日記テスト運用中

不定期に更新中。高専・学生ロボコンといったNHKロボコンネタを主に。ほかにもいろいろ。

VMware VMDKからHyper-V VHDX形式への変換で詰まったとき

VMwareの仮想ハードディスクイメージ形式であるVMDKからHyper-VのVHDX形式へハードディスクイメージを変換した時、変換後のVHDXが正しくマウントできない事象が起きたのでその解決のメモ。

変換に用いたのはQEMUに含まれるqemu-img。こんな感じで引数を与えて変換をしました。

$ qemu-img.exe convert -p -S 0 -f vmdk -O vhdx -o subformat=dynamic R:\block.vmdk Q:\block1.vhdx

変換が完了し、PowerShellのMount-VHDなどでマウントしてみますが・・・

> Mount-VHD -Path Q:\block1.vhdx
Mount-VHD: 仮想ディスクをマウントできませんでした。
システムで 'Q:\block1.vhdx' をマウントできませんでした。
仮想ディスクをマウントできませんでした。
システムで 'Q:\block1.vhdx' をマウントできませんでした: 仮想ディスク システムの制限により、要求された操作を完了できませ
んでした。仮想ハード ディスク ファイルの圧縮と暗号化が解除されている必要があります。また、仮想ハード ディスク ファイルを
スパースに設定することはできません。 (0xC03A001A)。

マウントできません。理由を調べていったところ、Windowsにて仮想ハードディスクをマウントするには、エラーメッセージにもあるように圧縮や暗号化の属性を解除すること、そしてスパースを設定してはならないということでした。

So disable the sparsiness of the .VHD file. Is that a word? It is now.

fsutil sparse setflag my_disk.vhd 0
fsutil sparse queryflag my_disk.vhd
This file is NOT set as sparse

xenotrope.blogspot.com

fsutilコマンドで変換したVHDファイルに対しスパースを無効にしてみましょう。

> fsutil sparse queryflag Q:\block1.vhdx
このファイルはスパースに設定されています
PS C:\> fsutil sparse setflag Q:\block1.vhdx 0
PS C:\> fsutil sparse queryflag Q:\block1.vhdx
このファイルはスパースに設定されていません
PS C:\> Mount-VHD -Path Q:\block1.vhdx
PS C:\>

Mount-VHDコマンドレットが通りマウントできました。VHD/VHDXファイルにはNTFSの特殊属性やスパースファイル設定を有効にしてはならないようです。そしてqemu-imgは容量節減等の目的からスパースを用いてイメージ変換していたようで、変換してすぐに利用できる状態にはなっていなかったようです。

高専ロボコン本について言及する予定だったが新刊を落としてしまった

このエントリは「高専OBOG Advent Calendar 2019」の22日目となります。

adventar.org

誰?

このエントリを書いています私、Attunの主な概要というのか、経歴については

  • 育英高専 (現サレジオ高専) に在学し卒業
  • 東京農工大学の3年次編入して、博士課程単位認定退学
  • 仕事をしつつ単位が有効な修了年限(3年以内)のうちに博士号を取得
  • しかし気持ちが折れてしまって社会復帰を目指している

というところです。高専、大学の所属については高専ロボコン、大学ロボコンに参加してきた関係からどこの者かは公にはしています。

高専ロボコンには2年次から5年次まで参加し、大学ロボコンにはロボット研究会に入部して学部4年次の際に参加しました。両ロボコンでのチームでの役割については、回路の設計組み立てやマイコンボード上で走るプログラムを書いていたりしました。

今回のテーマについて

テーマとしてここ数年続けてきています高専ロボコンをテーマとした同人誌の制作についてと、次の週末に迎えますコミックマーケット97にて新刊頒布の話もできればと思いましたが、今回いくつかの事情で新刊を間に合わせることができませんでした。

ということで何を書こうか練り上げることができず・・・

ちょっと振り返ってみる

以前に高専のAdvent Calendarの企画中で、このようなエントリを3年前に書きました。

nezuku.hatenablog.com

この時新刊として言及していますのは「高専ロボコンの本 7」でした。そこから3つ新しく刊行しまして、このエントリを書いている時点で最も新しい刊行は今年5月に刊行しました「高専ロボコンの本 10」となります。

