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Phantom Feline 幻の猫たち

2013-10-31

David Sylvian "Blemish" (2003)

| 06:58

David Sylvian

"Blemish" (2003)



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そのむかし、ジャパンというバンドがありまして、髪の毛を赤く染めてたりしてかっこよかったな。さすがにアルバムは買わなかったが、たしかイカレたおいらんみたいなキモノ姿の女の人のイラストが描いてあるシングル盤を買いましたよ。うろおぼえというかうるおぼえですが、あの頃シルヴィアンさんは声を変調させて歌っていたとおもいますが、ZOAの、いや、ZOAのことはとりあえずおいておこう。
そのシルヴィアンさんがキング・クリムゾンのロバート・フリップと一緒にやった「ジャン・ザ・バードマン」がわたしはすきなのですが、キング・クリムゾンにいたフリージャズのパーカッショニストのジェイミー・ミューアがそれ以前に一緒に「ミュージック・インプロヴィゼーション・カンパニー」というのをやっていたのが本作で三曲に参加している完全に即興でしか弾かないフリージャズ・ギタリスト、デレク・ベイリーなのです。デレク・ベイリーはもう死んでしまいましたが、ベケットとかよりもえらい人なので、ノーベル平和賞をもらっていいくらいです。
わたしは坂本龍一をうさんくさくおもっているので、坂本龍一となかがよいシルヴィアンさんを敬遠していたのですが、某アニメのエンディング曲をシルヴィアンさんがうたっているのをきいてはまりました。
そして本作「ブレミッシュ」です。デレク・ベイリーはルインズや灰野敬二さんとも一緒にやっていますが、そっちではかなりハードな演奏もしていますが、本作はムーミン谷の冬というか、落ち着いてくつろいだ鬱でたいへんよいと思います。ジャケもなんかユニクロみたいですね。
失語症状態なので文章がへんなのでこのへんでやめます。デレクさんが本作のセッションで残した録音はサマディからCDになって出ています。
人びとが前向きになればなるほど、世の中はどんどんわるい方へ向っていく。この世が地獄であるならば、魂の救済のための千載一遇のチャンスであるというべきで、われわれはさらに落ち込んでさらに鬱になるべきなのだ。なぜなら落ちる人はみずから望んで落ちるのであり、絶望することそして孤独にさらされること、眼も口も失って茫然自失することこそが眼を開くということにほかならないのだから。
そして人びとも、鬱はつらいが、鬱になるべきなのです。いちどはみずからを廃墟と化すべきなのです。なぜなら世界はすでに廃墟なのだからです。わたしはそのようにききました。人びとはすべからく取り返しのつかないことをして社会からずり落ちればよいのです。わたしはもう植物人間とダメ人間しか信用したくない。わけがわからなくてほんとうにすみません。


david sylvian - blemish

1. blemish
2. the good son
3. the only daughter
4. the heart knows better
5. she is not
6. late night shopping
7. how little we need to be happy
8. a fire in the forest
9. trauma (bonus track)

produced, composed, performed, engineered by david sylvian except tracks 2/5/7 guitars derek bailey. composed by derek bailey and david sylvian. track 8 electronics and arrangement by christian fennesz. mixed by david sylvian. recorded at samadhi sound studio feb/march 03. derek's session engineered by toby hrycek-robinson at the moat.
cover artwork: atsushi fukui.

Samadhisound / ss001 (2003)
P-Vine Records / PVCP-8775