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不定期雑記

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2012-10-02(Tue) 大人レスナーへのピアノ入門法私案 その1

大人レスナーへのピアノ入門法私案 その1

大人のレスナーで楽譜はだいたい読める、ヘ音の読みは怪しい(あるいは低音楽器をやっていて、ト音は怪しいという人もいるのかな?)というくらいの人がどう進めていけばいいか。

ざっくりまとめてみた。子供と違って、このくらいざっくりでもよいのではないか。

もう山ほど本が出ていると思うけど、要するにこんな感じでは。


草稿。ポチポチ書き足していくかも。

楽譜の読み

ヘ音はト音より線が一本下にずれていると覚えればよい。

ト音で一番下のド(真ん中のド)のところは、ヘ音では低いミである。

ト音で高いドのところは、ヘ音ではミ。

最終的には補助線3本くらいのところまでは、ひと目で何の音かわかるようにする必要があるが、はじめのうちはヘ音は真ん中のドから数えて何、という調子でよい。カタカナを振っても別に恥ずかしいことではない。

ト音とヘ音の間の補助線が読み取りにくい。上に伸びてればヘ音、下に伸びてればト音だけど、これで三本くらい伸びていると頭が痛くなる。


バイエルとか入門レベルの練習のうち、半分くらいは楽譜を読む練習。

ピアノという楽器の初歩は、楽譜が二段で和音を弾くので、楽譜の読みにとりわけ時間を割くのが特徴。

他の楽器だと、構え方とか息の吹き方とか弦の弾き方・押さえ方、チューニング、楽器の組み立て方、弦の換え方とかに時間を割くが、ピアノは基本的な姿勢、指の動きが問題なければ誰でも弾けるし、チューニング、メンテナンスは調律師の仕事である。

楽譜がだいたい読める大人は、バイエルレベルの半分以上はできていると言える。


ピアノは楽譜が広大だから大変ではあるけど、ピアノの楽譜は読みにくいかというとそうでもない。

他の楽器ならドならどのポジションか指使いか、異弦同音など複数あればどれを選ぶべきか、などを一つ一つ考える必要があるが、ピアノは一目見ればわかる。


余談だけどギター弾きに楽譜が読めない人が多いのは、別に無教養だからではなく、楽器の構造上ある程度しようがない気がする。

和声楽器だから複数の音、最大で6個も弾かなければならないのに、それぞれの音が何弦の何フレットかを瞬時に判断しなければならない。しかも異弦同音も多い。

3個の串団子など、ピアノに慣れれば瞬時に弾けるが、ギターの人は3個でも随分大変なのである。

タブ譜は実はルネサンス時代からあり、五線譜と同じくらいの歴史があったりする。

バイエルはやらなくていい

バイエルがあまり有用ではないというのはあちこちで言われている。子供にはバイエルは使わないけど、大人のレスナーで「バイエルから始めないといけない」と思っている人のために、やむをえずやっているという先生もいるとか。

要するに両手が独立して動き、指かえが出来、楽譜が読めれば、このレベルを大人がやる必要はない気がする。

両手の独立

難しいのは両手の独立。簡単にいえば右手で「チューリップ」のメロディを弾きながら左手でドソミソと弾けるようになるか、ということに尽きる。

はじめは

右手ド―左手ド、右手レ―左手ソ、右手ミ―左手ミ、右手ミのまま―左手ソ

というくらいにゆっくり合わせていく。

この、ハイハイから最初の二足歩行までが結構大変だけど、できてしまえばどうということはない。

みんな自分が初めて二足歩行したとき、どうやって学んだかなんて覚えていない。

運指、指かえ

指かえは要は、小指まで使ったらもう後がない、指かえできないので、それまでに親指をくぐらせるということ。どこでくぐらせる、またぐかは曲によって決める。

ハ長調の音階なら、ドレミの3つとファソラシの4つでグループになっているから、ミの中指まで来たら次は親指でファを弾けば調度良い。シの薬指まで来たらまた親指を持ってくる。

ドレミファソまで弾けばいい、後がないところを弾くなら、当然指替えをする必要はない。


運指は指番号で、

親指―小指

1-5

で表している。左右とも同じで、左手は音が下がるほど数字が上がる。

数字が右手か左手か判断に迷うこともあるが、大抵常識的に判断できる。音符の上に書かれた数字が右手、下に書かれた数字が左手と区別していることが多いが、そうでない楽譜もなかにはある。

