OLDIES 三丁目のブログ

森羅万象・魑魅魍魎を楽しみ・考える不定期連載ウェブログです。本日ものんびり開店休業中。

気がつけば、消費税が諸悪の根源だったみたいな

 

税金は金持ちから取れ

税金は金持ちから取れ

  
『税金は金持ちから取れ』について、先日ブログで書いてみました。
   
■[日々の哲学]くまの子ウーフに学ぶ税の応分負担
これこそ、本当の【絆】「税の応分負担」
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20120815/p1
    
 本項では、本の内容を少しだけ紹介。
 以下、本の内容を自分なりの言葉でまとめてみました。
   
【消費税は欠陥だらけの、格差を拡大する税金】
  
 最近、格差社会ということが当たり前のように言われています。
 これほど格差社会がクローズアップされるようになったのは、消費税導入(1989年)以降のこと。
 消費税導入以前、日本は「一億総中流社会」と表現され、今のように格差が問題にならない社会だった。
 消費税は、【応能負担の原則】に全く逆行した税制なのである。
  
 消費税を導入して、利益を得た階層は主に次の三者である。
 
1)大企業
2)高額所得者
3)外国人投資家
   
【金持ちと大企業に還付されてしまった消費税収入】
  
 消費税は「福祉目的のため」という建前で導入された。
 しかし現実は、法人税所得税減税のために当てられたのである。
  
 消費税が導入されたのは1989年。
 その直後に法人税所得税が下げられた。
 
 消費税が3%から5%に引き上げられたのは1997年。
 その直後に法人税所得税が下げられた。
   
 法人税所得税を下げるための消費税導入なのである。
  
【生活必需品と贅沢品が同じ税率】
  
 消費税を導入している先進諸国は、生活必需品には税率を低くし、贅沢品には税率を高く設定している。
 米とダイヤモンドを同じ税率にしているのは、先進国では日本だけである。
 
【消費税は雇用削減・失業を増やす元凶】
   
 消費税は「人件費が多い企業は損をし、人件費が少ない企業は得をする」システムになっている。
 となると、企業は正社員を雇うより、業務を外注したり、人材派遣会社のスタッフを採用した方が得をする。
  
 現実に、1989年に消費税が導入されて以来、企業には正社員を減らして派遣スタッフを増やす傾向が顕著になった。
  
 1999年と2004年の労働者派遣法の相次ぐ改悪による派遣対象業務の拡大が、この傾向に拍車をかけた。
 2011年には、非正規雇用者の割合は、働く人全体の約35%となった。
    
 そういえば、消費税導入前、派遣だとか非正規雇用がここまで多かったでしょうか。
 最近、派遣会社の社長だとか役員とかが偉そうに威張ってTVに出て来てコメントしていますが、消費税導入前はこんな連中、いましたか?
   
【費用対効果で見る企業献金と税金】
  
 経団連などの財界は、政党に多額の献金をしている。しかし、法人税については、減税を要求している。
 献金は費用対効果が見込まれるから惜しまないが、税金は費用対効果が見込めないから払いたくない、とういうことである。
 この法人税減税分の穴埋め財源は、もちろん消費税増税
  
 貧しい人から1万円の税金を取るより、金持ちから1円の税金を取る方が難しい。
  
 高額所得者や資産家は減税され続け、平均層以下の給与所得者ばかりが増税され続けてきた。
     
 そして金持ちは、税金について非常によく調べている。
 消費税を公平な税金だとして推奨し、国民をうまく騙したのも、この研究の成果である。
  
【思い出そう、そして想像しよう 消費税導入・引き上げ後の変化を】
   
 以上、本の内容をまとめて見ました。
 以下、私の感想です。
  
 よく考えてみれば、現在日本における一般庶民の窮状は、1989年の消費税導入から始まっているのではないでしょうか。
 気がつけば、消費税が諸悪の根源だったみたいな。
    
 1989年の消費税導入、1997年の消費税引き上げで社会がどれだけ悪化し、生活が苦しくなったか、どのような変化が起こったか、もう一度思い出す必要があるのではないでしょうか。
 そしてまた8%の引き上げで、どのような変化・悪化が起こるのか、真剣に考える必要があります。
   
【騙されないために 理論武装しよう】 
  
「消費税増税は必要」
「消費税増税はやむをえない」
などというプロパガンダは、一般庶民を騙すぼったくり・詐欺の類なのであります。 
  
「だまされることも罪」(伊丹万作)と言います。
 消費税についても、同じことが言えます。
 知らないで騙されていれば、いつまでもむしり取られるだけです。
 一般庶民も消費税のカラクリについて勉強し、騙されないよう理論武装する必要があるのではないでしょうか。
 その勉強の手始めとして、本書を読まれる方が一人でも多く現れ、目覚めることを希望します。
 本書の最終章 
第8章 巨大利権をもたらし、庶民を苦境に追い込む、欠陥だらけの消費税
だけでも読んで下さい。お願いします。
  
 そして、繰り返します。
 税金が払えない人の代わりに税金を払う余裕のある人が応分の負担をする。
 これこそ、本当の【絆】ではないでしょうか。
   
■[日々の哲学]くまの子ウーフに学ぶ税の応分負担
 これこそ、本当の【絆】「税の応分負担」
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20120815/p1
  
■[Twitter]消費税増税に断固反対!のつぶやき
  http://d.hatena.ne.jp/nazegaku/20120720/p1
    

         
 増税のウソ (青春新書インテリジェンス) 消費増税亡国論 消費増税では財政再建できない ?「国債破綻」回避へのシナリオ 消費税は0%にできる―負担を減らして社会保障を充実させる経済学
       
平成26年4月1日 消費税8%まであと何日? http://counting.hatelabo.jp/count/40440
平成27年10月1日 消費税10%まであと何日? http://counting.hatelabo.jp/count/72110
       
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