The Oxford Handbook of Nietzsche (Oxford Handbooks)

The Oxford Handbook of Nietzsche (Oxford Handbooks)

 キンドルで購入。私の英語力ではさすがに読むのに時間がかかった。全体的には英語は普通レベルかと。
 内容は、当たり前といえば当たり前だが、結構地味でしっかりしたものが多い。良くも悪くも訓詁学的というか。
 (一応中身をある程度把握できて)面白かったのは、伝記部分と、カントとニーチェ(7章)、分析哲学へのニーチェの影響(8章)、自律性や自由意志関連(19章)あたりか。
 ちなみに、おかしくなったのは梅毒が原因じゃないそうです。
 英語圏ニーチェ研究ってどんなものかと思って読んでみたけど、少なくともこの本からうかがえる限り、至極普通で、ある意味拍子抜け。まあ外国語文献だから微妙なニュアンスがわかんないからそう思うだけかもしんないけど、少なくともニーチェに関してなら、無理して英語読まないで日本語文献(たとえば永井さんや田島さんの本など)だけで十分な気がする。ドイツ語やフランス語は知らんけど。