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現代ニッポン論壇事情 社会批評の30年史 (イースト新書)

　新刊で購入。本来あるべき姿になっていない日本の主にリベラル知識人への警告か。
　どうしても、自分が頭が良いと思っている人は「俺だけが本質を分かっている」ゲームに血道をついついあげちゃうんだよね。そういうハッタリのかましあいじゃなくて、エビデンスに基づいた経済政策こそ今必要とされているというのは、宮崎哲哉さんの愛読者たる私にとって全く同意というところ。
　他にも、飯田康之さんやキクマコ先生、伊藤剛さんなど「分かっている」インテリもいることはいるんだけど、主流派じゃないからな〜。本書でも強く批判されている内田樹さんをはじめ、どう考えても自身の政治姿勢が原因か知らないが、トンチンカンで観念的なことばっか言ってるもんね。バイアス掛かりまくり。
　ある意味「黒幕」の宮台さんは、その点よくわかんないんだよね。
　それなりに売れているみたいだから、もっと多くの人に読んでもらって、ちっとは冷静な頭になる人が増えればいいんだが……。