吉田豪の空手★バカ一代

吉田豪の空手★バカ一代

 図書館で借りて読了。空手家なんて全然知らないから(名前知ってるのはニコラス・ペタスだけ)、他の吉田さんのほんよりはイマイチ入り込めなかった。とは言っても、個々のエピソードでは破天荒で面白いものも多い(若かりし頃のビートたけしの話も出てきたり。p.41)。
 今でも血や暴力に惹かれる感情はあるものの、本書でも多く出てくるDQN的なエピソードに対する嫌悪感がこの頃強くなって、ケンカ自慢的な話は正直あえて読みたいとはあんまり思わなくなってきた。ヤクザやチンピラなんてどう考えても皆死んだ方が良いに決まってんだから、そういう連中に対するある種のコビ(吉田さん自身は無論そういう意図はないだろうけど)を感じさせる要素をどうしても中身から嗅ぎ取っちゃうからだろうな〜。
 というわけで、ちょいとハイコンテクストなので、万人向けとは言いがたいかと。