アサンジ容疑者、世界のハッカーら熱狂的支援

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101208-00000008-yom-int
 【ダブリン=大内佐紀】「ウィキリークス」がジュリアン・アサンジ容疑者の逮捕後も、新たな情報公開で強気の構えを崩さない背景には、世界のハッカーや、インターネット上での情報公開、情報共有を推進する政治集団など熱狂的な支援者がいることがある。

 同容疑者の活動を支援する一人、シティ・ユニバーシティ・ロンドン大のギャビン・マカファジュン客員教授(ジャーナリズム)によると、「生の情報を公開することが『善』」と主張する同容疑者は、一部の若者を中心に強い支持を得ており、無償での協力を惜しまないハッカーやインターネット・ジャーナリストも多いという。

 欧州でネット上の情報公開・共有を進める集団は「海賊党」と呼ばれる。「スイス海賊党」はウィキリークスサイトが閲覧できなくなった今月3日、サイト復旧に協力した。

ドイツ人の友達がいて彼は海賊党を支持していましたが、やはりこのタイミングで出てきたかと言う感じがします。生の情報公開に関しては、問題もあるでしょうけど(昔のように国威が傷つけられたとか言って争いの火種になりかねなかったり)、僕も支持したいですね。世界から秘密と言うものがなくなることを望みます。

ところでアサンジ氏に関しては保釈が却下されましたね。
UPDATE2: ウィキリークスのアサンジ氏の保釈申請却下=ロンドンの裁判所

http://jp.wsj.com/World/node_157347

【ロンドン】スウェーデンでの性犯罪容疑で英警察に逮捕された内部告発サイト「ウィキリークス」の創設者ジュリアン・アサンジ氏について、ロンドンの裁判所は7日、保釈請求を却下した。

 逃亡の恐れがあるとして保釈請求を退けたロンドンのウエストミンスター治安裁判所は同時に、14日までアサンジ氏の身柄を拘束することも決定した。

 裁判所の決定は、アサンジ氏に対する風圧が各方面から強まる中で出された。米政府は同サイトが膨大な政府機密文書を漏洩したことで圧力を強める一方、スイス郵政公社が同氏の口座を閉鎖したり、米アマゾン・ドット・コムがサーバー提供サービスを停止するなど、アサンジ氏の資金調達やウェブサイト運営が困難になってきている。

 アサンジ氏は同日、ロンドンで警察に出頭し、逮捕された。警察はスウェーデンでの性犯罪容疑で捜査を行っていた。 

 アサンジ氏の弁護士、マーク・スティーブンズ氏は逮捕前、アサンジ氏が英警察の当局者と会う予定であることを明らかにしていた。これまで、ティーブンズ氏は性犯罪容疑について法廷で争う意向を示している

 性犯罪容疑による逮捕状はスウェーデンの検察当局が出したものだが、同当局関係者は7日、アサンジ氏の移送には最大で90日程度かかる可能性があるとの見方を示した。

2011年の注目トピックス「ネット上の情報管理の不備」へ≫

ところで、
kuranaka.comさん
ウィキリークスが本当に暴き出すもの #2
http://www.kuranaka.com/archives/1056
によると、
有毒物質廃棄で欧州企業がコートジボワール住民に和解金
http://d.hatena.ne.jp/navi-area26-10/20090923/p1
ウィキリークスがもとで広まった情報のようですね。知らなかった。俄然ウィキリークスを支持したくなりますね。もちろん危険もあるのですが、誰かに政治を任せる危険というのは常にあるのですから。

危険については、
ウィキリークス韓半島周辺の重要インフラとは

http://www.chosunonline.com/news/20101207000014
記事入力 : 2010/12/07 09:04:01

ウィキリークス韓半島周辺の重要インフラとは

ウィキリークス

 米国が作成した海外の「中核施設」リストに挙げられた韓国の主な施設は海底ケーブルだ。釜山のC2C海底ケーブル、FLAG(汎世界海底光ケーブル)北アジア海底ケーブル、KJCN(韓日海底ケーブル網)や、忠清南道泰安の薪斗里EAC(東アジア横断)海底ケーブルなどだ。

 韓国内外の通信事業者がそれぞれ構築した海底ケーブルは、国家間の主力通信網で、音声通信(電話)やデータ通信(専用回線・インターネット)など、国際通信の95%程度を担っている。衛星通信は容量が小さく、主に放送通信用としてだけ使われている。

 2001年に開通した釜山のC2C海底ケーブルは、韓国-日本-フィリピン-シンガポール-香港-台湾-中国を経由して、再び韓国に接続する環状ケーブルだ。全長は1万7000キロに達し、回線容量は毎秒7.68テラビット。薪斗里のEAC海底ケーブル(01年開通)も、同じ回線だ。二つのケーブルは、いずれも香港所在の英国系投資会社「Pacnet」が所有しており、韓国ではLGユープラスの合弁会社「デイコムクロッシング」などが運用している。

 FLAG北アジアケーブルは、台湾-香港-日本を結ぶリライアンス社(インド)のケーブルで、ソウル国際電話株式会社が運用している。KJCNケーブルは韓国と日本を結ぶもので、韓国通信大手KTと日本の通信会社が共同所有している。

