Festina Lente2

Festina Lente(ゆっくりいそげ)から移行しました

祭礼

3週間ぶりに戻ってきた。私たち家族が過ごす場所。
いつもなら、「週末家族」を楽しく過ごすはずの連休だったのだが。
本日、病み上がりにも拘らず、野暮用に長時間拘束され、
明日はお持ち帰り仕事と、自宅安静。家族旅行も控えた。
家人は2日間、不祝儀に駆り出され、
娘は地元の祭礼を、一人で過ごす羽目に。
両親の用事が終わって、この場所へ戻ってくるまでに、
通り抜けなければならない雑踏。


御堂筋パレード
http://www.osaka21.or.jp/midou/index.html
生まれて初めて見た。いやもう、大変な賑わいでした。
いい場所で見るなら、それなりに面白いかも。
でも、はっきり言って、人混みにもまれに行くだけ。
仕方がないとは言え、病み上がりの身に雑踏はきつかった。
肩車してーとパパに頼んでいたけれど、君、小学校1年でしょ。
重すぎるんだよ・・・、諦めて。


おまけに私が入院した日に、関東から進出してきたデパートが
シネコンをのっけてミナミに店開きをしていて、どえらい混雑。
昔から映画館のあった古い建物は壊され、老舗のデパートの前に
啖呵切って突っ立っている、ファッションビル。
20代にターゲットを絞っているこの店に、立ち寄る気はない。
退院してきたら、街は秋模様でブーツ・マフラー姿が闊歩。
3週間ぶりに電車に乗れば、何だか、浦島花子の心境だ。

そこに全身黒尽くめの家人、パステルカラーの春夏スタイルの私、
帽子、上着、リュックまでキティちゃんの娘。
非常に場違いな3人連れ。地下鉄一駅分だけ歩いて、
夕方のパレードを、ちょっぴり味わいました。


お祭り、そう。地元の田舎でもお祭り。だんじりの季節。
この街中でも、国際色豊かに、また、地方から参加もあって、
華やかで奇抜な、いろんなフロートが目の前を通っていく。


明日、本当は日帰りの家族旅行のはずだった。
でも、私は本格的な職場復帰のためのお持ち帰り仕事を、
片付けなければならない。泣く泣く、ここで、お留守番。
「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」、1日。
観光地の人混みや、バスの振動、疲労から体を守るため、
泣く泣く、ここで、お留守番です。
仕方がない。遊ぶ気力や体力もなし、仕事が待ってる。
祭礼、非日常、高揚した気分・・・、ちょっと今年は、ご縁がない。

心をそだてる 子ども歳時記12か月

心をそだてる 子ども歳時記12か月

痛みに強いのも考えものだ

女性の体は男性より、痛みには強くできているという。そうだろう。
でなければ、「お産」なんて、できないもんね。
女性に生まれついて、避けられない痛みが付いて回るわけだから、
「痛みに強くなければならない」という
         命題を背負っている訳でなくとも、
強くならざるを得ないのだと思う、多分。


生理痛(幸いにして殆ど感じたことがない)、排卵痛(たまにね)、
陣痛(ベビーが生まれると思うと耐えられるもんだなあ、
   生まれたら忘れちゃうしね、幸せで、痛みなんて)
まあ、産後も「痛い」けれど、痛みは消えると思っているし、
しばらくは痛くても当たり前だと思っているし、
「痛み」を敵対視することは、ない。

 
でも、「痛み」に強いのも考えものだ。
はっきり言って、歩けないほど痛かった時。10年以上前。
初めての硬膜外麻酔に怯えている時、看護師さんは言ってたもんね。
お産の痛みは産んだら消えるけれど、
この痛みは少々のことじゃ消えないからね、しんどいと思うよって。
帯状疱疹で1ヶ月近くダウンしたっけ。あの時も転勤3年目だったなあ。
幽霊の絵のように、下半身が消えて、感じなくなる麻酔時、
温感だけはあるのが不思議だったな。
神経痛も多少残ったけれど、気にしない、気にしない。
気にしたら、負けなんだ。


「痛み」に強いのは、考えものなんだよ。
転勤後の過剰適応じゃないのか? そうかもしれない。
でも、違うとも、言える。3年もかかるのか? 適応障害か?
「痛い」はずじゃないのか? 
誰だって痛いんだよ。痛み分けだよ。
そういう問題じゃなくて、「脆弱」なだけじゃないのか?
そう言われると、辛いなあ。誰だって、強い自分が好きだと思うよ。
弱いのは、嫌でしょ。
馬鹿だなー、「柳に雪折れ無し」って言うじゃないか。

痛いの痛いの飛んでけ―111の痛みの話 (産経新聞社の本)

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