300
どうしても、見に行きたかった。気になっていた映画。
夕食後、調べてみると今日が近所のシネコンの上映最終日。
やはり、行かずばなるまい。娘と一緒に入浴しお休み。
こっそり車庫へ、途中給油して、12分で到着。
既に始まっている。チケットを購入する時間ももどかしい。
予告編で流れていた最初の見せ場、
ペルシアの使者を突き落とす所は、幸い見ることができた。
教養溢れる文人都市のイメージが強いアテネに比べて、
粗野で野蛮で猛々しく荒々しく、戦好きなイメージの強いスパルタ。
かつてスパルタ教育という言葉で、都市の名前を知った。
歴史よりも先に、峻酷なイメージが付きまとっていたスパルタ。
アジアからの脅威、ペルシャからの侵略から
いかにギリシアのヨーロッパの自由を守ったか、
というよりも、ギリシア全土を守る楯となって、
ヨーロッパ世界を守るために犠牲となって
先駆けとなって散って行ったか。
そこに1人の王と3百人の勇者がいたことを、
人間臭いリアリズムを持って劇画的に描写した作品。
そういう英雄を、英雄達が実在したか否かより、
大きな勢力に抗う、捨石となるのを厭わぬ存在こそが、
真の自由の礎であることを、セピア色のスプラッタと、
筋肉の躍動と、静かなモノローグで展開した作品。
300(スリーハンドレッド) (Shopro world comics)
- 作者: フランクミラー,関川哲夫
- 出版社/メーカー: 小学館プロダクション
- 発売日: 2007/05/18
- メディア: 単行本
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