次のコミックマーケット97では12月30日 3日目にサークル参加予定ですが、既刊として頒布予定です。またCOMIC ZINとらのあなでの委託およびBOOTHで電子版も用意しています。

shop.comiczin.jp

ec.toranoana.shop

nezuku.booth.pm

高専ロボコンの本 の内容について

この高専ロボコンの本のシリーズでは、主な内容として、高専ロボコンの地区大会とりわけ関東甲信越地区大会の大会レポートを書いてきました。地区大会の模様や対戦データ、大会を彩った主なマシンの紹介で構成しています。と言っても、技術的な話はそこまで多くなく、どちらかというと一ファンの観点でどんな内容であったかを述べている内容であります。

このほかにも、過去には特集として「迷珍マシンの歴史」と題して、大会の歴史にあらゆる意味で名を残してきたマシンの紹介なども書いてきました。2017年にNHKロボコン高専ロボコンが30周年となった際にニコニコ超会議ロボコンが参戦した際は、そのブースの模様のレポートした特集も制作してきました。

 しかし、このエントリを書いている時点で、手元に在庫があり頒布できるのは「高専ロボコンの本 9」と「10」の2つとなっております。以前の大会を紹介した刊行は頒布しきってしまい、頒布できず新たなアクセスは困難な状況です。よって総集編の刊行もいつか取り組まねばと思うところです。

早いうちに新刊を刊行せねば

そして今回言及する予定でした「高専ロボコンの本 11」では、10月6日に開催された高専ロボコン2019 関東甲信越地区大会の大会レポートを主な内容として、コミックマーケット97での新刊として刊行予定でした。

しかし本職というのか、実生活の方で解決せねばならない課題、社会復帰に向けての活動にリソースや気力を費やす必要がありました。よって新刊の執筆にリソースが割り振れない状況となり、新刊を期待していた方には申し訳ありません。

次回のサークル参加予定ですが、来年2020年の5月に予定されていますコミックマーケット98の予定です。技術書典8へサークル参加申し込みをしましたが・・・

 先日申込結果が返ってきて、落選となりました。

ということで来年の5月までいましばらくお待ちください。それまでに社会復帰して、心の余裕ができたり、今後の生活への不安が取り除ければと思っています。

またも高専 Advent Calendar でのエントリについて、まとまりがない格好となってしまいましたが・・・今後のサークル活動の際には、新刊刊行の際には、お手に取ってもらう機会があれば幸いです。

高専ロボコン2019の開催予定は?

去年はエントリ作成自体を忘れましたが、もうすぐ新年度になる3月、各高専の掲載されるであろう新年度の学事暦や年間行事予定などから、高専ロボコンの開催予定を探した内容です。

更新履歴

  • 2019/3/1: 関東甲信越地区大会と東海北陸地区大会を追加しました。
  • 2019/3/5: 北海道地区大会を追加しました。
  • 2019/3/13: 中国地区大会を追加しました。
  • 2019/3/14: 四国地区大会を追加しました。
  • 2019/3/23: 近畿地区大会を追加しました。
  • 2019/3/29: 九州沖縄地区大会を追加しました。

地区大会

10月6日

関東甲信越地区大会

主幹: サレジオ高専 / ソース: 長野高専 / 2019年度 学事暦について http://www.nagano-nct.ac.jp/news/2019/02/2019.php

10月13日

近畿地区大会

ソース: 和歌山高専 / 年間行事予定 http://www.wakayama-nct.ac.jp/gakkou/annualevents_w.html

九州沖縄地区大会

ソース: 佐世保高専 / 行事予定表 http://www.sasebo.ac.jp/snct/school-life/event-schedule

10月20日

東海北陸地区大会

ソース: 鳥羽商船高専 / 年間行事 https://www.toba-cmt.ac.jp/gakusei/nenkan/

東北地区大会

(他7地区の開催予定が判明したことにより)

10月27日

北海道地区大会

主幹: 苫小牧高専 / ソース: 釧路高専 / 2019年度年間行事予定のお知らせ https://www.kushiro-ct.ac.jp/modules/d3blog_04/details.php?bid=319

