今後2~3週間程度はオフィス移転にともない、荷物の整理箱詰めなどほとんど1日肉体労働。

 ある意味気楽でそれ自体は不満はないのだが、上司の指導力のなさ(ほぼ丸投げ)と協力の少なさ(単純に締め切りまで一人では作業が終わらないと複数回言っているが、ロクなヘルプなし)でイライラ。残業はしないし健康上できないので、このままだと終わんなくても知らんよと言っとかないといけないな。

 キンドルで購入。

 ギリシア哲学とは、極端に言えばソクラテスプラトンアリストテレス、あとはその他大勢といういう見方、「無知の知」を巡る日本でのソクラテス受容など、多岐にわたるギリシア哲学の偏見を見事に訂正してくれる素晴らしい本。

 哲学愛好家でありながら、恥ずかしながら私も思い込みだらけで随分間違いを訂正できて、とても助かった。

 哲学マニアだけでなく、広く教養人一般に読まれるべき本だし、著者の一貫した業界外への目配りが本書にも大いに感じられて非常に読みやすいのも良い。アルキビアデスのくだりなんて歴史読みものとしてメチャ面白いしね。

 二日連続飲酒(飲酒したときは服薬も避けている)、かつ睡眠時間短めで普通にしごとができるかどうか大分心配したが、前回の同状況のような明らかな不調まではいたらず。

 ただ少し冴えない嫌な感じはすることはするので、回復はしているがまだ十分ではないんだろう。油断は禁物。今回は行きつけの割烹に急きょ行くことになった関係で連日飲酒になってしまったが、できるだけ避けないといけませんな。

 定期訪問の中華屋へ晩飯で。

 ホッキ貝のピリ辛トマトソース、前菜盛り合わせ、シャモとクレソンと干しタコとフカヒレのスープ、山菜と平貝のみそ炒め、車エビ揚げ物とタケノコ、フキノトウとバナイ海老の揚げ団子、ホワイトアスパラピータンソース、短角牛ステーキ、アンコウの麦麹中華そば、デザート。

 シャモスープが素晴らしく美味かったなぁ。季節ものの各種山菜、短角牛、車エビなども非常に良かった。

 どうも忙しさで料理の精度が多少上下するような気がするんだよなぁ。忙しい時でも美味いんだけど、余裕があるときは明らかにパワーアップしているような。

 いつかは誘いたいと思っていた行きつけの割烹に一緒に行く算段もつき(潰れないうちに!)、お土産も貰っていつも通り大満足でございました。

 

 行きつけの割烹へ。

 里芋と春菊和え物、フグ塩茹で、アマダイ刺身、アマダイ出汁巻き、アジガンモドキとレタスのお椀、アジフライ、大根漬物、アジ握り4貫、サバ握り4貫、サバおまけ。

 アジとサバが最高だった。

 久しぶりに満員のなか、このままだといよいよ経営不振で廃業するかもと前半はシンミリムード。後半は来週東京から引っ越す常連さんの凄まじいネタから展開し、思わぬツッコミを受けながら大いに盛り上がって楽しく話せた。

 ホントに廃業しちゃうのかなぁ……。もはや私一人が多少回数増やしてもどうにもならなそうだしなぁ……。可能な限り多く通い、あとは祈るしかないか……。

 

 図書館で借りて読了。

 晩学で料理人になり、かつ複数店舗経営に成功しているだけあってしっかり考えて料理・経営しているなと。

 味や料理についてはまあフンフンそうだねくらいの中身で、むしろ経営寄りの要素をの方が目だつ気がする。そういう意味ではビジネス書っぽい。

 飲食店やりたい人は参考になるだろうし、このくらいは最低限踏まえていて当然というところか。

 ただねぇ、経営志向が強い料理人が真に美味しい料理を作れるのかというと、どうもそんな気もしないんですよねぇ。世間人・家庭人・社会人としてはそちらのほうが良いに決まってるんだけど、経営志向(=世間性)ってどうしても「美」を生み出すことと相性が良くないという思いがぬぐえないわけですよ。

 ある種のアナクロなロマンティシズムだと批判されそうだけど、行きつけの割烹の、真の天才料理人を現にサンプルで見てしまってるからなぁ。

 ビジネス書っぽいので、スイスイ読めるのは助かりました。