 中国や日本には「中核施設」が非常に多い。海底ケーブルのほかにも、水力発電用施設や希少金属の工場もある。香港を含む中国の場合、総延長3万キロを超えるアジア最長の海底ケーブルEACと香港のC2C海底ケーブル、上海に隣接する崇明にある米中海底ケーブル施設、香港の水力発電所タービンなどがリストアップされている。

 香港では、ゲルマニウムグラファイトタングステンなど希少鉱物の鉱山も中核施設扱いだ。

 日本では、福岡の韓日海底ケーブル、愛知県豊橋の環太平洋海底ケーブル、千葉県千倉のC2C海底ケーブル、沖縄の米日中海底ケーブルなどがリストアップされているほか、神戸の水力発電用タービン・発電機、香川県にあるチタニウム工場なども含まれた

権景福(クォン・ギョンボク)記者

張祥鎮(チャン・サンジン)記者

こういう情報を出してしまうと言うことはテロリストに贈り物を贈るようなものだという発言もありましたね。しかし、狙われたら困るところを秘密にする政治よりは、そもそも狙われることを避けるような政治の方が正しいと思います。狙われたら困るところで重要だと思われる記事は、
米権益「秘密リスト」を公表=ウィキリークス―英紙

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20101206-00000116-jij-int
 【ロンドン時事】6日付の英紙タイムズは、内部告発サイト「ウィキリークス」が、米国の権益に重大な影響を与えかねない世界中の施設や設備、資源に関して国務省などが作成した「秘密リスト」を公表したと報じた。日本にある海底パイプラインも含まれている。

 こうした米権益の公表に関して、安全保障の専門家は同紙の中で、テロ組織への「贈り物(標的)」になると懸念を表明している。

 同紙によると、リストはウィキリークスが公表している米外交公電にあり、国土安全保障省国務省が各地の米大使館に指示し、2009年2月に作成された。各大使館は、破壊や攻撃を受けた場合、米国の経済および国家安全保障などに「極めて重大な影響」を与える恐れのある任地国の施設などに関する08年のリストを更新するよう求められたという。

 リストに入っているのは数百に及び、日本や中国、英国にある海底パイプラインのほか、中東の液化天然ガスデンマーク天然痘ワクチン、インドネシアのスズ鉱山、イラクの石油などが挙げられている。 

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〔用語解説〕「ウィキリークス

さりげなくイラクの石油と書いてありますが、ネット上ではイラク戦争の理由は石油なのかそうでないのかについて激論が交わされていましたが、あっさり答えが出てしまいました。こういうところは非常に有用だと思います。

しかしアサンジ氏の容疑については、
ウィキリークス」創設者 逮捕容疑は「コンドームの破れ」
http://www.j-cast.com/tv/2010/12/08082870.html

内部告発情報サイト『ウィキリークス』の創設者で編集長のジュリアン・アサンジュ容疑者(33)が7日(2010年12月)、英国で逮捕された。逮捕容疑はスウェーデンの裁判所から逮捕状が出され、ICPO(国際刑事警察機構)から国際手配されている強姦容疑。『自由の戦士』にしては格好の悪い信じがたい容疑なのだが、「スパモニ」は容疑の中身を詳しく調べた。すると、邦訳の間違いなのか、法律の解釈の違いなのか、これが強姦!?というようなことだった。
女性2人アサンジュとわかってから被害届

小木逸平アナの説明によると、スウェーデンには「セックス バイサプライズ」という言葉があるという。法律的に「同意の上の性行為であっても、女性が男性に避妊具(コンドーム)を付けるように求め、男性がこれに応じなかった場合、女性はその男性を訴えることができる」のだという。
聞いたことない

英国のデイリーメール紙によると、アサンジュは今年8月に行われたイベントで、2人の女性と出会い意気投合。まず一人目の女性がアパートでアサンジュとの性行為の最中にコンドームが破れことで訴えた。二人目の女性はアパートでアサンジュが夜はコンドームを付けてくれたのに、翌朝は付けてくれなかったと訴えているという。

「エッ、これが被害の内容ですか。これで国際手配されますかね」

司会の赤江珠緒もびっくりしている。大谷昭宏(ジャーナリスト)は「この程度の容疑で国際手配って聞いたことないですね。国際手配されることなのかどうか…」と首をひねる。

作家の若一光司「2人の女性が訴えたのは、相手がウィキリークス創設者のアサンジュと分かってからで、時間がたっている。何らかの政治的意図があっての訴えだとの疑問も出ている」

もっとも、これで『ウィキリークス』の秘密文書暴露はいよいよすごくなりそうだ。アサンジュは逮捕前から、「われわれに何か起きたら、漏洩文書の重要部分が自動的に公開されるようになっている」と発言しているからだ。ウィキリークスが入手している機密扱いの文書は、米外交機密文書だけでも25 万1287件。このうち公開されたのはまだわずか960件である。

アサンジュは容疑を否認しているために、裁判所は保釈申請を却下し14日間の勾留が決定したが、容疑の証拠が不十分ということで14日にスウェーデンへの移送について審議するという。

これまじですかねぇ。別件逮捕もいいところですね。