高い音ほど数字が大きくなっていれば右手、逆なら左手と判断できる。


はじめは楽譜に書いてある通りの指で弾くが、慣れてきたら自分の指に合っているように直しても良い。さらに小指まで使ってしまっても薬指でくぐるというような技法もあるけど、それはもっと進んでからで。

「リトルピシュナ」で基礎練習しては

さらにもう少し複雑な左右の独立の練習を進める。

両手の独立のために「リトルピシュナ」

リトルピシュナ 48の基礎練習曲集(60の指練習への導入) 解説付 (zen-on piano library)

http://www.amazon.co.jp/dp/4111040306/

などを使うとよい。はじめのうちは左手はドソミソ(を移調)で弾いてもいいのでは。

次は「ブルグミュラー25の練習曲」でよいのでは

両手の独立がある程度出来るようになれば、もう曲集として

「ブルグミュラー25の練習曲」

標準版ピアノ楽譜 ブルクミュラー25の練習曲 New Edition 解説付

http://www.amazon.co.jp/dp/4276412102/

あたりに入ってよいのではないか。馴染みやすい曲が多いし弾きやすいし。

伝統的なピアノレッスンではバイエル、ツェルニー100番に続く第三段階に当たるが、大人であれば、それほどの背伸びとは思えない。


ブルグミュラーがある程度弾ければ

ジムノペディ

ピアノピースー471 3つのジムノペディ/サティ (全音ピアノピ-ス 471)

http://www.amazon.co.jp/dp/4119114716/

エリーゼのために

ピアノピースー002 エリーゼのために/ベートーベン (MUSIC FOR PIANO)

http://www.amazon.co.jp/dp/4119110028/

あたりもボチボチ取り掛かれなくはない。

ジムノペディはダンパーペダルの使い方を覚えるのに有用。左手でベースと和音を交互に弾くのがちょっと厄介だけど、ゆっくりなので頑張ればなんとかなりそう。

ダンパーは、Pedマークで一番右のペダルを踏み、*マークで離す。Pedが連続するところは、離してすぐまた踏む。

エリーゼは中間部に幾つかの難所があるし、半音階の弾き方を覚える必要があるが、コツコツやれば2.3ヶ月でなんとかなると思う。有名な出だしは1ヶ月もかからないかもしれない。

半音階の指使いは3131321でよいと思う。白鍵が続くところは21を使い、それ以外の黒白交互のところは31と弾く。

4321321の弾き方はいずれ覚えていけばよい。

左手同音連打はこの速さなら1など一本指の連打でよい。321のように指を変えての連打は、もっと速い曲で覚えればいい。


このあたりまで来ればもう、ピアノ名曲集の初級編あたりの曲は結構何とかなるようになる。

ピアノ名曲110選 グレードA

http://www.amazon.co.jp/dp/4810804127/

「エリーゼ」もこの本に入っている。

ショパンなら太田胃酸・・・いや前奏曲7は短すぎて演奏効果がイマイチなので、「告別のワルツ」あたりが難しくなく演奏効果もありおすすめ。

(どうでもいいけど太田胃散は今でもこの曲を使っているのですね。 http://www.ohta-isan.co.jp/04tvcm/index.html

ノクターン2(9-2)、小犬のワルツなどにはまだ早いか。


同じ程度の難しさなら、繰り返しの多い曲の方が比較的楽で演奏効果がある。

例えば前奏曲7は1ページしかないが、繰り返しが少ないので案外譜読みが面倒である。一方、「告別」はフォンタナ版だと4ページくらいあるけど、よく見ると半分以上は繰り返しか、装飾音などの微妙な違いがあるだけの繰り返しのようなものなので、実質2ページ以下である。


繰り返しはリピート記号で書かれるとは限らない。例えば幻想即興曲の中間部後半の微妙な装飾音を除いた部分や、後半コーダ前までとか。

ワルツ7(64-2)なんかも、半分はほぼ繰り返しである。

ソナタ形式なら再現部第一主題から移行部まではだいたい繰り返し。ロンドならA部はほぼ繰り返し。

実質繰り返しの部分は違いがないかどうか気をつけながら譜読みして鉛筆で・/・とか繰り返しの目印をつけておくとよい。違う音形のところだけ○で囲んでおくとか。伴奏形で同じ音形が続くところも同様に印を付けると読みやすい。

繰り返しの部分は運指番号が省かれている事が多いので、番号を見ればおおよそ参考になる。もちろん番号がないから同じパターンとは限らないので注意。

調号が多いほうが弾くのは楽

ショパンなどシャープ・フラット4個以上付く曲が多く、なんでこんな面倒くさい調で書いたんだよ、と思うかもしれないけど、実はピアノでは出っ張った黒鍵の方が弾きやすい。

