X WindowシステムでTrueTypeフォントを使う

Debian GNU/Linux Lennyにおいては、defomaでTrueTypeフォントを管理してX Windowシステムで利用できるらしい。ほとんど以下のとおりに作業した。

まず、defomaをインストール。

# aptitude install defoma  x-ttcidfont-conf

Xサーバーでxttを使うように設定。1番目の質問に「xtt」、二番目の質問はどちらでもよい。

#dpkg-reconfigure x-ttcidfont-conf

次に/etc/X11/xorg.confにフォントパスを付け加える。(XFree86の場合は、Modulesを付け加える必要があったが、Xorgは不要)

# cd /etc/X11/
# cp -p xorg.conf xorg.conf.org
# vi xorg.conf

編集内容は

Section "Files"
EndSection

という場所を以下のようにする。

Section "Files"
        FontPath        "/var/lib/defoma/x-ttcidfont.d/dirs/TrueType"
        FontPath        "/var/lib/defoma/x-ttcidfont.d/dirs/CID"
EndSection

このあとXserver再起動する。gdmを使っている場合は以下のようにします。よくわからなければLinuxを再起動すれば良い。

# /etc/init.d/gdm restart

Xserverの再起動後にxfontselを起動し、「fndry」にTrueTypeフォントが表示されていれば(例えば、kochi)設定成功。

% xfontsel &

パッケージに入っていないTrueTypeフォントを使用する場合は注意が必要。Lennyにおいてはlibft-perlというパッケージがない(メンテナンスされていない)ため、defoma-hintsというコマンドが利用できない(FreeType.pmがないと起こられてしまう)。CPAN経由でFreeType.pmを入手するか、公開されているhintファイルを手に入れるかのどちらかをしないといけない。

emacs 22でフォントを変える

Debian GNU/Linux Lennyの場合は、~/.Xresourcesでフォントの設定をする。他の場合は~/.Xdefaults(多分)。

便利なツール Emacs らくらく入門 /x-resource-fontの説明どおり。

% touch .Xresources
% emacs .Xresources &

以下を付け加える。

Emacs.Fontset-0: -*-fixed-medium-r-normal--16-*-*-*-*-*-fontset-16,\
ascii:-kochi-gothic-medium-r-normal-*-17-*-*-*-*-*-iso8859-*,\
japanese-jisx0208:-kochi-gothic-medium-r-normal-*-17-*-*-*-*-*-jisx0208*,\
katakana-jisx0201:-kochi-gothic-medium-r-normal-*-17-*-*-*-*-*-jisx0201*
Emacs.Font: fontset-16

ただし、「-kochi-gothic-medium-r-normal-〜」の部分は、xfontselで確かめながら選ぶこと。ちなみにkochiを使っているけど、ビットマップフォントの表示だとそんなに綺麗じゃない。

.Xresourcesを書き換えたら

% xrdb -merge ~/.Xresources

で、反映させる。

なお、TrueTypeフォントである、ttf-kochi-*やIPAモナーフォントをemacs 22で使いたい場合は、defoma経由でTrueTypeフォントを使えるようにしなければいけない。TrueTypeフォントemacsから直接つかえるようにするには、emacs 23(Pretty Emacs)をxftが使えるようにフラグをたててコンパイルする必要があるとのこと。