週末に旅行の写真を焼いた。気に入ったものを選んで、まずはDeep-Matで焼いて、その後に、Pro-DでDeep-Matと同じ色味になるようにフィルターを設定して焼いてみた。フィルターの選択でほぼ同じ色になるようだけども、この2つの印画紙、やはり印象は違うね。下の写真がそれぞれDeep-Mat/Pro-Dで焼いたものだ。
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Deep-Mat
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Pro-D
比べてみると印象が違うのが分かると思う。杏仁豆腐と絹豆腐くらいの差はあると思う。Deep-Matの方が明るいだけではないかと思うかもしれないけどもハイライトはPro-Dの方が明るい。つまりコントラストが違うのだ。引き締まった感じのするPro-Dの方が良いという人は多いかもしれないけど、個人的にはDeep-Matの方が良いと思っている。アンバー系に薄く焼いたDeep-Matの写真はどこか記憶の中の色に近い気がして、気に入っているのだ。


フィルム写真は、デジタル処理を介さない限り、コントラストはフィルムと印画紙でほぼ決まってくる。昔は印画紙やフィルムには様々な選択肢があったようだけど、選択肢はどんどん少なくなってきている。RAW現像で色・明るさ・コントラストの調整が自在なデジタル時代にあって、どうやら今は、感材であれこれやる時代ではないらしい。数年先のフィルム環境もがらりと変わりそうだな・・。