つれづれなるままに

あと数日で、この膨大なダンボールともお別れになるはずなのだが…ああ、ほんとにそうなの?

日曜は、天袋を開けて中のものを出していた。
18年入れっぱなしだったもののなかに、ひとつ小さな箱が。
司書資格を通信で取った時の資料が入ってるんだ。
これは、結婚する前だから、初めて住んだ家から次の家、そして今の家までずっと持って来たんだな。
箱を開けたら、司書関係のものは少しで、そこには手書きの卒論とゼミ合宿の時の資料などが入っていた。

ひえ〜。
これ、何年前?


こんなに長いこと持ち続けていた自分に呆れながら、今より幾分小さな字が懐かしくて、ちょっと恥ずかしいような照れくさいような。

昔、ゼミの先生は言った。
「君、20代の時より30代の時の方がよいものを書きなさい。
40代の時の方が30代よりも、よいものを書きなさい。」と。

私は、そうできているかな。
自分に問いかけてはみるけれど、返事はない。

もう先生は、いない。
昨年、逝ってしまわれた。


そんな感傷的な気持ちになりながら手が止まるもんだから、効率が悪いったら。


卒論を10ページほど読んで、また箱に入れ直した。
こんど開けるのはいつだろう。
また、押入れの奥深くに眠るであろう、私の卒論。

さようなら、平塚雷鳥さん。
またね。


(これは、引越し前に書いたものです。
無事引越しは終わりましたが、ネットがまだ自宅で使えず、ブログを本格的に再開するのはもう少し先になりそうです。)