Hatena::ブログ(Diary)

Phantom Feline 幻の猫たち

2018-04-02

Ben Watt "Hendra" (2014)

| 04:32


Ben Watt

"Hendra" (2014)



f:id:nekonomorinekotaro:20180403031854j:image



ベン・ワットは最初にきいたのがロバート・ワイアットとのミニアルバム「Summer Into Winter」だったり、エヴリシング・バット・ザ・ガールの「Eden」のドラムがディス・ヒートの(というかクワイエット・サンの)チャールズ・ヘイワードだったりしたので、プログレの人かとおもいこんでいましたよ。ファーストアルバム「North Marine Drive」はいまでも愛聴盤ですが、じつをいうとEBTGの「Love Not Money」までしかフォローしていないので、それ以降の活動はまったく知らないです。そして長いブランクのあとで本作をきいてみましたが、ソロとしてはセカンドということなのでよかったです。

ピンクフロイド(炎)ふうのシンセの導入部にアコギのアルペジオが重なってメランコリックなタイトル曲「Hendra」のはじまりです。そしてエレピとリズムセクションが入ったキャッチーで疾走感のある「Forget」もやはり根っこはメランコリック。「Spring」はピアノ伴奏バラード。「Golden Ratio」はボサノバふう(待ってました)でファーストに近いです。「Matthew Arnold's Field」は「Hendra」と同傾向ですがピアノ伴奏。「The Gun」はエレキギターが入ってオルガンも入ってじわじわとなってティム・バックリーふうでよいです。「Nathaniel」はニューヨークパンクふうのドライヴ感があってかっこいいです。本作ではこれとか「Forget」とかが自分としてはしっくりきました。「The Levels」はカントリーふうバラードですがスティールギターが入ってそこはかとなくピンクフロイドふう、とおもったら弾いているのはディヴィッドギルモア本人ではありませんか。ベン・ワットはやはりプログレの人なのではないでしょうか。「Young Man's Game」もアメリカン路線でオルガンも入ってなごみました。「The Heart Is a Mirror」ではウッドベースとアコギの深みのあるサウンドにチープな音色のシンセがアクセントをつけています。

そういうわけで、全体的な印象はなぜかボアダムスの山本精一さんの歌ものユニット「羅針盤」に近いように感じました。
ベンワットさんは本作のあとにサードアルバムもだしているようなのでそれもきいてみたいです。


D


D

2017-12-23

The Winstons "The Winstons" (2016)

| 03:12

The Winstons

"The Winstons" (2016)



f:id:nekonomorinekotaro:20171224030901j:image


ジャケがたいへん印象的なイタリアのアヴァンロック/RIO系のウィンストンズは、メンバーの苗字が全員ウィンストンになっていますが、各曲クレジットには本名らしきものがちゃんと書かれているので、ラモーンズ方式だとおもいます。
ポストモダンなアヴァンロックとはいえ、ジェントル・ジャイアントの影響や、オザンナっぽいダーク&ヘヴィネス、ピッキオ・ダル・ポッツォっぽいカンタベリーテイストを感じさせるのはやはりイタプロ(イタリアン・プログレッシヴ・ロック)ならではです。3曲目などは70年代テイストのカンツォーネ・ロックふうになっています。
2曲目と10曲目は歌詞が日本語ですが(作詞はカワムラさんという人ですが、この人がジャケ絵――「私たちはシャイなヌーディスト」、シャイなので顔を隠しています――も描いているようです)、うっかりしていると日本語だとは気づかないのではないでしょうか(もっともさいきんの日本の歌もうっかりしていると日本語だと気づかないです)。
音楽性については、「Thanks to」のところに「デヴィッド・アレン」「ヒュー・ホッパー」「ロジャー・ウォーターズ」「ロバート・ワイアット」「高円寺(Koenji area)」等とあるので想像できるのではないでしょうか。たいへんよい作品なのできくとよいです。



The Winstons (2016)

1. Nicotine Freak
2. カンガルー目 (Diprotodon)
3. Play With The Rebels
4. ... On a Dark Cloud
5. She's My Face
6. A Reason For Goodbye
7. Dancing In the Park With a Gun
8. Viaggio Nel Suono A Tre Dimensioni
9. Tarmac
10. 番号番号 (Number Number)

Linnon Winston (Lino Gitto): drums, keyboards, vocals
Enro Winston (Enrico Gabrielli): keyboards, woodwinds, vocals
Rob Winston (Roberto Dell'Era): bass, electric 12 string guitar, vocals
guest:
Xabier Iriondo Gemmi: soundmetak
Roberto D'Azzan: trumpet

Produced by The Winstons

Cover paints: "Noi siamo nudisti timidi" by Gun Kawamura

CD: AMS Records


D


D

Connection: close