指かえも黒鍵をテコにすると非常にスムーズに弾けると、黒鍵が入る曲を弾くようになるとわかってくると思う。

猫踏んじゃった(楽譜にすると変ト長調・フラット6個)が簡単に弾けるのも同じ原理。「ハ長調で弾ける」みたいな楽譜が良くないのはこのことに気が付かないから。


ハ長調は実は一番難しい。抽象的、芸術的な意味で書いているのではなく、技術的、現実的にほんとに難しいのである。

ベートーヴェンの3番、21番「ワルトシュタイン」、32番第2楽章のようなハ長調の難曲もずいぶんある。モーツァルトの「キラキラ星変奏曲」もハ長調だが、相当手こずる。

初歩の練習にハ長調が多いのは、実は一番難しいから練習効果もある、という事情もある。


調号が多いと譜読みは大変だが、4つ以上の場合は、逆につかない音を覚えた方が早い。

シャープ4個ならラには付かない、フラット4個ならソには付かない、と。

黒鍵はオクターブに5個しかないので調号5個なら全ての黒鍵を使うということで、逆にわかりやすい。

6個以上の調もあるが、ミをファに上げたりドをシに下げたり、白鍵で半音ずらす。

24調について

白鍵が並んで黒鍵がないシド、ミファの間は半音しかない。ギターなどやったことのある人はわかると思うけど、他の音階は2フレットずれるけど、ここは1フレットしかない。

この半音二つがどこにあるかで音階が決まる。ハ長調はシドとミファにあるからハ長調なのである。鍵盤はハ長調に合わせて鍵盤を作っているということ。

当然、半音の場所をずらせば沢山の種類の音階ができる。ドからシまでオクターブに12の半音があって、それぞれの音から音階をはじめることができるから、12種類。それぞれに長調と短調があるから二倍で、24種類の音階ができるということ。

毎日練習すること

どんなに忙しくても、一日も欠かさずに練習すること。30分でもよい。どうしても忙しければ基礎練習を10分でもよい。

特に記憶力が衰えつつある大人はこれが重要。

週に一回数時間やるより、毎日30分やるべき。旅行などでどうしてもピアノに触れない日でもなければ、一日も欠かさずに練習すること。

右手と左手、ト音とへ音

楽譜は通常上段を右手で、下段を左手で弾くが、例外も多い。L.H.(Left hand)とかm.g.(main gauche 左手)とか記号もあるし、カギカッコで一方の手の弾く範囲を注記している場合もある。指番号もあるし、たいてい常識的に判断できる。m.g.の意味がわからなくても、上の段に書かれているから左手だな、とわかる。

なおgaucheはフランス語で左、不器用な という意味で「セロ弾きのゴーシュ」のゴーシュはここから取った説が有力なようだが、宮澤賢治自身は何も書き残していないので不明。

「不器用なゴーシュの手」と覚えておくといいかも。左利きの人には当てはまらないか。右手はm.d.(main droite)。


上段がへ音になったり下段がト音になったりする場合もある。

というかト音、ヘ音記号はもともとその段の音の音域が何かを示すためにあるもので、上がト音、下がへ音と決まっているわけではない(決まっているのなら、そもそも記号を書く必要はない)。曲の創りによって変わってくる。モーツァルトなど高い音域を多く弾く曲は左手もト音のことが多い。

(ト音は下から2本目の線がト=ソという指示、へ音は上から2本目の線がヘ=ファという指示)

上がへ音、下がト音と逆転する場合は、手を交差して弾くことになる。

次の段からト音、へ音が変わる時は一番右終わりに予告記号が書かれる。


他にアルト記号(ハ音記号)というのもあるがピアノでは使われない。記号が示す線がハ=ドという記号だが、決まった位置がなく移動するのが特徴。

(かつてはト音やへ音も移動することがあったらしいが、現在はないし、過去のそのような楽譜も、書き直されて出版されるのが普通)

現在もヴィオラや声楽で用いられる。モーツァルトの頃までは鍵盤楽器も自筆譜では上段はハ音記号で書かれていた。バッハの自筆譜もハ音だが、現在の楽譜は原典版を含め、ト音に書き直されている。

オクターブ奏法と手の大きさ(広がり)

ブルグミュラーをはじめ、子供向けの教材には、片手オクターブの練習が出てこない。子供には届かないのだから当然だけど、大人レスナーは既に届くのだから、最も基本的な技術である片手オクターブは、早い段階から、いや、練習開始と同時に始めた方がよい。

