活に直ちに影響を及ぼす事態ではないと認識している」として、国民に冷静な対応を呼び掛けた。また、北朝鮮に対する追加の制裁措置を検討する考えを明らかにした。

 北朝鮮による砲撃について、仙谷長官は「挑発行為」と指摘し、「偶発的な事件ではない」との見方を示した。北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議に関しては、「北朝鮮がベクトルを逆向きにしている」と述べ、協議開催は困難との認識を示した。さらに、事態の推移を見た上で、首相が李明博韓国大統領と電話で会談することも検討する方針を示した。

 これに先立ち、首相は官邸に仙谷長官や伊藤哲朗内閣危機管理監らを集め、「不測の事態」に備えて政府全体として準備するよう指示。この後、首相は「しっかり情報を把握して、どういうことが起きても対応できるよう備える。国民に備えは万全と言える態勢をつくりたい」と記者団に語った

 政府は23日午後3時20分、官邸の危機管理センターに情報連絡室を設置、現地の情報収集と分析に当たった。仙谷長官は同日夜、官邸に権哲賢駐日韓国大使を呼び、日本政府の立場を説明し、砲撃の犠牲者への弔意を伝えた。仙谷長官は会見で、権大使からは「現時点ではさらに(事態が)発展、拡大するというニュアンスの話はなかった」と説明した。

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最終更新:11月24日(水)0時38分

時事通信

菅直人

菅直人(かんなおと)

所属院 選挙区 政党:
衆議院 東京都第18区 民主党

プロフィール:
1946年10月10日生 初当選/1980年 当選回数/10回

日本からも北朝鮮非難がでました。しかし情報が混乱していますね。上は0時2分配信の時事通信ですが、追加制裁の件、同じ時事通信でも昨日の10時53分だと
日韓との連携強調=米特別代表

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010112300135
 米国のボズワース北朝鮮問題特別代表は23日午前、東京都内で記者団の取材に応じ、北朝鮮のウラン濃縮問題について「日本、韓国と緊密に連携して動いている」と語り、日韓両国と足並みをそろえて対処していく姿勢を強調した。
 ボズワース氏は北朝鮮の動きを「極めて深刻にとらえている」と述べる一方、「危機とは考えていない」と冷静に対応する考えを重ねて強調。国連安保理決議に違反していると北朝鮮を非難したものの、直ちに追加的な制裁措置を取ることには慎重な姿勢を示した。 (2010/11/23-10:53)

と慎重な姿勢です。また産経新聞だと見出しになっています。0時31分
北朝鮮砲撃】日本政府「追加制裁」も検討 関係閣僚会議で韓国政府支持確認

http://sankei.jp.msn.com/world/korea/101124/kor1011240032002-n1.htm
 日本政府は23日、北朝鮮による韓国・延坪島砲撃事件を受け、首相官邸で関係閣僚会議を開き、北朝鮮を強く非難する政府見解をまとめた。記者会見した仙谷由人官房長官は、北朝鮮への独自の追加制裁を検討する考えを表明した。

 仙谷氏は記者会見で政府見解を発表。今回の砲撃事件を「許し難いもので強く非難する」とした上で、北朝鮮に挑発行為を直ちにやめるよう要求。韓国政府の立場を支持し、今後、米韓両国と緊密に連携して対応する方針を確認した。

 仙谷氏は北朝鮮の砲撃について「現時点ではまだ直接、日本国民生活の安全を脅かす事態にいたっているとの認識は持っていない」とした。

 ただ北朝鮮の核・ミサイル問題などを話し合う6カ国協議への影響については「大きなマイナスベクトルが働くだろう」と述べて、協議再開が極めて困難になったとの見通しを示した。

