平面いぬ。/乙一

平面いぬ。 (集英社文庫)

平面いぬ。 (集英社文庫)

最近話題なのか、この作者の名前を色々な場所で見かけるので購入。
短編集なので電車の中の暇潰しに、気楽に読もうと思っていたのですが。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
ムチャクチャ面白い!構成とかセンスとかテンポとか、全部が好み。


最初に入っている話がイマイチだったので、あまり期待せずに2本目の『はじめ』を読んだのですが、自宅→会社の電車で読みきれなくて、帰りの時間まで読むのを我慢するのに苦労したくらい。と思っていたら、3作目も同じく面白い。4作目も他2本に見劣りしない。といった具合で、一気に読めてしまいました。
全体的な雰囲気としては吉本ばなな風味だけど、僕にはこっちの方が面白い。作者の年代が自分と近いからだろうか。ダークさはさほど変わらないと思うのだけど。


さてさて、特に2本目に入っていた『はじめ』が面白かったワケですが、実は去年くらいのジャンプに小畑健がマンガで描いていたんですね。なんかあまり面白くなかった(原作と全然イメージが違うような気がする)ので意識してなかったけど、読み直してみたいなぁ。単行本に入っていたりしないのかしら。