そこで問題になるのが手の大きさ(広がり)。手の開く大きさの順から、以下の段階により、弾ける曲に制限が出てくる。


なお、「度」とは音と音の間隔で、全音1つ隣(ドとレなど)が2度、2つ隣が3度と数えていく。大昔はゼロという概念がなかったので、このような数え方になったらしい。

オクターブは7つ隣だが8度。Octave(oct)はもともと8という意味。タコ(octopus)は八本足、オクトーバーは元来8月だったらしい。他にもoctagon(八角形)octal(8進法)なんてのもある。

楽譜に8va、あるいは単に8と点線が書かれていれば、書かれているよりオクターブ高く弾くという指示。


ついでに、ジャズ等の「テンション・コード」で9,11,13thというコードは、それぞれの数字から7引いた音の、オクターブ上の音である。9thは2度、11thは4度、13thは6度ということになる。3度や5度は和声的にオクターブ違いを使う意味がないので、10thや12thは通常使われない。オクターブ違いは+-7で計算、と覚えておくとよい。


○10度(ドからオクターブ上のミまで)以上届く

よほど特殊な曲でなければ、ほとんどの曲で手が届く。

しかし日本人の場合、10度届くというのは成人男性でも少数派ではないかと思う。

海外の著名男性ピアニストは、大抵10度以上届くようだ。12度届くという人も珍しくない。ドからオクターブ上のソが届くということになる。正直人間業とは思えないのだが・・・


○9度届く

ベートーヴェン以降の曲は9度届かないと厳しい。届かない場合、9度以上はずらして早いアルペジオのように弾くことになる。

日本の成人男性の平均はこのあたりか。


○オクターブ(8度)が薬指(4)で届くが、9度は小指(5)でも無理

オクターブをレガート奏法で弾くことができる。1-5,1-4という形で高音を滑らかにつなげることができる大きさ。

2-5でオクターブを弾ける人はあまりいないので、親指(1)はオクターブで連続して使わざるを得ない。つまり厳密には下の音はレガートで弾けないが、聴覚上高い音が繋がっていればレガートに聴こえるので、さほど問題はない。

女性でもこの大きさはほしい。


○オクターブは小指(5)でないと届かない

届かないよりはましで、オクターブのレガートはペダルを使うなどすることになる。小指ばかりを酷使するので負担が大きくなる。


○オクターブに届かない

残念ながらある程度の難度の曲を弾くのは困難と言わざるを得ない。「乙女の祈り」、モーツァルトの「トルコ行進曲」なども演奏困難。

成長期なら練習しながら伸ばす筋肉を付けるなどの対策も可能かもしれないが、大人になってからはなかなか難しい。そのような対策を取っても伸びない場合は、もうどうしようもない。

(子供の頃から練習していれば手が大きくなるのかについては、実のところあまりよくわかっていないよう。オクターブ届くのに重要なのは大きさよりも手の柔軟さのようだ)


ちなみにここで言う「届く」とは、隣の鍵盤にかすらずに弾けるということ。

黒鍵は出っ張っているので、届きさえすればかすらずに弾くことが可能だが、幅が白鍵より狭いので、距離的には白鍵より届きにくい。

一方白鍵は隣の鍵盤にかすり易い。隣の音を押さずに打鍵できる幅を「届く距離」と考えるべき。

例えば私は白鍵ならギリギリ10度届くが、かすらずに10度を弾くことは出来ないので、事実上10度を弾くことは出来ない。一方、黒鍵は9度届くが10度は届かない。

(つまり広く届くためには手を広げる他に、隣にかすらずに指の関節をまっすぐ下ろすことが出来ればよいのだが、どのような練習をすればそんなことが可能なのか、私にもわかりません。誰か教えてください)


オクターブを弾く時には同時に、間の和音も弾くことが多い。オクターブだけを弾くのに比べ、さらに手の大きさが問題になる。オクターブだけなら弾けるが、間の和音は届かない、鍵盤の場所が指に合わない、という人もいるかも。どうしても届かなければ省略するしかないが、音楽的には反則なので最後の手段である。

なお、黒鍵オクターブと間の和音を弾く場合、白鍵は黒鍵と黒鍵の間の狭いところを弾くような形になる。狭いので指が入りにくかったり誤って黒鍵にぶつかったりすることもある。

