大沼ねこひ日記

三月の羊の製造以外(企画、営業、広報、売り子 +マイフィールドの喫茶、絵本、gallery)を担当。高崎→東京→大沼へ

耳を洗う音

雨が止むと鳥たちの声が耳に心地いい。水の低音と一緒に林に響いて聞こえる。
スミレが咲いて、気持ちのいい季節。(まだ虫も少ないし!)


森の中にぽつんとあるようなお店なので平日は静かなものだけど、
大沼の素朴な自然を味わいに来てくれる旅人とお話するのは特に楽しい。
サイクリングしてる人に悪い人はいないって気がするのは偏見かな。

今日はドイツ人の青年が自転車で立ち寄ってくれて、
「それはリンツァーです」と英語で言うとにやっとして買っていった。
ありがとうってなんていうんだっけ。グーテンターク?それは挨拶だよね。。。

もどかしい気持ちで、でも何か心を交わして見送ったら、しばらく経ってまた
お店に来てくれた。
「あのジャムのお菓子がめっちゃおいしかったんで戻ってきました〜」
って、日本語しゃべれるんかい。下手な英語を駆使したのが却って恥ずかしい。

サイクリングに最適な季節。そして、そのお供を提供できるのが嬉しい。
アイルランドやメキシコやインドや、旅先でほんのちょっと交わした現地の人との会話や
笑顔が今でも心に残っているから、今度は私がそちら側になれたらいいな、と思う。

今度は日本語で、「ミヒャエル・エンデが好きです。ジム・ボタン、モモ、
ネバーエンディングストーリー…」と話したら、
「子どもの頃読みました。懐かしいな」と柔らかい笑顔を見せてくれた。

夫に確認しておいた「ダンケシェーン」でまた笑顔。
大沼でたくさんお土産、体感して持ち帰ってほしい。