デブサミ2006参加

TKYさん&Benさんの「並べて安心!JBoss Clusteringのススメ - アーキテクチャからパフォーマンスまで一挙解説」を聴講してきました。このセッションは、前半がJBoss Clusteringアーキテクチャの解説、後半がJBentoを使ったパフォーマンス検証の結果の報告でした。日本からの指摘によってJBoss Inc.との共同検証が実現し、JBoss Clusteringのパフォーマンスが着実に向上していった様子をうかがい知ることができて大変貴重なセッションだったと思います。プレゼン発表用のPCのトラブルはご愛嬌*1

JBossでは、EJB 3やHibernateのような目立つプロジェクトが注目されますが、私は、それらに加えてクラスタリングとそれを支える分散キャッシングの技術が非常に重要だと思っています(アプリサーバはDBのフロントエンドとも言えますからね)。EJB 3になって、EntityはPOJOベースになりますが、以前、日記にも書いたように、「Entityの華はキャッシュにあり」です。JBossのキャッシュの技術でPOJOベースのEJBと分散キャッシュが結びつくと、いままで思いも付かなかったような様々な応用が可能になるでしょう。EJB 3, Hibernate, jPBM, Portal, Seam...みんな透明なキャッシュの上で踊りだすのです。早く来いJBoss 5!

*1:ここで、PCを並べて安心にしておけばよかったと、ギャグを言って欲しかったのは私だけでしょうか

Japan JBoss User Group(JBUG) キックオフ開催

BenさんにはJBug用のフォーラムやらWikiのリソース提供をお願いしていたのですが、メールベースでのやりとりで解決できなかったことが多く、デブサミ控え室で直接Benさんに質問をぶつけてみました。JBoss Inc.側でのシステム構成やユーザ管理、翻訳の作業プロセスなど、レポート用紙に絵を書きながら「あーでもない」「こーでもない」を繰り返し、なんとか自分で納得のいける答えが聞けました。Benさんに質問攻めをした後、(なんと関西から参加の)kobayashiさんと一緒に飲み会会場の渋谷・道玄坂へ。

今回の飲み会参加者は全部で16名。この業界で真剣にJBossに取り組んでいる方ばかりで、非常に良い刺激を受けましたし、とても楽しかったです。JBoss Cacheはもちろん、JBoss Messagingも期待できそう。運用監視の話も盛り上がりました。JBugの運営に関しても、ドメイン名をどうする、勉強会はどうやって進める、翻訳はこうあるべきじゃない、なんてface-to-faceの会合なので話がどんどん気持ちよく進んでいきます(みなさん、MLでも発言をお願いしますね)。Benさんの英語はわかりやすいので聞き取りは問題ないけど、自分の口から思うように英語が出てきません。私も山篭り英会話で酒豪修行したいです。

とにかく、最初の一歩を踏み出しました。JBoss Wikiはもうすぐ使えるようになるのですが、フォーラムは時間がかかりそうとのこと。まずはコミュニケーションのベースとして、JBugメンバ間の連絡用に誰でも参加できるMLを作ります(mixiコミュは作成済)。そこで、翻訳や勉強会の進め方の議論を並行してやっていきましょう。Wikiに関しては、日本語Wikiページ作成のローカル規則を決める必要がありますし、Wiki上での翻訳成果の公開方法など、一般公開の前にちょっと実験をする必要があるかもしれません。

手始めにTrailBlasersデモの翻訳をこれからrtoさんと私の二人でやります(これは実験も兼ねています)。それから翻訳済みのJEMSドキュメントも募集して、どんどん公開していきます。ただ、注意していただきたいのはJBugは翻訳グループではなく、翻訳はその活動の一部ということです。独自の日本語ドキュメントも作りたいですし、JBossの勉強会も充実させていきたいです。私に対して直接に参加希望を表明して下さった連絡待ちの方にはMLへの案内メールを送らせていただきます。まず、やりたいことがあって、それをサポートするためのユーザ会です。積極的に参加される方こそ得るものが大きい。そんなJBugです*1。どうか、よろしくお願いします。

*1:ですよね、kurosawaさん!