ザ・ムーン (1) (小学館文庫)

ザ・ムーン (1) (小学館文庫)

ザ・ムーン (2) (小学館文庫)

ザ・ムーン (2) (小学館文庫)

ザ・ムーン (3) (小学館文庫)

ザ・ムーン (3) (小学館文庫)

ザ・ムーン (4) (小学館文庫)

ザ・ムーン (4) (小学館文庫)

 ブックオフで購入。少年少女たちが団結して困難に立ち向かうという意外と普通の少年マンガ的展開で、それなりにハラハラドキドキさせる。
 もちろんジョージ秋山作品、それだけに終わらない。説明一切なしで、糞虫だの魔魔男爵だのいっちゃったネーミングと見た目のキャラは素晴らしすぎるし、ザ・ムーンや敵ロボット(ファーブル)の造形は並じゃない。
 人類存亡の危機に大した理由もなく巻き込まれるが、主人公の9人は感動的な勇気を示してそれに立ち向かう、さてどーなるのかといったところでかなり暗いトーンの終わり方も、何とも言えない読後感。
 作品として傑作というわけではないけれど、珍味のような独特の濃厚な味わいは稀有のもの。芸術作品はこうでなくちゃね。