JBoss 5.x Product Roadmap(PDF)

JBoss

J2EEアラカルトというコンセプトのもとJBoss 4では他のベンダーに先駆けてAOPフレームワーク、JBossAOPを導入しました。JBossAOPはPOJOにJDK 1.5(5.0?)のアノテーションを使ってトランザクションやセキュリティといったアスペクトをPOJOに関連付けられるようにしました。しかし、残念なことに、JBoss 4のEJBはまだJBossAOPを利用していません。JMX/JMS/Webなどの別のコンポーネントは別々のインターセプタフレームワークを使っています。

JBoss 5.xはAspect Oriented Middleware(AOM)として位置づけられています。もちろん最大のウリはEJB 3.0。そして、サーバ内部でEJB 3.0のアスペクトとして起動されるものはインタセプタです。EJB 3.0実装ではもちろんJBossAOPが使われています。JBoss 5のUnified Interceptors & Unified Invokersというのは、JMX/EJB/JMS/Webで方式の異なるインタセプタや通信プロトコルをAOPで整理統合しようとしているのでしょう。だから"Unified(統合)"です。

POJOにアノテーションをつけて、JBossマイクロカーネル上で動かせるようになると、それは普通のPOJOもEJBも、他のサービスオブジェクトもアーキテクチャ上は区別がないことになります。すべての機能が直交しますから無駄がありません。JBossはミドルウェアの各機能をアスペクトとして提供し、ユーザはアスペクトをアノテーションとしてPOJOに付加します。これがアスペクト指向ミドルウェア(AOM)です。