 店長さんありがとうございます

中国地区大会

ソース: 広島商高専 /サイトトップ(2019/3/13現在) 2019年度行事予定 より http://www.hiroshima-cmt.ac.jp

主幹: 宇部高専 / ソース: 徳山高専 年間行事予定

 やじーさんありがとうございます

11月3日

四国地区大会

主幹: 阿南高専 / ソース: 弓削商船高専 / 学事行事カレンダー http://www.yuge.ac.jp/archives/category/event

全国大会

11月24日: 長野高専の学事暦を参照ください

Raspberry Piの設定メモ

exFATの外付けストレージを認識させる

高専ロボコン全国大会の動画の入ったSDカードを再生しようとして再生できなく、ファイルシステムexfatを認識できないというメッセージが出たことから気づく。
こちらよりexFAT用のFUSEパッケージ群を導入すればよいことが分かり
Raspberry Piで快適コンピューターライフ(NAS構築編)

$ sudo apt install exfat-fuse exfat-utils

exfat-fuseexfat-utilsを導入。再起動後認識できた。グラフィカル環境では装着後所定の位置に自動マウントも確認。

みちびき対応GPSモジュールから現在時刻を取得

秋月電子通商のみちびき対応GPSモジュールを接続し、GPSから現在位置と現在時刻を取得。
そして同モジュールの1PPS出力を用い、より高精度な現在時刻を取得してみます。

参考にしたページ

本体の方は初代B+、RaspbianはWheezy,Jessie、Stretchとメジャーアップデートを3回乗り越えていたりするため、最近のデバイスだと設定が違うかもしれません? 本体装備のシリアル/UARTのデバイス名が/dev/ttyAMA0であるのですが、3やZeroだと/dev/ttyS0になるようです。

使用したキットはこちら。

GPS受信機キット 1PPS出力付き 「みちびき」3機受信対応: センサ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販

太陽誘電のGYSFDMAXBを搭載したGPS受信キットです。小型なのが特徴でしょうか。みちびき対応はキットの出荷時期等によってはファームウェアの更新が必要です。

これとは別に、MakerFaire Tokyo 2018の秋月電子通商ブースにて先行販売されていた

GPS/GLONASS受信機(Galileo/BeiDou可)u‐blox M8搭載 みちびき3機受信対応: センサ一般 秋月電子通商-電子部品・ネット通販

u-blox M8搭載のこちらのモジュールを使ったことがあるのですが、どうもVccが5Vだとうまく起動してくれない? あるいは自分の確認不足があり上手く動かすことができず(スイッチサイエンス製のUSBシリアルコンバーターにおいて、シリアル側Vccが5Vでは動かず、ジャンパピンで3.3Vにレベルすると動く)、今回は前述のモジュールを用い動かします。

本体GPIOのシリアルをシリアルコンソールから汎用的に使えるシリアルにする

本体GPIOのシリアルが、ログイン可能なシリアルコンソールに割り振られているのを無効にします。

raspi-configで

raspi-config の Interfacing Options の Serial から、シリアル経由でのログインシェルとしての利用をNo、シリアルポートのハードウェア機能を有効にするかの質問でYesを回答。そして再起動。

直接変更する

あるい関連する設定ファイルの直接修正とシリアルコンソールログイン用のgettyを無効にする方法です。

/boot/cmdline.txtを次のように修正

dwc_otg.lpm_enable=0 console=tty1 root=/dev/mmcblk0p6 rootfstype=ext4 elevator=deadline rootwait
# dwc_otg.lpm_enable=0 kgdboc=ttyAMA0,115200 console=ttyAMA0,115200 root=/dev/mmcblk0p6 rootfstype=ext4 elevator=deadline rootwait

