大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

小さな冒険1


まさか自分が、もう一度スキーをするなんて思ってもみなかった。
群馬は山に囲まれており、新潟までのアクセスもいいので
さいころからよく連れていってもらっていたものの、
学生時代に滑ったきり、もう18年お蔵入りになっていたスキー道具。

ところが息子1のスキー学習の影響が私にも。
あれ、スキーってそんなに楽しいものだったっけ?
息子1があんまり楽しそうに話をしてくれたので、
ちょっと見てあげられたらという気も手伝って、実家から道具を送ってもらった。

まずはこっそりひとりでゲレンデへ。
何しろ18年ぶりなので、自分がどの位滑れないかも(元々決して上手ではなかった)
わからないし。
ここはスキーヤーには恵まれた環境で、家から気軽に行ける範囲に3つスキー場がある。
初めは子どもとそり遊びに来て様子を知っている「グリーンピア大沼」へ。

ドキドキしながら駐車場に車を止め、スキー靴に履き替えて板を抱える。
グリーンピアは宿泊施設もあるスキー場で、入り口付近では中国人観光客がスノーモービル
などをして賑わっていた。合間を縫ってリフト券を買う。1回220円。少し迷って、3枚買った。
リフト乗り場まで来るともう中国語は聞こえて来ず、スキー学習の小中学生がたくさんいた。

こんな小さい子たちが行くなら大丈夫かな、と小学生について乗り込む。
思いのほかリフトが長くて、山の手線一駅分くらいは乗ったかな、という頃到着した。
1−2年生らしき子たちが行く方のコースを覗くと、こんなに?というくらい急斜面に見えた。
先はわからないけど、覚悟してもう一方の緩やかにカーブしたファミリーコースを進んだ。

ゼッケンをつけた中学生に混ざってゆっくり進む。今思うとたいした傾斜ではないのに、
すごくドキドキしながら、体が思い出すのをじっくり感じながら滑った。
なんとか1回目終了!
満足した気持ちで2回目へ。そして3回目、ちょっと冒険してみるかなと最初に小学生が滑って
行った方へ行ってみたのだけど、少し進んだところで「ムリ!」とカニ歩きで元のところまで戻った。
あ、あの子たち、こんなところを降りてったの?!
挑戦は大事だけど今日じゃないな、とまずは肩慣らし。

すっかり慣れたなだらかなコースは林を抜けていく。
ウルスリとフルリーナ(カリジェの絵本に出てくるアルプスの兄妹)を身近に感じながら気持ちよく滑り降り、
660円でこんなお楽しみが!とまたひとつ鉱脈を掘り当てた気持ちで家路につく。
家に帰ると、まだ11時半だった。