納豆汁で意気消沈

私は我侭な妻である。それが休日の夜であろうが、
娘と夕食を託して、自分の勉強会へ行ってしまう。
が、しかし、毎週毎日行くわけではない。
昨夜も味噌汁ぐらい作れるだろうと、家人に頼んだ。
ついでに味噌も切れたので、買ってくれるように頼んだ。

昨日の夜、疲れて帰宅したら納豆汁が異臭を放っていた。
副鼻腔炎の私が耐えられないほどの臭い。
おまけに具が無い。ドドメ色、味も変。
言わせて貰うが、私は納豆は嫌いではない。
ただし、毎朝常食するほどの納豆好きではない。
成人後、普通に食べられるようになった口である。

東北人の両親の元、自宅で納豆を食べたことはあっても、
納豆汁を振舞われたことは無い。よって、私は納豆汁を作らない。
作り方は知っているが、作らない。
昔、とある小説、家出・同棲中の少女が納豆汁に入れるための
青葱を刻んでいる描写が生々しくて、余計に納豆汁が嫌いである。

食わず嫌いだと笑いたい人は笑うがいい。
私にとって納豆は、熱々のご飯に掛けて食べるものであり、
まかり間違っても汁物の具材にはなり得ない。
ちなみに味噌汁を愛する私は、汁が茶色一色という状態も嫌いだ。
白い豆腐、根深の葱の白、緑鮮やかな小口切りの葱、
甘味を添える薩摩芋・里芋・長芋、人参、玉葱、薬味の冥加、紫蘇、
とにかく、具沢山の味噌汁が好きだ。
とにかく、彩りと香りのバランス良く、汁物を食したいのだ。

おいしい具沢山の味噌汁 (マーブルブックス)

毎日のみそ汁100

回復するために

落ち込みには、美味しいものを食べるに限る。
好きなものを食べるに限る。人任せにしない。
本日の夕食。おから、野菜たっぷりスープ。オレンジ。
チョコケーキ（熊ちゃんマークのブランドドイツ菓子）

30円のおから。67円の唐辛子入り板こんにゃく。98円の葱。
3本100円の人参。半額147円の京風油揚げ。徳島で買った干し椎茸。
板こんにゃくをみじん切り、（これでかなりストレス解消）
酒、砂糖、薄口しょうゆ、ほんの少し塩コショウ、ゴマ油で炒り煮。
しっかり味付けをして、別の皿に取り置き。

おからを椎茸の戻し汁、梅干1個をほぐしてお湯に溶き混ぜたもの、
カップ１杯のだし汁、薄口しょうゆ、ベトナム甘味噌少量で、
水分を飛ばすように和えながら炒り煮。
隣のフライパンで、みじん切りにした油揚げ（一度洗って油を落とす）と、
人参、青葱を炒める。中華鍋のおからに、こんにゃくと他の具を混ぜて、
更にさっくり来るまで炒り煮。ほかほか、おいしー。

味噌を使いたくないので、今晩は洋風スープ。ポトフの応用。
玉葱、ジャガイモ、人参、生姜少々、茄子、トマト、
要は残り物野菜を適当にざっくり切ってゆでる。
固形スープの素、砂糖、塩コショウ、少量リキュール、お酢、
肉屋の自家製ソーセージぶつ切りを入れて、コトコト。
仕上げにモロヘイヤをさっと散らす。緑が綺麗なうちにどうぞ。

箸休めの漬物は燻りがっこ、口直しのオレンジ。
食後の栗入りチョコレートケーキ。
これは家人が会社の宴会の引き出物で貰ってきた。
幹事の慧眼に敬服。とーちゃんが宴会で帰りの遅い家族に、
甘いお土産、それもブランド菓子店の贅沢ケーキ。
竹の皮に包まれて、真空パックは１２カット切り分け済み。
良くぞ、手間要らずのお土産を用意したものだ。
奥様族の心をくすぐる出来栄え。見事である。

ハンストならぬ、昼食抜きで昼寝した私に付き合い、
何も食べずに過ごした輩は、無言でぱくついてました。
娘がおからを真っ先に平らげたのには、びっくり。
冷蔵庫内の整理もできて、私の気分もすっきり。
思い通りの味、家族が食べる姿、満足。

とーちゃん、私が料理で機嫌が直る相手で良かったね。

「おから」でやせる!健康になる!―話題の大豆パワーをまるごと吸収 (主婦の友生活シリーズ)

となりの国のスープとごはん (レタスクラブMOOK)

おやつの記憶をたどりにいく