木曜日のドラマ 『リセット』 『特命係長・只野仁』 『ありふれた奇跡』

『リセット』第12話



看護師の秋草幸子(高部あい)はエリート外科医の緒方匠(永田彬)と結婚式を挙げる。
挙式後、看護師の仲間たちから絵に描いたセレブだと羨ましがられ、謙虚に否定していると、
幸子は、半年前に別れたカメラマンの藤本真司(竹財輝之助)がアフガニスタン
殺害されたというニュースを目にする。
衝撃を受ける幸子は、自分のせいだと他界した真司に責任を感じる。


半年前、幸子は夢を追って現地へ取材に行こうとする真司とケンカ別れしていた。
幸子のお腹の中には赤ん坊が…??


幸子が真司と出会った時から真司は何かにとりつかれていた…。
幸子が子供の交通事故の現場に遭遇。重体に陥る子供の応急処置?対応をする幸子は、
そこに現れた真司に救急車を呼んで欲しいと頼むが、真司は事故に遭った子供を目の前
にして写真を撮ることに夢中だった。幸子は、通りがかりの人に救急車を呼んでもらい、
事故に遭った子供は病院へ。
真司に憤った幸子は、持っているカメラを放り投げると、真司の行動を非難し、
平手で顔を打つ。
それを阻止した真司は、突然、俺と付き合わないかと告げる。
幸子は、呆気にとられながらも真司の腹部に一撃を食らわし立ち去った。
一ヵ月後、交通事故に遭った子供の容態は良くなっていた。
病室で匠がその子供を診察していると、その光景を撮影しながら真司が突然現れた。
そんな真司は、事故現場で拾った車のおもちゃを子供に届けにきていた。
車のおもちゃを受け取った子供はお礼を言い、車のおもちゃで無邪気に遊び始めると、
その表情を目にした真司は、咄嗟にその子供を撮影。
そこに現れた幸子は、そんな真司を咎め、凄い剣幕で追い返した。
真司を批判する幸子に匠は、真司と高校の同級生だと告げ、新聞記事を見せる。
その記事は、偶然、事故現場に通りがかった真司の写真がきっかけで行政を動かし、
事故多発の交差点に信号機がついに設置されることになり、10年間の住民の願いを
叶えたという内容だった。
その記事を目にした幸子は匠と婚約していたにも拘わらず、真司に魅力を感じ、
愛へと発展。自分の気持ちを抑えられずに交際していたのだ。


そして、現在、幸子は匠と結婚に至る…。
匠は、幸子が真司と交際をしていたことを知っていたこと、
自分を選んでくれることを信じていたことを話し、
真司が他界したことで自分を責める幸子を否定するが、幸子はあの時、
真司を強引に引き留めなかった事を後悔する。
すると携帯電話が鳴り、謎の人物・アンリ(田中直樹)が現れる。
アンリに幸子が真司とアフガニスタン行きを話し合った半年前まで人生をリセットできると
言われた幸子は、YESを選択。


リセット後、幸子は夢を追って現地へ取材に行こうとする真司と言い争いになり、
真司を阻止しようとパスポートを破る。
そして幸子はあの時、言い出せなかったことを話そうと決意。
妊娠したの。行くならあなたの子供を殺す。そして私も…と告げる。
その告白で真司は夢を追うことを断念。
幸子は、真司を救うことができたと喜ぶ。


だが、幸子は匠と婚約して、結婚式の日取りまで決まっていた。
看護師の仲間との会話で幸子の妊娠を知った匠は、手術中、幸子に自分の子供なのか確認。
幸子が真司の子供だという。同時にメスを要求した匠は、摘出しようと告げた。
幸子は、匠の発言に戸惑う。
一方、真司は、取材をドタキャンしたせいで、仕事を失う。
アフガニスタン行きを諦められず、落ち込む真司。
だが、幸子は真司と一緒にいられて幸せを実感。
前の人生で真司の子供をおろしたのは間違いだったと確信。


そんなある日の勤務中、幸子は貧血で倒れる。
診断した匠は幸子の体を労わり、真司のことを気にかけながら、
自分に何かできることがあったら言ってほしいと告げた。
そんな矢先、幸子は突然、激痛に襲われる。
助けを求めるようとするが…
その後、ベットの上で目を覚ました幸子は、お腹の中の赤ちゃんを心配する。
だが、幸子のお腹には、赤ちゃんがいなかった。
匠から事情を聞いた幸子は、号泣しながら傍にいた真司に謝る。
真司は幸子に無理させた自分が悪いと告げた。