鍵盤の上の方を弾くには下の方よりも力が要るが、内声なので特に強調する必要がない限り、あまり力まなくても問題ない。


黒鍵は主に4で弾くが、レガートでシb―ラbと弾くような時は1-5, 1-4というように弾く。

白鍵は主に5、レガートで弾く時は同様に4でつなげる。

シ―シbと黒鍵に移る時も1-5, 1-4というように。

ラ―シbと上行でしかも白鍵から黒鍵に上がる時は1-5, 1-4と4で5を越えるように弾く。シb―ラと黒鍵から白鍵に下がる時も同様で、小指を薬指の下に引っ込めるようにして指かえする。

もっとも、こういった動きは慣れてきてからでよく、慣れないうちは全て1-5で弾いてしまってもよい。


(もう一つ余談だが、白鍵で届くがかすってしまうような距離の場合、例えばベートーヴェンのソナタ3-1楽章3小節で、左手でソと10度上のシを弾く場合、左手は5でソだけを弾く→シは右手で弾く→直ちにシを左手1に置き換え音を保持する、といった技法もある。平均律1-1フーガの26小節レも、9度だが同様の奏法が効果的)


オクターブの話が長くなってしまった。初心者向けの本が子供向けのため、オクターブについて大抵触れられていないので、少し詳しく書いた。

以上のように、9度届かないと、いろいろと無理が出てくる。10度(ドからオクターブ上のミまで)以上届くと有利だが、指の太い人は黒鍵と黒鍵の間の狭い白鍵を弾きにくく苦労する方もいるよう。手が大きく指が細いのが理想だが、生まれつきの問題なのでなかなかそうはいかないもの。

ショパンは9度程度しか届かなかったという説が有力なので、ショパンの頃までの曲は、おおむね9度届けば弾ける。

リスト、ブラームス、ラフマニノフなどは詳しくないが、9度が最低条件、それ以上が理想と思われる。


9度は無理でもオクターブに薬指で届けば、運指や表現力に余裕ができ、指を傷めにくい。専門家を目指すなら、少なくともこれだけの広がりはほしいところ。


オクターブが小指でしか届かなくてもいろいろ無理があるくらいなので、オクターブも届かない人は中級程度の曲の演奏にも困難を来たす。たとえいくら幼少から厳しい練習をしてきても、手が成長せずオクターブが届かなければそれまでで、プロはもちろん音大に進むのも困難である。

こんな書き方はしたくないが、ピアノほど女性にとって苛酷な楽器はないと思う。

手の大きさが全てとは言わないまでも、手の大きさがこれほど大きな制約となる楽器は他にあまりない。

チェロ、コントラバス、ギター、低音管楽器なども手が大きいほうが有利だが、ピアノほど手の小ささが致命的に不利に働くことはないのではないか。

またこれらの楽器は、どうしても演奏困難なら、わずかに小型の楽器を特注するという手もあるが、ピアノはいつも自分の楽器を弾くことができないので、それもできない。

お子さんがいたら、男の子にはピアノを、女の子にはヴァイオリンを習わせるべきだと思う。なぜ一般的には逆なのだろうか?


長くなってきたので続きはこちらのその2で。

http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20121015


他に書くこと。無理かなあ・・・

音名 ABCとAHCとイロハとラシド

移動ドと固定ド

同主長調から短調 #3個減る b3個増える

五度上がると#1増える 下がるとb1

平行調は短三度ずれる

トゥー・ファイブ・ワン


☆ピアノ関係の記事一覧

中途でほったらかしている記事もあるが・・・

ベートーヴェンの中級者向けピアノソナタについて

http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20130203

ソナタ形式のアナリーゼ(楽曲分析)

http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20121022

大人レスナーへのピアノ入門法私案 その2 薬指の動かし方など

http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20121015

大人がピアノを練習するということ

http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20121003

大人レスナーへのピアノ入門法私案 その1

http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20121002

バッハ「インヴェンションとシンフォニア」の練習の進め方について

http://d.hatena.ne.jp/nenemuu/20120929

774774 2016/04/14 14:31 この届くというのは上から、なおかつ鍵盤を一番下まで押しても隣(内側)の鍵盤に全く触れないという意味ですか?

774774 2016/04/14 14:31 この届くというのは上から、なおかつ鍵盤を一番下まで押しても隣(内側)の鍵盤に全く触れないという意味ですか?

774774 2016/04/14 14:31 この届くというのは上から、なおかつ鍵盤を一番下まで押しても隣(内側)の鍵盤に全く触れないという意味ですか?

774774 2016/04/14 14:32 すみません手違いで連続して投稿してしまいました

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