とんかつ→カフェ

昼より梅田ヨドバシカメラ7F&8Fにあるフードスペースにて、知り合いと会食&喫茶&雑談。説明下手だなぁ、おれ。16時頃まで話して、その後ヨドバシのオーディオコーナーにて、ヘッドフォンの試聴+電子ドラム試叩。
 ヘッドフォンを幾つか試聴したのだが、結局 AKGのK26Pというタイプのヘッドフォンが値段も比較的手頃(5000円程度)で一番音が良いように感じた。
以前より気になっていたSennheizerの比較的お手軽ヘッドフォン=PX100、PX200は、期待していた程、音が良くなかった。残念。恐らく、いずれAKGのヘッドフォンを買うことになりそうだ。ヤフオクサウンドハウスかどちらかになるだろうな。
ついでに、BOSEの新サラウンドスピーカ(BOSE3・2・1)を試聴。2.1chスピーカだけで5.1ch並みの迫力を実現との触れ込みだったのだが、看板に偽りなし。なかなか凄いものがあった。まぁ、こちらは買うことは無いだろうけど、耳の保養には良いのかも。

電気寿司

大阪で就活中の後輩と合流し、しばらくヨドバシ物色後、腹が減ったので大阪駅の「がんこ寿司」で夕食。100円皿を中心に注文したのでさほど高くはならなかったものの、これなら近所の全皿均一126円の店の方が良心的で美味しい。が、それはともかく驚いたのが、「がんこ寿司」の勘定システム。回転寿司は大抵、皿の色で勘定を管理しているのだけれども、ここの「がんこ寿司」は皿の色に加えて、ICチップでも管理していた。食べ終わり積み上げられた皿の山の上に、バーコードリーダのようなモノ(どうもOAISOという機械らしい)を当てると、皿の裏にはってあるICチップを読み取って、一瞬で総計の値段を出してくれる。どこかの新聞記事か何かで呼んだ記憶があるけれども、実際目の当たりにするのは初めてだったもので、少々驚いてしまった。 

 新聞で読んだ記事では、皿にのっている寿司の品質管理、例えば何時何分に皿の上に乗せられた寿司か?、何度回ったのか、なんてのまで管理出来るとの事が書いてあったけれど、恐らく今日のそれは、そこまで細かい情報は管理していないだろう。
にしても、驚き。寿司屋ですら確実に電脳化されている。

マクドナルド化する回転寿司

先週、研究室の留学生に「マクドナルド経営ゲーム」ってなフラッシュで出来たシミュレーションゲームを教えて貰ったのだけど、回転寿司屋もこのゲームと合い通じるところがあって面白い。一応、このゲームは経営とは何たるかを学ぶという「教育的目的」の為に、マクドナルドを例として作られたものだという触れ込みらしいのだが、どう見ても少々キツ目のブラックジョークにしか思えない。ある種サウスパーク的なね。
ちなみに本ゲームは、小麦や牛の牧畜から加工、ハンバーガーを作る店員・売る店員のモチベーション管理、さらには経営のための広告戦略までを一手に考えていかなきゃならないという、かなり奥の深いゲームだったりする。それのどこがブラックなんだ?と言うと、例えば、下記のシーンは、牛を早く太らせる為にドーピングをしているシーン。

一見便利な回転寿司管理・勘定システムも裏を返せばこのマクドナルドゲーム(いや、マクドナルドの生産管理システムと言っても良いか)と全く同じ構造なのが理解出来る。確かに便利ではあるし、その有用性も疑う気は無いが、一抹の恐さを感じるのもまた事実。
有名な本ですが、一応。↓

マクドナルド化の世界―そのテーマは何か?

マクドナルド化の世界―そのテーマは何か?

マクドナルド化(Mcdonalization)は、簡単に言うならば、人間の技能を機械(人間に寄らない技術体系)に置き換えることで、いかに合理化するかというものである。合理化するためには、1:計算可能性、2:予想可能性、3:効率性、4:制御、の四つの条件が必要になってくるとされる。その良し悪しは置いといて、少なくとも今日「マクドナルド化されていないもの」を探す方が困難だろう。*1

*1:■計算可能性>特に消費者にとって:
質より量を重視。数量の重視と質への相対的無関心が特徴。値段や数量:安い、量が多いなど。例えば100円バーガ。質:味覚への無関心。
■予測可能性>特に消費者にとって:
提供サービスが均質化されることで、消費者は自分がとるべき行動を予測できる。注文→支払い→受け取り→食べる→片付けるといった具合。
■効率性>特に消費者、サーヴィス提供者側にとって
:時間短縮や消費者の満足度を考え、効率的なシステムを構築。例えばドライブスルーやセルフサーヴィス、クレジットカード決済など。回転寿司のICチップによる勘定計算もそれにあたる。
■制御>特に管理者側にとって:
人が考える必要と能力を生産システムによって制御。例えば徹底化したマニュアル教育による業務(客への応対や、分業)の単純化や、商品在庫・仕入れ・売り上げのコンピュータによる管理など。

天切り松闇がたり

古本市場で購入。移動中などに読む。面白い。

天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)

天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)

マクドナルド化する回転寿司2

こうしたマクドナルド化は「非人間的」であるとして批判されるが、逆にこんな「合理的」「計算的」なシステムを作り上げられるのは、人間以外の何者にも出来はしないし、寧ろその合理性こそが人間が人間たる所以ですらあるだろう。この意味で機械システムこそ純粋に人間的な産物である。故に合理性の徹底=非人間的という式は(あくまで)定義としては妙な代物だ。せめて合理性⇔感性、という程度が妥当であろう。