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2012-09-05

私立恵比寿中学 新曲「頑張ってる途中」レビュー

毎週水曜日深夜24時から東京MXで放送中の『エビ中の永遠に中学生』。9月5日放送の中で、新曲、「頑張ってる途中」がレコーディング風景と共に公開された。この曲が非常に素晴らしい曲だったので、今日はこの曲について書こうと思う。

そもそもこの曲は、ただの新曲ではない。
前述した『エビ中の永遠に中学生』という番組は、アイドルグループ私立恵比寿中学(以下エビ中)が、「キング・オブ社会の架け橋」になることを目標としている。そしてその一環として、番組開始から一貫して千住緑町商店街とタイアップし、利用者が減りつつある商店街を元気づけ、再生させようという試みを続けている。この番組自体で商店街を中心としたロケが行われている他、エビ中のメッセージカードが商店に飾られていたり、商店で買い物をすればエビ中のステッカーが貰えたりするなど、様々な取り組みで、エビ中人気を商店街の復活に利用しようとしている。そして、この曲「頑張ってる途中」も、そのような商店街を元気づける企画の一つとしてメンバーが番組MCの池田貴史(通称池ちゃん)に商店街の応援ソングを作ることを提案したことから誕生したのである。

「池ちゃんが曲を作って、私達が歌うのはどう?」

この一言から、この曲は誕生することとなる。作曲、作詞したのは番組MCの池田貴史。彼はソロユニット、レキシとして音楽活動をしているれっきとしたミュージシャンである。

それでは、前置きはこのくらいにして曲を聴いてみよう。


D

軽快なサウンドのイントロが爽やかに通り過ぎると、アイドルソングの王道というべき、一人一パートでのメロディラインが美しくリレーされる。歌詞の内容は今も変わらない昔ながらの商店街のなんとも言えぬ嬉しさ。アイドルソング特有のポップでキャッチーなサウンドは、商店街の応援ソングとしてピッタリだ。サビ前の転調と同期して歌詞も個人視点に戻り、「落ち込んだーりも時々するけど」と、バスドラのリズムはそのままに間延びしたメロディが擬似的な落ち込みを表現するが、その落ち込みも長く続かないことを暗示するように、次のフレーズでは一気に曲調がポジティブになり、「でも、ほら 空を見上げてー」と歌い上げる。まるでカメラが主人公の顔から一気に上にティルトして空を映し出すように広がりを持った空間が音楽的に表現され、「Everybody!」の掛け声と同時にサビに突入する。
サビでは9人組のアイドル全員と池ちゃん合わせた10人が、「頑張ってる途中!頑張ってる途中!頑張ってるとチュウしたくなるよ!」と叫び、めちゃくちゃキャッチーだ。ライブではもちろんヲタ含めた会場も共に叫ぶだろう。そしてこの瞬間、"頑張ってる途中"な人の範囲は、一気に広がる。もちろん、それを歌っているアイドルも例外ではない。俺達がキスしたくなるような、"頑張ってる途中"のアイドルは目の前にいる。商店街の"頑張っている途中"な人への応援ソングを歌っていたアイドルが応援されたその瞬間、人に対する優しさが伝染していくダイナミズムは加速し、爆発するだろう。
2番は、1番で爆発した興奮を受け継ぎつつも、完全にアイドル自己言及目線を含みながら、すべての"頑張ってる途中"の人への普遍的な広がりを持った応援ソングへ発展していく。また、ちびまる子ちゃん的牧歌感を含んだ可愛気のあるコメディ調のスローなラップが、完成度の高さに付随したガチ感をエビ中らしい個性を含ませて脱臼させている。そのラップはCメロを際立たせ、Cメロはラストのサビの大合唱への最高の助走となる。だが残念なことに、ラストのサビを聴くことは出来ない。我々はただ、興奮して拳を突き上げながら絶叫することしか出来ないからだ。

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