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元ミスはモデルよりも政界に関心

 地元メディアによると、リオ・グランデ・ド・スル州のジョゼ・サルトリ州知事ブラジル民主運動党)が、同州のレジャー観光スポーツ局の補佐官に元ミス・ブラジルのガブリエラ・マルクスさん(26)を起用しました。ガブリエラさんは2012年のミスコンテストで優勝し、ブラジル代表としてミス・ユニバースに出場し5位に入賞しています。昨年は、ブラジル民主運動党から州議員選挙に立候補し2万6000票を獲得しました。現在、リオ・グランデ・ド・スル国立総合大学で食品工学を学んでいます。
 ガブリエラさんが政界に関心を持ったのは家族の影響が強く、ブラジル民主運動党員の叔父が同州パベラマ市の現市長を務めるほか、同じく同党員の父もかつて市議会議員でした。選挙への出馬を決意したきっかけは、ブラジリアでミシェル・テメル副大統領(ブラジル民主運動党)と会談した時に「君も政界に入るために立候補を考えてみないか」と尋ねられたことでした。
 レジャー観光スポーツ局の補佐官就任については、政界での経験不足が指摘されています。しかしガブリエラさんは、今後は元ミス・ブラジルという肩書きに頼らずに活動したいとして、「選挙の時は元ミスが政治の道に進んだという話題性で有権者の関心を集めたが、そのため私自身に対する誤解や偏見も多くあった。だがモデルとしてより政治家として活動するほうが自分には合っている」と語っています。