共存

小林徹・山本紀一『景徳鎮紀行』(NHKブックスカラー版、1981年)です。
なんでも、文革後はじめて取材を許されたNHKのスタッフが、景徳鎮の磁器生産の現場にはいった記録だということです。当然、取材ができる場所とそうでないところとがあり、古い伝統を守って薪を燃料とする窯に関しては、カメラも固定でやっと取材できたとか。
大量生産をめざす窯と、伝統技術を継承する窯との共存が、このときの景徳鎮だというのです。それでも、磁器の原料とする土の輸送方法など、昔と変わらない姿がとらえられています。30年以上たった現在はどうなっているのでしょうね。