太陽領について考えて見る-2

[キャンペーン-禁欲] - 蒼き月の囁き
太陽領について考えて見る-1 - 蒼き月の囁き

真面目にサンカウンティ読んでると、いろいろと疑問が出てくる。

  • 入信者にはどれだけの耕作権が与えられるのか。
  • 誰が、どうやって、聖堂戦士になるのか。
  • 専業戦士である聖堂戦士は耕作地を持っているのか。

などなど。


で、前回のようにいろいろ読み解いていくと少しづつ矛盾が。

サンカウンティp6
土地以外の個人の所有権は認められ、また保護されているが・・・

サンカウンティp7
イェルマリオの入信者は、カルトと伯に忠実であるかぎり、労働のための小作農地を受け取ることができる。
(中略)
農地の広さは信徒の地位や位階によってさまざまである。

サンカウンティp17
注釈6 農地を買うことを日常会話では「岩を手に入れる」と言う。

ゆりかご河 p44 父が教えてくれたこと:イェルマリオ文化の人間の考え方
6代にわたり陽の天蓋によく仕えてきた。だからこそ名家であり、富家であり、部下にも尊敬されている。
(中略)
聖堂戦士を率いて太陽領を守り、また高い報酬と偉大な栄光を求めて、聖堂戦士の傭兵団を率いて河谷中を巡ったのだ。
(中略)
わが家の地位が上がるも下がるも、どれだけ寺院に尽くせるかにかかっている。私にかわる光の息子が出なければ、地位も富も減り、おまえは鋤を手にしなければならなくなるだろう。

1.位階があがると広い土地が手に入るのなら、耕作する労働力が必要。
2.富裕な層は耕作を蔑んでいる。
3.98%が入信者である状態で全信徒に生活を成り立たせ得る土地が配賦されるなら、余剰労働力は発生しない。


結論:

  • 標準的な入信者にカルトが与えるのは小作権。小作権は個人に与えられるというよりは「世帯」に与えられる。信徒は通常は出身地の村で小作として受け入れられる。カルトが認めれば(通常は移住先の村長も認めれば)異なる村に世帯を移すことも出来る。
  • 一定以上の位階(一世帯で耕作できる範囲を超える)は兎帽子の庄で出てくる統治証の形で与えられる。この人物が村長で、徴税の責任を負う。
  • 統治証を持つ家系は「家」単位、小作は「世帯」単位で名声がはかられる。
  • 村内の小作地の割り振りはカルトが各世帯に定めた最低面積を満たせば、残った耕作地は村長次第。余裕のある世帯や異邦人に貸し出すこともできる(石を売る)。
  • 他人の土地を耕作することは禁じられていないので、小作が人の土地を耕すこともできる。もちろん税を納める義務は元の小作権を持つ者にある。
太陽領における典型的な立身出世の成功パターン
民兵で才能を見出されるor加護で90%→聖堂戦士になって、家の他の男衆に耕作させてる間に聖堂戦士として実績上げる→俸給と戦利品で収入得たり名声上げて統治証貰って村長になって一族郎党を引き連れて移住。
太陽領における典型的な立身出世の失敗パターン
民兵で才能を見出されるor加護で90%→聖堂戦士になるが遠征で重症→治療費で借金して傷治らなくて聖堂戦士除隊→故郷で寝たきり。
太陽領における典型的な没落のパターン
カルトの禁を犯す→告発を受け統治証を取り上げられる→一族郎党小作に転落→「あいつのせいで」と恨みを買っていたたまれなくなり逃亡。


やあ、俺の中でがぜん統治証の価値が上がってきましたw