中華人的コミュニケーション術

オランダ館のイベントの事を書こうとして書けず筆無精になってるので今日思った事をぽちっと。


今日はお客さんの中国人の方と(女性)と仕事仲間の香港人(女性)と素材探しに上海マートへ。
そこまで長い付き合いでもない間柄ですが、このお客さんとは女子だし歳も近いのでよく言い争いをします。


今日も言った言わないとか、責任はあんたらにあるんじゃいとか、先に言わないあんたはどうかしてる。など、結構どぎつい内容を語気荒くでかい声でどなり合い、直後は結構きつーい空気になったのですが、結局私もこの人の事が好きなので、そのあとはまた普通に協力しあって素材を探し終えました。


夕飯を食べようということになり、お店に入ったら彼女が
「私は表現がきついので、あまり気にしないでくださいね」というフォローを入れてくれ、「あたしこそこどもっぽくてすいません」なんていう会話で曖昧になり、あとはとっても楽しく食事や会話を楽しんで帰ってきました。最後はよく笑ったなぁ。



3人で「なんで日本人ははっきり言わないのか」というテーマでかなり盛り上がりました。
私もまだまだ「これは言えないなぁ」なんて遠慮することがありますが、二人に言わせれば「ものすごく良くない」そうで。
「人は、はっきりと意見を言って、けんかもして、やっと何考えてるかわかるのに、言わないでいたら何にもわからない。仕事を一緒にしてるのに思ってることを言わないなんて意味がわからない。」としかられました。ごもっとも。


彼ら中華な人たちがすごいなぁと思うのは、きつい事をお互い言っても、その内容や言い方で恨み合うことはほとんどないということ。変な語尾を気にしてずっと恨むなんてことはきっと無いように感じます。むしろ言い争った後の方がもっと仲良くなる。
自分が何を感じてるか、思っているかを言わない方が、いつまでたっても仲良くはなれません。
そして気まずくなったらすぐに一緒にご飯に行く。これがすごい。本当に鮮やかに誘ってくれますし、おいしいものを一緒に食べれば、まぁいいかなぁと思えるものです。



現地系の会社にたったひとり日本人で在籍していた当初は、言い争ったあとはかなり心が疲れたものでしたが、慣れてくると自分の中に不満が溜まっていかないのでとても快適で健康でいられるということが分かってきました。
けんかしているという事実に心が疲れないようになれると、すごくいいんですよねーこれが。向こうもきっと自分が多少きつく言ってもそんなに気にしないんだろうなと思えると、すごく楽です。そしてほんとに彼らは全然気にしていないのです。



すごく無頓着のようにも聞こえるこの話ですが、人として懐が深いとも言えると思います。もし中国人とうまく行かないなぁと思っている人がいたら、一度はっきり思っていることをぶつけてけんかしてみてください。そしてすかさずご飯に誘いましょう。きっと何かが変わるはずです。