2行目は変更前の内容を残したコメント行です。ポイントはconsoleやkgdbocからttyAMA0および速度設定を外すことです。
そして/boot/config.txtに次のエントリを追加

enable_uart=1

シリアルコンソールの代わりに、本体の該当するピンを汎用的なUARTにします。

続いてシリアルコンソールのgettyを無効に。下記はinitやサービスがsystemdベースのシステムの場合です。

$ sudo systemctl stop serial-getty@ttyAMA0.service
$ sudo systemctl disable serial-getty@ttyAMA0.service
$ sudo systemctl status serial-getty@ttyAMA0.service
● serial-getty@ttyAMA0.service - Serial Getty on ttyAMA0
   Loaded: loaded (/lib/systemd/system/serial-getty@.service; disabled; vendor preset: enabled)
   Active: inactive (dead)
     Docs: man:agetty(8)
           man:systemd-getty-generator(8)
           http://0pointer.de/blog/projects/serial-console.html

シリアルコンソールの無効化を行ったら、シャットダウン。GPSモジュールと結線して、電源を入れなおすことになります。

GPSキットを結線する。

Raspberry PiのHATピンの右上は2番ピン、長辺方向にまっすぐ偶数番号のピンが続きますが、

  • 4番 VCC 5V
  • 6番 GND
  • 8番 BCM14 / TXD
  • 10番 BCM15 / RXD
  • 12番 BCM18 / PWM0

ときれいに並んでいます。そしてGPS受信キットのピン出力は

  • 5V
  • GND
  • RXD
  • TXD
  • 1PPS

と、簡単に繋げられる組み合わせになっていますので、幅5ピンのフラットケーブルやGPSキット側をボックスコネクタにしたりして、直結させます。

ですので12番ピン BCM18を1PPS入力とすることになります。

GPSキットからのデータ送信を確認。

GPSキットを接続して電源を入れたら、GPSキットの受信LEDが赤く点灯することを確認します。なおGPS衛星群の受信が完了し現在位置の確定・ロックとなりますと1秒ごと明るく点灯します。
何らかの方法で汎用シリアルポートへのアクセスと、読みだしてモジュールから送信されてくるか確認します。たとえば

sudo cat /dev/ttyAMA0

など。GPSモジュールが正しく接続されていれば、おおよそ1秒毎に$で始まるメッセージが飛び続けてくるはずです。

gpsdの導入と設定

シリアルポート等に接続されているGPS機器を、複数のプロセスが奪い合うことなく共用できるような仕組みとNMEA 0183出力より扱いやすいフォーマットにするのがgpsdデーモンの役割です。導入後はローカルのTCPの2467番ポートから各プロセスがGPS情報を包括的に照会できるようになります。

まずはパッケージの導入。gpsd、gpsd-clients、そしてこのあとの1PPS入力のためにpps-toolsをインストール。

sudo apt install gpsd gpsd-clients pps-tools

gpsdの設定を /etc/defaults/gpsd に次の記述をします

DEVICES="/dev/ttyAMA0"
GPSD_OPTIONS="-n"

GPS機器が接続されている先と、gpsdのオプションを指定します。設定が終わったら、gpsdを開始させます。

$ sudo systemctl start gpsd.socket

gpsdが取得したGPSの状態は、

gpsmon
cgps -s

などのコマンド、オプションで確認できます。どちらも「q」コマンドないしは「q」+Enterで終了します。
cgps -s を行った結果が次のような感じとなります。(注: 1PPS入力接続後となります)

lqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqklqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqk
x    Time:       2018-12-01T  :  :  .   Z   xxPRN:   Elev:  Azim:  SNR:  Used: x
x    Latitude:              N               xx 193                 19      Y   x
x    Longitude:             E               xx   2                 27      Y   x
x    Altitude:     .  m                     xx   6                 29      Y   x
x    Speed:      0.7 kph                    xx 129                 28      N   x
x    Heading:    315.1 deg (true)           xx   5                 26      Y   x
x    Climb:      0.0 m/min                  xx 195                 25      Y   x
x    Status:     3D FIX (5 secs)            xx   7                 17      Y   x
x    Longitude Err:   +/- 6 m               xx   9                 18      Y   x
x    Latitude Err:    +/- 8 m               xx  13                 18      Y   x
x    Altitude Err:    +/- 4 m               xx  30                 23      Y   x
x    Course Err:      n/a                   xx  19                 25      Y   x
x    Speed Err:       +/- 57 kph            xx  29                 17      N   x
x    Time offset:     1.070                 xx 194                 00      N   x
x    Grid Square:     PM95rr                xx                                 x
mqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqjmqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqj