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北朝鮮が韓国に砲撃、60〜70軒炎上か 韓国軍が応戦

また昨日は空気よまないアカヒと書きましたが、読売も北朝鮮の主張を伝えています。
砲撃は韓国軍射撃訓練への対抗措置…北が主張

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101123-OYT1T00674.htm
北朝鮮

 【ソウル=仲川高志】朝鮮中央通信によると、北朝鮮朝鮮人民軍最高司令部は23日夜、韓国・延坪島へ行った砲撃について、「南朝鮮(韓国)が、延坪島一帯の我が領海に、砲射撃を加える無謀な軍事挑発を行った。即時かつ強力な物理的打撃により対応するという断固たる軍事的措置を講じた」と、韓国軍の射撃訓練への対抗措置であることを示した。

 「今後も南朝鮮が領海を侵犯するなら、無慈悲な軍事的対応打撃を加える」と主張し、砲撃が北朝鮮中枢部の意思で行われたことを示唆した。
(2010年11月23日22時34分 読売新聞)

砲撃が偶発的でなく、中枢部の意思で行われたことは間違いないようですね。しかし昨日の朝日新聞北朝鮮の主張をそのまま伝えていたのに比べて、読売新聞は一歩引いた視点から伝えているといえないでしょうか。

さらに読売新聞はこんな記事も伝えています。
米、軍事的示威行動も念頭に対抗措置検討へ

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101123-00000735-yom-int
読売新聞 11月23日(火)23時9分配信

 【ワシントン=本間圭一】米国は、23日に韓国・延坪島(ヨンピョンド)に砲撃を加えた北朝鮮に対して、軍事的示威行動も念頭に対抗措置の検討に乗り出す方針だ。

 砲撃は、スティーブン・ボズワース米政府特別代表(北朝鮮担当)が北朝鮮のウラン濃縮活動宣言への対応策を協議する日中韓3か国歴訪の最中を狙った可能性もあり、「北朝鮮を巡る状況は)危機ではない」(ボズワース氏)としてきた米政府も、認識の修正を迫られそうだ。

 米ホワイトハウスが23日未明(米東部時間)に発表した声明は、同盟国である韓国防衛の意思を鮮明に打ち出したものだった。

 米国は、1999年に黄海上の南北境界水域で韓国軍と北朝鮮軍の銃撃戦が発生した際には巡洋艦や潜水艦を現場近くに派遣して北朝鮮軍をけん制した。2002年の南北艦艇の交戦では、核・ミサイル問題を巡り平壌(ピョンヤン)で開催予定だった米朝高官協議の中止を表明した。

 だが今回は、北朝鮮が韓国の陸上に砲撃を仕掛けた点で過去の事件とは異例の展開となり、民間人も含めた死傷者も出ていることから、米国もこれまで以上に断固とした措置を取る可能性が高い。

 オバマ政権はこれまで、北朝鮮がウラン濃縮活動の詳細を公表したことについては、「我々は驚かない」(クローリー国務次官補)として対北政策に基本的な変更はないとの立場だった。だが、濃縮公表に続く今回の砲撃では、北朝鮮に緊張をさらに高める意図が明らかとなった。制裁を強化して長期的に北朝鮮を非核化に追い込んでいくという米国の従来の「戦略的忍耐」の政策が機能しなくなることも考えられる。

最終更新:11月23日(火)23時9分

読売新聞

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しかし軍事的示威行動ってどの程度を検討しているんでしょうか。まだ決まったわけではありませんが、気になります。

ところで朝日新聞は韓国メディアからの情報を伝えています。レイアウトが複雑なんでコピーしません。リンク先をどうぞ。
「戦争になるかも」韓国全土に衝撃 仁川市長が島へ急行
http://www.asahi.com/international/update/1123/TKY201011230461.html

まぁアカヒが何だというのはちょっと友人を挑発したくて書きましたw細かいやり取りはいいとして、今本当に重要なのは日本のメディアの右左じゃなくて、メディア王ルパート・マードックですよ。この後のエントリで取り上げます。

追記:
北朝鮮砲撃の各国の反応(続き2)も書きました。