動くだけで、愛おしい

 うつ状態の時は有酸素運動がいいらしいが、そもそもうつ状態の時は何もできない訳で、適当なサイトのストレス対策にはストレスを減らすこと、みたいな「それができてたらしてるんだよアホー」と言いたくなるようなこともあるのだが、自分を立ち直らせるのは自分しかないわけで、その正論に身体を任せるのはまこと、いいことだと思うんですよね。

 でも、金が無いとクラブもライブも行く気も金もないので、家の中を真っ暗にして、ipodにイヤホンで、爆音で適当で滑稽な(あと家が狭いしコードが抜けないように)小規模なセコイダンスを踊ったり。これは、勿論人に見せられる代物じゃないというか、見せられるわけないのだが、それをすると、やはり、気持ちがいい。最近は

アイラミツキのlight saverが好きで繰り返し聞いている。

https://www.youtube.com/watch?v=CnIWa62NarU

 彼女が復活してくれたのも嬉しいし、クラブ寄りのテクノポップは聞いていて楽しくない訳がない。

 それと、たまたま懐かしのアニメのオープニングをyoutubeで色々見ていたのだが、その中でも一番クオリティがヤバいのが魔女っ子メグちゃんのOPだった。

https://www.youtube.com/watch?v=nNqwmI7Ki-o

 アニメには詳しくないのだが、これ作った人センス良すぎだろ! トランプをモチーフにして、きっちりと収めるこの職人芸はちょっとやそっとで真似できる技じゃない。当時でこの映像のクオリティはすごいなあと思うしかない。音楽もベース音がいい感じで最高にキュート。歌手の前川さん歌うますぎで色っぽい。(俺は普段歌が下手な人が好きなのだ)

 キューティーハニーも作曲渡辺歌前川コンビでしびれる。

https://www.youtube.com/watch?v=K2e2BYTKVzI

 これ、60過ぎの人の歌だそうで、ただすごいなあって思う。正に、プロ。

 あと、個人的に好きなのがアリプロ、「聖少女領域」が主題歌に相性抜群の、
ローゼンメイデン トロイメントのOP
https://www.youtube.com/watch?v=E3f4oayxVfE

 作中の美しくもグロテスクな面が曲に合い過ぎていて、何度見ても飽きない。

 アニメは好きだけど、全然見ていないなあと思う。見たいアニメが無いのは、俺が歳をとったせいだけではないはず。見ていない良作を探す作業を怠ってるだけだ。でも、アニメって見るのに何時間も拘束されるから、そこだけは飽き性の俺には辛い所……

 ちなみに一番好きかもしれないアニメは世界名作劇場ロミオの青い空。お金で売られる煙突掃除の少年たちの努力と友情に、子供ながら感動した。好きだから見直せない。(本持ってるし結末とか知ってるし)

 後は、無限のリヴァイアスというアニメが子供の頃見て凄く好きだった。蠅の王SF版、で極限状態で助けを待つ子供たちの様々なドラマがあるアニメで、午後六時?位に放送していたのに、中身は同性愛や近親相姦やら階級社会やら集団レイプやらかなりハードなもので、中でも気に入っているのは主人公の男の子が「ロボットに乗れない」こと。

 彼は普通以上には何でもこなせるが、普通のロボアニメでは主役にはなれないような存在だ。それでも彼は彼なりに情けなくも懸命に生き、決める時は決める。「ロボ」で戦えなくても、ロボが無くても、彼は一番カッコいいヒーローだった。


 アニメは中学生の後半で、何故か見るのをぱたりと止めて、見始めたのは二十台も半ばで、年に一、二本、ぽつぽつと。

 アニメの世界は、ご都合主義だったり、大袈裟な表現がしばしば見られる。アニメの世界でしか生きられないような存在の人々。でも、彼らは俺にだって勇気を、元気をくれるのだ。

 わくわくどきどきが生活にあってもいいじゃないか、と強く思う。それは怠け者の俺次第。