座標等は消しています。右のリストが受信した衛星のリストですが、一番上のPRNが193の衛星がみちびき初号機(QZS-1)となります。他に受信できているみちびきはPRNが195が該当します。対応ファーム効果が分かります。

正しくgpsdが動くようでしたら、起動時から動くよう有効にしましょう

$ sudo systemctl enable gpsd.socket
1PPS入力に対応する

利用したモジュールはPPS出力を持つので、1PPS入力のピンを定義、gpsd側もそれを認識させて精度を高めてみることにします。

まずは/boot/config.txtについて、UARTの有効化の記述の直後のあたりにでも、pps-gpioを有効にする記述と、pps-gpioに与えるパラメータ2つ(gpiopinとassert_falling_edge)を記述して設定します。ここで注意なのは後者のパラメータの側。

enable_uart=1
dtoverlay=pps-gpio
dtparam=gpioin=18
dtparam=assert_falling_edge=true

assert_falling_edgeをtrueにすることで、1PPS入力について下りエッジで反応するようにしています。今回用いた太陽誘電製のGPSモジュールは、アクティブローの端子であるためこのような設定となっています。同モジュールのPPS出力は、1秒ごとに100msほどアクティブロー状態となる動作であります。最初この設定を忘れていたために、後に誤差を確認する際NICTのサーバ群と100msほど確実にずれてしまうという事象に陥ることになりました。

gpiopinパラメータの値は各自のPPS出力がどこのGPIOに繋がっているかに応じて適宜変更してください。

1PPS入力に対応後gpsmonを実行すると、ちゃんと捕捉及びPPS信号が受け取れていれば、UART出力のダンプの合間に次のような出力が観測できるはずです。

------------------- PPS offset: -0.004157428 ------
 ------------------- PPS offset: -0.004157428 ------

画面上部のHUD部分について、下部にPPSの項目も出現します。

│PPS:  0.000139707           │
└──────── GSA + PPS ─────────┘
ntpdと接続して正確な時刻ソースにする

(以下続く)

高専ロボコン2017 地区大会・全国大会の開催予定は?

この時期恒例の、

高専ロボコン地区大会、全国大会の開催予定探しです。今年は30周年ですよ!

基本は各高専の学生暦など、公開されて参照可能な情報より上げてゆきます。3月中随時調べてゆきますが、4月に入りますと競技課題の発表の前に、今年の大会概要発表があると思います。それにより一通り地区大会、前項大会の開催予定が明らかになると思います。その手前、少しでも早く、開催予定が気になる方向けです。
今年は地区大会が10/1から10/29まで5週間とみられます。全国大会は12/3とちょっと例年より1週2週ほど後になりました。

今年は地区大会、全国大会の予定だけでなく、今年修繕作業が行われるとされる両国国技館に代わり、どこで全国大会が行われるかも気になるところですね。

編集履歴:
2017/3/25: 関東甲信越地区大会を追加しました
2017/3/29: 中国地区大会を追加しました
2017/4/2: 近畿地区大会を追加しました
2017/4/3: 東北地区大会と近畿地区大会の主幹校を追加しました
2017/4/4: 北海道地区を追加しました
2017/4/7: 東海北陸地区大会と北海道地区大会の会場を追加しました
2017/4/21: 大会概要がNEP側ロボコン公式にて発表されましたので以後そちらを参照ください。
http://www.official-robocon.com/kosen/event

10/1

東北地区大会 : 八戸高専
秋田工業高等専門学校 − 学校生活 − 学生の生活 http://www.ipc.akita-nct.ac.jp/b06/b06_01.html
イベントカレンダー | 仙台高等専門学校 http://www.sendai-nct.ac.jp/event/

10/8

四国地区大会 : 高知高専
イベント | 国立弓削商船高等専門学校 http://www.yuge.ac.jp/archives/category/event

10/22

近畿地区 : 舞鶴高専
和歌山高専 平成29年度 年間行事 http://www.wakayama-nct.ac.jp/gakkou/gyouji/gakkou-gyouji29-3.htm
国立舞鶴工業高等専門学校 年間行事予定 http://www.maizuru-ct.ac.jp/06life/events.html