後日、真司は、自分の代わりにアフガニスタンに取材に行った金城毅が
日本人初の国際報道写真賞に選ばれたというニュースを目にする。
幸子もそのニュースを知り、真司に取材を諦めたことを後悔している?と問い質す。
だが、真司は何も言わず写真撮影に没頭し、幸子と目を合わそうともしなかった。
行かなくて良かったって言ってよと訴えかける幸子に真司は、やめてくれ!と激怒。
取材に行っていれば、世間の脚光を浴びていた真司は、ストレスが溜まっていた。


後日、幸子は看護師の仲間に真司のことを相談。
看護師の仲間に幸子が妊娠したから真司は取材を諦めたが、幸子に赤ちゃんがいなく
なったからヤバイかも…と2人の関係を諭され、幸子は不安を抱く。
2人の会話を密かに聞き、事情を知った匠は、真司を呼び出していた。
病院の一室に訪れた真司に匠は渡航許可を手配した紙を渡し、アフガニスタンに行くのを勧める。
匠がまだ幸子このことが好きだったことを知る真司に匠は、幸子のためだ。アフガニスタン
行って死んでくれ。そしたら幸子は自分のものになると頼む。
怒って帰ろうとする真司に匠は、自分が幸子と真司の子供を殺したと告げ、
幸子が倒れた時、流産する薬を点滴に投与していたと明かす。
学生の頃から何でも一番だった匠は、望んだものは全て手に入れてきたが、
食えないカメラマンの真司に自分が手にした幸子を奪い取られ、癇癪を起こして子供の命を
奪ったのだ。
真司は、子供は関係ないだろうと匠を殴打。
ドアの側で2人の会話を聞いていた幸子は咄嗟に部屋に立ち入り、真司を制する。
そんな幸子を突き飛ばすと、真司が匠に殴りかかろうとした。
その瞬間、匠は手にしたメスで真司の首を刺し、そのままぶった切った。
幸子が真司の死に慟哭すると、携帯電話が鳴り、アンリ登場。
自分のせいで全てがおかしくなったと後悔する幸子にアンリは、もう一度人生をリセット
できると告げる。YES・NO選択に迫られた幸子は、YESを選択。


結婚式場で真司が亡くなったと知った時までリセットした幸子は、匠に全てを話した。
真司の子供を身ごもったこと、その子供をおろしたこと、それを隠して結婚したことを…。
そして、幸子は匠と別れた。自分自身に罰を与えたのだ。


その後、幸子は、真司の実家を訪ねていた。
真司の母親から真司が何を撮りたかったのか知らない?と聞かれるが、
幸子は何も知らなかった。
すると、真司の会社の上司が母親に2枚の写真を渡した。
それは、子供が交通事故に遭った時の写真と事故に遭った子供の無邪気な笑顔の写真だった。
真司の会社の上司は、実際、真司が撮りたかったのは、事故ではなく、笑顔だったのではないかと推察。
事件写真を送る時、必ず笑顔の人々の写真が同封していたことを語り、
アフガニスタンでも人々の笑顔を撮りたかったのではないかと告げる。
すると、母親は、真司は笑わない子だったからね…と口を開いた。
驚く幸子に母親は、真司が交通事故に遭った時、真司を庇って父親が他界し、それ以来、
真司が笑わなくなっていたことを教え、真司が最後まで持っていた写真を渡した。
それは、破れた写真を修復した幸子の写真と真司の写真だった。
母親は、真司が幸子のことを言いに来たことを話す。
真司は、一緒に笑える女をやっと見つけたよと母親に伝えていた。
それが幸子だということ、真司が幸子の前でしか素直に笑えなかったことを知った幸子は、号泣。
そんな幸子は真司が亡くなった日から笑顔を浮かべていなかった。
私に笑顔は許されるのだろうか…!?





第12話でしたが、リセットは、2回ともYESを選択。
今回のアンリのコスプレは、恋のキューピット??天使と患者か医師?でした。
人生をリセットできるアンリは、悪魔なのか天使なのか微妙ですね。
幸子が人生をリセットしてもしなくても真司は他界しているんだもんね。
いかに生きたか?それを考えたら、真司は夢を追って他界した方がいいけど…。
でも、リセットのドラマはミステリアス。
ホラーのインパクトは大きいけど、ちょっとリアルすぎて…。