つながる読書術 (講談社現代新書)

つながる読書術 (講談社現代新書)

 図書館で借りて読了。町山さんとのtwitterのやり取りでトチ狂ったかと心配していたのだが、本書はまともな内容です。
 前半は、いわゆるビジネス書的な中身の比率が少し高いけれども、全編結構細かい点まで実用性のあるアドバイスも多いし(本をどう読むかかなり具体的な方法、読書会の時間設定の仕方や規模なと)、これから本でも読んでみようかなという人や、読書会みたいなことに興味がある人には非常に参考になる。
 巻末におすすめ本100冊のリストが付いていて、普通こういうリストには見栄やハッタリで、マニアックだったり難解だったりするものを入れるものだが、それが全然ないのが面白い。「「ベストセラーなんか絶対に読まない」という人もいますが、私の勝手な調査によると、その多くは硬派なインテリというより、モテそうにない頑迷な人です」(p.46)って言うくらいだから、当然そうなるのも不思議はないが。
 というわけで、なかなかいい本だと思います。