北海道地区 : 函館高専 : 函館アリーナ
在校生・保護者の皆様へ - 函館工業高等専門学校 http://www.hakodate-ct.ac.jp/enrollment
NHK札幌放送局 | 28年度イベントカレンダー http://www.nhk.or.jp/sapporo/event_calendar/

12/3

全国大会
(上記各地区大会予定の出自から複数確認)

「高専ロボコンの本」について : ロボコン30 高専ロボコン30周年を前に

この記事はKosen Advent Calendar 2016の21日目となります。

今年のKosen Advent Calendarの項目がなかったので、作成してみたのですが、早いうちから作成すべきだったのと、ウェブ上での高専クラスタへの影響力の弱さを示してしまった格好になったことな否めず・・・といったところです。あと4日分枠がありますので、どなたかいかがでしょうか。

・・・本題へ移ります。

現在代表として活動しています同人サークル「flying gears」→ウェブ →Twitter を立ち上げてからは3年4ヶ月ぐらい、サークル参加して頒布してからですと2年半をちょっと超えるぐらいとなりました。サークル、といっても複数人で活動しているわけではなく、現在は1人で進めており、資料や画像の提供、頒布にあたって売り子の協力など、その都度お願いしている状況です。

では、なぜ同人サークルを立ち上げて、高専ロボコンを題材とした同人誌を書くに至ったのかについてです。

昔は同人誌とか同人イベントの類に対して、典型的な、ステレオタイプなネガティブなイメージを持っていたところはあります。頭の硬い技術者像というんでしょうか。
そのステレオタイプな考えが完膚なきに砕け散ったのはコミックマーケット83の3日目行ったことから始まります。

この頃「好きに対して驀進し続ける」印象、それが琴線がふれたのか森薫先生の作品にのめり込むようになっていました。そこを起点にか、ヴィクトリア朝時代の使用人文化の研究を長らく続けているSPQR 久我真樹さん (→ヴィクトリア朝と屋敷とメイドさん)を知りTwitterでもフォローするようになりました。その久我さんがサークル参加するとTwitterで見て、行くことに決めました。
SPQR 久我さんの代表作には、同人誌版はコミケカタログより厚いと話題になり、後に商業ベースでの書籍にもなりました「英国メイドの世界」が挙がるでしょう。その刊行までの経緯を知ったことも影響として大きいです。

C85 3日目へ行き、同人誌、同人活動へのイメージがガラリと変わる決め手となったのは、評論・情報、同人ソフト、このあたりのジャンルを知ったことでしょう。のちに自ら沼へと飛び込むにまで至るとは、当時思っていませんでしたが。

自分の好きに対して情熱を大爆発させている場、というカルチャーショックです。

SPQR 久我さんと併せて当時大きな影響を受けたのは、KZA2企画 (→棚から一掴み) tekeさんの「棚から一掴み」シリーズや、Circles' Square (→Circles' Square «サークルズスクエア» 公式サイト) シアンさんの「はじめての同人誌」が挙がります、どちらも(評論・情報ジャンルを主に)メタな観点から同人誌を刊行していますサークルです。この3サークルから影響を受けたのは、のちの「第1回おもしろ同人誌バザール」でのインタビューでも答えた覚えがあります。

併せて、同じ頃からMaker Faire Tokyoを見に行くようになりまして、自らの手で好きを形にする。そして表現することへの強い憧れがあったのは確かでした。

もう1つの動機、それは高専ロボコンに限らず、大学ロボコン(現 学生ロボコン)、ABUロボコンなどNHKロボコン全般について、過去の記録や情報へのアクセスや蓄積が乏しい事です。

その一昔前、WikipediaNHKロボコン関連のエントリを整備するのを通じて、情報の集約の中軸にできないかと編集を続けていたことがあります。ただ、そこはWikipedia、仕方がないことでしょうが、(Wikipedia上で妥当とされる)出典を探すのが難しく、挫折する結果に。「要出典」の山をどう崩せばよいのか・・・

