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ねごろのぷくぷく日記3 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

■news■

2009-09-27 満員御礼のレイバー映画祭

凄く沢山の人が集まりました。嬉しいですね。映画の感想など・・・

(以下ネタばれありなので観たい人は読まない方が・・・)

「労働者の夢」

 このドキュメンタリーではベトナムの農村の若い女性がテレビのCMにのせられて、ハノイ郊外の自由貿易地域の工場で働く様子が描かれる。その工場とはパナソニックキヤノンなどの耳慣れた企業なのです。「安定した仕事」と言われたが実際は、派遣労働。派遣会社の胸先三寸で簡単にクビになってしまう。常に履歴書を用意していて、いろんな工場の面接にチャレンジするも、二人に一人しか受からない事もあるほどに競争率が高い。

 ラインのスピードは常にベテランの職員にあわせていて、今まで畑仕事しかした事がない女性には到底追いつけるスピードではない。泣き出す女性達も沢山いるらしい。

 重要なのは職場環境の改善などを言い出そうものならすぐにクビにされるという事だ。工場ではあまりにハードすぎて意識を失って倒れる人も多い。しかし倒れた職員は自分の脚で歩いて15分もかかる休憩室にいかなければならない。そこで30分は休憩できるが、それ以上そこにいるとペナルティーがついてしまう。また15分かけて職場に戻るのだ。日本の会社なら大問題になるところだが(ていうか日本企業なのだがw)海外だから何をやっても治外法権という事なのだろうか。

 映画の中にいる女性達は学歴は低いかもしれないが、とても自分たちの現状を冷静に把握している。決して首都にあるデパートメントに飾られる商品を自分たちは買えない事、自分たちは資本家の為に身を粉にして働いている事、派遣会社が搾取をしていること、・・・いろんな事をわかっている。わかっているけれども何処にも逃げ道がなく、絶望している。

 

「人間を取り戻せ! 大久保製壜闘争の記録」 

  ビデオプレス 2009年リメイク版 40分

 本日みた映画の中でピカ一。すごい!絶対みるべき。

 大久保製壜は大手のメーカーの発売するドリンクなどの瓶をつくっている会社です。身体障害、知的障害を持つ人を工場の中で雇用しています。その中での差別が酷い。言葉による暴力「かたわ」「死ね」「ロボット」は当たり前で、殴る蹴る、セクハラ(体をまさぐる)、汚物をかける・・・などの信じられない暴力が横行していました。彼らは社員と同じ作業をしているのにもかかわらず給料もボーナスも少なく、あらゆる意味で差別されていました。人として扱われていなかったのです。

 彼らはある暴力をきっかけに怒りを爆発させ、何十人もの人が自発的に休憩室に座り込みを始めました。ダンボールに思う事を書きなぐり、その辺にあった布を破いて頭に巻きました。彼らは労働組合など知らなかったけれど、でも自然発生的にそういった行動に出たのです。

 彼らは寮を追い出されましたが、近くにあるキリスト教の教会の助けがあり、そこへ駆け込みました。彼らはそこで合宿をしながら会社と戦いました。都庁や労基署などへ働きかけをして自分たちの現状を訴えてまわりました。

 組合つぶしもあったし、信じられない妨害(田舎の親を会社が連れて来て説得させるというもの)もありましたが、彼らは自分たちを信じて活動を続け、とうとう御用組合などから人が流れて入ってくる様になりました。入って来た人たちはみんな「実は前から羨ましいと思っていた」と言ったそうです。

 障害を持つ人たちが、親からも、学校からも、会社からも差別を受けていた場合に、一体いつどうやって自分の自立や心の中の「自己肯定」を行なえるんだろう?それはとても難しい事だったんではないだろうか?でも、こういった事例をきっかけにして、少しずつ自分が本来持つべきだったものを取り戻してゆく様が本当に感動的。単に健常者が「かわいそう」な障害者の成長を見守るなどというレベルのものではなく深く共感できるものだった。

 信じて行動すれば必ず結果が出るんだ・・・というとても心強い作品でした。

 

 

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反NIKEデモ

怒ってます!でも楽しみつつ怒ってます!

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