キンドルで購入。オンライン講義をまとめたもので、本当に導入の導入という初心者向け。ボリュームもさっと読むのにちょうど良い手ごろさなので、最低限の概要をまずは掴みたいというのに最適かと。
 内容紹介もさることながら、古代ギリシアの歴史的な背景や『国家』の哲学史的な扱われ方などが知識としてためになった。
 著者が(他の人と一緒に)年代測定で世界初の発見したなんてすごい話しもちょこっと出てくる。
 哲学愛好家よりもむしろ西洋文明の精髄たる『国家』について最低限の知識を得たいという人向けだと思います。
 著者は本書といい(そのもとのオンライン発信といい)『世界哲学のすすめ』といい、旺盛な哲学業界外への発信は素晴らしい。ポジション的にも年齢的にも何らかの使命感・責任感があるのかな。良いことだ。

 図書館で借りて読了。

 ときに幻想表現を織り交ぜながら、二人の女性の心象風景が胸に迫る。かといって少女マンガ的大袈裟さ(それはそれで良さがあるが)ではなく、バランスのとれた抑制のきいた表現だと思う。見事な佳作。カワイイ猫が出てきます。

 図書館で借りて読了。

 岩合さんの猫写真は見てほれぼれ・ほのぼのしてホント良いね。桃農園まで車に一緒に乗って出かけるのも珍しいし、農園を駆け巡るボンドの元気と愛嬌がとても愛らしい。

 ニコニコしながらページをめくる時間は幸福感一杯。そんなオッサンの姿をもしはたから眺めたらさぞかし滑稽だろうが、猫様の美しさの前ではそんな些事はどうでもよいのだ。

 図書館で借りて読了。

 難解なウィリアムズの分かりやすい解説書というだけで非常に価値あり(私は若い時頑張って読もうとしたけど挫折した……)。

 倫理学関係が中心で、その他のウィリアムズの内的理由や外的理由、デカルト論、相対主義ウィトゲンシュタイン関連論考などの背後にあるに違いない、どこからでもない眺め的問題系(つまりは独在性問題)がほとんど論じられていないのは寂しいが、著者の関心や難しさ、入門書という性格からしてそこはしょうがないだろう。

 行き届いたブックガイドも良い。いやー若い人がこれだけちゃんとした本を書いてくれるのは、未来に希望が持てて嬉しいですね。

 行きつけの割烹へ。

 トラフグ塩茹で、タチウオ刺身、タチウオ塩焼き、アジの叩き、アジ、イシモチ、シロギスのフライ、お寿司はタチウオ、シロギス3貫、アジ10貫以上(16?)。

 アジの叩きが絶品。アジの握りを沢山食べさせてもらったが、いくらでも食べられるぐらい美味い。魚もご飯もワサビも全てが美味くて、寿司とはこうあるべしというのを(お寿司屋さんでもないのに)示しているのが凄い。

 客入りは依然として芳しくないのが信じがたい。恐らくこれ以上のお店に出会うことは私の寿命から考えてないだろうから、存続に少しでも貢献するためにできるだけ行かなくては。

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 しばらく前にテイクアウトで。

 スコーン2種類にホットドック1つ(500円×2+900円弱)。

 ホットドックは出来上がりまで10分ほど。その間店内の本を眺めて過ごす。

 スコーンは食べごたえはあるが重すぎずなかなか。テイクアウトには生クリーム付かないようだが、付けたら確かに合いそう。

 ホットドックはソーセージ肉々しく食べごたえあり、こちらもカフェ飯としてはちゃんと美味しい。

 オサレ的雰囲気を避けて店内では食べなかったが、スープなども結構良さげなものがあった。

 値段はちょっと高いけど、近くに行ったら寄ってみても良いのでは。

 図書館で借りて読了。
 文体は軽妙で著者は謙虚極まりないが、かなりのエリート的な医者・研究者人生を歩んでいる著者の世界を股に掛けた活躍を楽しめる。
 と同時に、世界の厳しい医療状況や日本政府の不条理あふれるコロナ対応裏話、途上国への援助の実態や困難など、ド真面目極まりなく興味深いエピソード満載。
 著者は間違いなく今後の日本の公衆衛生を担っていくのだろう。
 ある種の青春放浪記でもあるし、読み物としても面白さは十分で分量も手ごろ。お薦めです。