他のロボット競技とは異なり、大会だけでなく最終コンテンツとして「番組」があるのがNHKロボコンの特徴です。しかし過去の大会のそれについて、アクセスがなかなか難しい現状があります。録画された番組や総集編の放送を頼りにする状況です。映像だけではありません。競技内容や競技フィールドの図面、出場したチームの結果・・・過去大会、特に90年代前半の大会についての情報を得るのは、一筋縄では行かない現状です。

情報を集約するということであれば、別段同人誌でなくとも、ウェブサイトを立ち上げたり、Wiki等の編集可能なCMSを使ってコミュニティを作ったり、いろいろ方法があったでしょう。
それでも同人誌での刊行を選んだのは、先に挙げました久我さんの同人活動の遍歴を知ったことが大きかったです。資料の収集と考察、新たな知見を積み上げる。それを続けることで、誰も知らない、または触れたことのない分野でも膨大な記録を形にできる・・・

加えて同人誌という選択が、サークル立ち上げから現状においては妥当と思う要因に、1冊の物理的な書籍として形になること、そしてサークルスペースを通じまして多くの諸関係者と話をできることが挙がります。

それらの影響や理由、そして数年後には高専ロボコンが30周年となる。そのときに大きな刊行をできることを目標として、同人サークルを立ち上げ、活動を始めることにしました。

斯くして次回のC84にて、C85のサークル参加の申し込みセットを手にし、サークル参加に挑むも抽選洩れ。初応募だと・・・よくあることです。コミケにおいてどのサークルを配置するかの材料として、応募時に記載したウェブサイトを通じてサークルの活動状況が見えること、そしてコミケに依らず同人活動をしているのが肝心と、配置担当者の一言等を耳にして、新たな動きを模索しました。
そしてサークル参加の難易度と評論・情報ジャンルが成立している同人誌即売会として選んだのが、コミティアということになります。2014年の5月5日、コミティア108にて初のサークル参加となりました。前日まで大慌て、キンコーズでなんとかコピー本15部作っての参加でした。

その時のサークル参加が功を奏したのか、コミックマーケット86ではサークル参加に初当選。この時頒布しました「高専ロボコンの本」は50部弱刷ったのですが、まさか12:30頃に完売するとは・・・自分の想像以上に、高専ロボコンを知っている方、現役バリバリの学生、そして卒業生と多数一般参加していることを実感した瞬間でした。

そして以後刊行を積み重ねて、今度の12月31日 コミックマーケット91 3日目では新刊「高専ロボコンの本 7」を頒布予定です。主な内容は、関東甲信越地区大会と近畿地区大会の大会レポートです。
高専ロボコンの本 7 コミックマーケット91 頒布情報 - flying gears blog

サークル活動での目標として、高専ロボコン30周年に向け大きな1冊を出すのを目標にしてからはや3年ちょっと。今年の地区大会から、「ロボコン30」と題して高専ロボコン30周年の動きが既に始まっています。それらの動きに負けじと・・・までは難しいかもしれませんが、高専ロボコンを題材として同人活動を続けられればと考えています。

色んな方向に話が飛び散ってしまい、まとまりのない文章になってしまいましたが、「高専ロボコンの本」シリーズを手に取っていただく機会がありましたらよろしくおねがいします。

ロボコン30 紹介動画に出てくるマシンを挙げてみる

来年2017年は高専ロボコン30周年、ABUロボコン3度目の日本開催など、NHKロボコンにとって大きな動きのある1年です。それに向けて、地区大会開始とともに関連するプロモーション等が始まっています。
NHKロボコン2016│ロボコン30年
まず最初の動きは、金沢高専「投げろ!ホースちゃん」を採用した「世界を全く救わないロボット。」ポスター。そしてこれまでの大会よりピックアップした動画です。このうち後者の動画に登場したマシンを以下に挙げてゆきます。(登場順、複数回登場しているマシンは1回目のタイミングで挙げています)
間違い等がありましたら、どんどんツッコミお願いします。

2016/10/07 更新: コメントでのYKさんのご指摘より、小山高専 子連れ狼 -> 神戸市立高専 BRUNHILDE と修正しました