Festina Lente2

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久々のデスパレートな妻たちを見て

「事実な小説より奇なり」という言葉があるけれど、
それは余り体験したくないなと思う。
平穏無事もつまらなく、面白みに欠けるとはいえ、
すったもんだを繰り返してジェットコースター並みの浮き沈み、
辛酸を嘗め尽くして、世の中の酸いも甘いも知り抜く人生、
そういうものを求めたりはしない。


「転石苔むさず」という言葉も同じく、
日本とアメリカでは使い方が違うようで、
「石の上にも三年」の我慢と辛抱、忍耐力がものを言う日本と、
苔むすようではフットワークの鈍さそのもの頭の回転の鈍さ、
人生に対する愚鈍な姿勢の表れといわんばかり、
変化とグレードアップ、キャリアアップを結び付けたがるよう。


そんな人生観、というか、余りにもど派手な人生の浮き沈み、
人間関係、仕事、子育て、家庭生活のアップダウンを、
ハリウッド的手腕を駆使して作られた架空の世界、
ウィステリア通りの人々の生活。
刺激の少ない日常だから、安穏とTVドラマの複雑に入り組んだ世界、
久しぶりに金曜日のこの時間帯、TVを付けてみると、
新シリーズが始まっていたので、びっくり。


前シリーズの最後がどうなっていたのかも良くわからず、
きちんと通してみていないし、たまにしか観ていないので、
ストーリーの細部が良くわかっていないにもかかわらず、
主人公たちを中心にした人物の出入りというか、
入り組み具合、付き合いというか人間関係の複雑さは、
どっきり、びっくり、あっけにとられ、
それでも目が離せないような、そんな展開に引き込まれ・・・。


日本とアメリカの比較、環境の違い、人間性の違い、
何と何を持って比較すればいいのかわからないけれど、
みんなが夢中になるだけあって物凄い展開、
信じられないような事件が次々に起こり、
怪我や病気、結婚や離婚、起業に就職、離職に就職活動、
裁判沙汰に警察沙汰、何でもありなんだなあ、
恋愛なんてそれに比べれば、小さな比率か?
そんな風に思わされる話の展開、久しぶりに見てみても変わらない。


そんなわけで、新シリーズがいつの間にか始まっていたけれど、
新年度のすったもんだに挟まれて気付いていなかった、
ちょっと悔しいけれど、これはこれで観ていて面白い、
そんなTVドラマにちょっとはまってしまいそうな、金曜日の夜。
(何でも今が第7シリーズ、次の8で終わってしまうらしい。
 アメリカでは最終話はもう放送されたのかな?)

デスパレートな妻たちオフィシャル・ガイド (教養・文化シリーズ)

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