発声練習

2009-07-06

[] 「知へのステップ」と「大学生の学習テクニック」

情報リテラシーの授業のネタをどうすれば良いのかと思って、書棚にあった「知へのステップ」と「大学生の学習テクニック」に目を通したのだけど、これは良い本だと思う。前期授業が終わって「あっれー?大学って何か思ったのと違うなぁー。」と思っている大学1年生は「知へのステップ」か「大学生の学習テクニック」を買うなり借りるなりして目を通してみてはいかがかと思う。もしかしたら、そう思った理由は大学と高校の違いにまだ慣れていないからかもしれない。

本書では、大学で「学ぶ」ためには聴く・読む・書く・調べる・整理する・まとめる・表現する・伝えると考えるの9つの力が必要だとして、それらの力が、段階的に身につけられるように構成した。そして、ワープロで作成したレポートが提出できると言うことを半期の授業のゴールとした。

(「はしがき」より)

章の構成は以下のとおり

  • 第I部 はじめに
    • 第1章 スタディ・スキルズとは
      • 1.1 「生徒」から「学生」へ
      • 1.2 タイム・マネジメント
      • 1.3 何をどう学ぶのか
  • 第II部 聴く・読む
    • 第2章 ノート・テイキング
      • 2.1 ノート・テイキングのスキル
      • 2.2 講義ノートをとる
      • 2.3 ノート・テイキング実際
    • 第3章 リーディングの基本スキル
      • 3.1 テキストを読むとは
      • 3.2 テキストを読む前に
      • 3.3 二度読み方式
    • 第4章 より深いリーディングのために
      • 4.1 深く読むためのスキル(1)−要約する
      • 4.2 深く読むためのスキル(2)−感想・意見をもつ
  • 第III部 調べる・整理する
    • 第5章 大学図書館における情報収集
      • 5.1 情報収集とその必要性
      • 5.2 大学図書館とは
      • 5.3 資料の種類と分類
      • 5.4 大学図書館を利用した事項調査
    • 第6章 インターネットによる情報収集
      • 6.1 インターネットを利用した文献調査
      • 6.2 インターネットを利用した事項調査
    • 第7章 情報の整理
      • 7.1 情報の整理
      • 7.2 文献リストを作成する
      • 7.3 文献リストを活用する
  • 第IV部 調べる・整理する
    • 第8章 アカデミック・ライティングの基本スキル
      • 8.1 レポートとは
      • 8.2 レポート作成の手順
      • 8.3 論文作法
    • 第9章 効果的なアカデミック・ライティングのために
      • 9.1 わかりやすさとは
      • 9.2 わかりやすい文とは
      • 9.3 わかりやすい表現方法とは
    • 第10章 パソコンによるライティング・スキル
      • 10.1 ワープロを使ったレポート作成術
      • 10.2 ワープロの基本スキル
      • 10.3 表計算ソフトとの連携
      • 10.4 完成にむけて
  • 第V部 表現する・伝える
    • 第11章 プレゼンテーションの基本スキル
      • 11.1 プレゼンテーションとは
      • 11.2 プレゼンテーションの種類と特徴
      • 11.3 プレゼンテーション・ツール
      • 11.4 話すプレゼンテーションが完成するまで
      • 11.5 レジュメの作成
    • 第12章 わかりやすいプレゼンテーションのために
      • 12.1 プレゼンテーション・ツールの活用
      • 12.2 スライド作成の基本
      • 12.3 スライドを作る ー PowerPointの活用
      • 12.4 「読み原稿」を作る
      • 12.5 リハーサルをする
  • VI部 巻末資料

実は、学生は昔からしなければならないことが多く、時間や手間を省くためのさまざまな智恵を生み出してきました。そうした「学生の智恵」は、先輩から後輩へと受け継がれてきましたが、最近30年ほどは、そうした電照伝承も途絶え、学生は「空振りの努力」を強いられることが少なくありません。教員によっては、そうした技術を体験的にあるいは自覚的に身につけることこそ大学教育だ、と考える意見もありますが、それでは必要な知識も考える力も身に付かないうちに卒業してしまう学生が少なくありません。

大学教育の根幹は、「創造的に生み出す力量を養う」ことにあると考えられています。それならば、基本的な技術の模索に時間を使って学生を疲れさせるよりは、基礎的な技法は教育し、それを使って独自の創造力を発展させる方が効率的ではないか、と筆者は考えています。そういう考え方にたって、筆者が勤めている日本福祉大学(当時)では、1990年度から「総合課目(学習方法論)」として学習方法を講義するようになり、「役立つ講義」として学生の人気を博しています。

