癒しの信州

先日、少し遅めのゴールデンウィークをと休みとり上高地へ行ってきた。
関東方面の方なら馴染みのある場所かもしれないが私たち関西人にとっては遠いしあまり噂にものぼらない場所である。なぜそんな上高地に行ってみようと思ったかというと小説や漫画、映画などで話題になった『神々の山頂』や漫画『岳』をみて山に興味を持ったからである。

 山が、ある。
 山が、ある。
 泣きたくなるような山がある。
 清い山がある。
 哀しい山がある。
 いや、清いだとが、汚いだとか、哀しいだとか、
 一切の人間の心から孤高して、山がある。
 山だらけの山の そのまた山のまっただ中に山があり
 山が山に重なり山は山を生み
 山は山を越えて なお山の彼方に山があり
 その山襞(ひだ)のまたその襞(ひだ)の・・・・
 ぽつんと、深町がいる。
 ぽつんと、深町がある。

読んだ人にしか分からないだろうが、このフレーズは名作だと思う。

私のようなズブの素人に本格的な登山は無理であるが、それでも上高地に行ってその辺りをうろちょろしているだけで少しだけ山好きの気持ちがわかったような気がした。
そこには『どうせフォトショップで加工した写真だろ』と思っていた景色がそれ以上の美しさであったのだから。
私がここに乗せている写真はどれも加工してないし、しかもスマホで撮った写真だ。そのことからも実物の美しさをご推察下さい。