(初版の序文より)

章の構成は以下のとおり。

  • 第I章 レポート 篇
    • I.1 コンピュータによるレポートのまとめ方
    • I.2 ネット情報の活用と誤用の回避
    • I.3 文章の作り方
  • 第II章 講義・ゼミ
    • II.1 講義を聴く
    • II.2 目的に応じた討論の仕方
    • II.3 プレゼンテーションのコツ
  • 第III章 資料作成・活用 篇
    • III.1 資料を集める
    • III.2 使いやすい資料整理法
    • III.3 卒業論文院生論文の執筆手順
  • 第IV章 就職活動
    • IV.1 「就職活動」はいつから始まるのか
    • IV.2 「資格」は取るほうがよいか
    • IV.3 「就職先」の上手な探し方
  • 第V章 大学生活充実 篇
    • IV.1 大学生活を充実させるコツ
    • IV.2 「大学」の多面的な活用法
    • IV.3 意外に便利な「生協」の活用法

apjapj 2009/07/08 01:25  「知へのステップ」、学生に話をするときの参考になるかもしれないと思って注文しました。「大学生の学習テクニック」は勤務先の生協にありました。読んでみて良さそうな本なら、私のサイトでも学生向けに紹介したいです。
 また、共通教育でこの手のスキルを教えるようにしよう、という動きもあるので、教員として知っておいてもよさそうな内容です。

next49next49 2009/07/08 15:31 >apjさん

私もこれらの本を勤務先の生協で見つけて購入しました。

「履歴書は手書きで」という話と同様に「時間や手間を省くためのさまざまな智恵」は先に
覚えてしまった方が本当に学ぶべきこと身に付けるべきことに集中できますから、やはり
共通教育(場合によっては中学校ぐらいから)学ぶのが良いのだと思います。
なので、私もこれらの話を授業できるようになりたいと思っています。

ただ、困っているのが「ノートのとり方」です。発表の仕方やレポート・論文の書き方は
実際に役にたっているので、教える内容を取捨選択できるのですが、ノートのとり方だけは
どういうやり方が本当に役に立つのかの指針が全くなく、学生に教示できる自信がまったく
ありません。最近はノートもとらないですし(講演を聴いてもメモですからねぇ)。
これだけが本当に困ったところです。

apjapj 2009/07/09 19:12  講義ネタになりそうなもの優先ということで、「大学生の学習テクニック」の購入はちと後回しにして、「広げる知の世界 大学での学びのレッスン」という本があることを知って、こっちを先に入手してしまいました(「知へのステップ」はまだ来ない)。

 ノートは難しいですね。
 私が実際にやっているのは、
・演習のノートは、ひたすら問題を解く途中の過程や計算を書き付けたりしてます。
・ゼミとかで本を読む時は,見開き左側がまとめ、右側は式と式の間とか、別の本を参照している場合は参照先に書かれていることのまとめとか。これは、学部の頃からやっていました。ルーズリーフではなくて大学ノート使用です。
・ルーズリーフは、コーネルフォーマットのものを作っておいて、主に法律関係の本読みの時や、語学のまとめに使ってます。
・講演をきくと……紹介された文献をメモしたり、内容を簡単にメモしたり、ですね。講演メモ専用のノートを1冊用意してはいるんですが。

 ただ、どれがいいかと言われると何とも……。困りました。

next49next49 2009/07/10 01:29 > apjさん

「広げる知の世界 大学での学びのレッスン」を読んだら是非感想を教えてくださいませ。

>・演習のノートは、ひたすら問題を解く途中の過程や計算を書き付けたりしてます。
>・ゼミとかで本を読む時は,見開き左側がまとめ、右側は式と式の間とか、
> 別の本を参照している場合は参照先に書かれていることのまとめとか。
> これは、学部の頃からやっていました。ルーズリーフではなくて大学ノート使用です。
> ・ルーズリーフは、コーネルフォーマットのものを作っておいて、主に法律関係の本読みの時や、
> 語学のまとめに使ってます。

なるほど参考になります。私はノートをあまり使わないんですよね。
私は考えながら文章を書くので手書きですと編集がスムースにいかずにイライラして
しまうんですよね。ほんと人それぞれです。

apjapj 2009/07/10 18:01  読んでみたので、目次の紹介とまとめを書きました。
http://www.cml-office.org/archive/?logid=406

next49next49 2009/07/11 20:11 >apjさん

ありがとうございます。
私も面白そうな本を見つけたらUPしたいと思います。

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