朱色の研究

朱色の研究 (角川文庫)

朱色の研究 (角川文庫)

火村が教え子から二年前の未解決殺人事件を解決して欲しいと依頼される。
アリスとともに,関係者から話を聞こうとした矢先,アリス宅に不可解な電話がかかり,ふたりが駆けつけるとその事件の関係者の死体を発見することになる。
犯人は同一人物だが,二年前の殺人の理由というのが何というか。
絶対無いとは言えないけれどって言うところかな。
この犯人の動機ってアリスと犯人の会話で解ってくるのよね。
火村は犯人を特定する。
で,動機はアリスが犯人との会話によって判明するっていうところが,ふたりのキャラクター現しているような。
この話はそのことより,火村の悪夢がこの話で解るのだ。
火村の教え子も悪夢でうなされる。
彼女の話を聞くために,火村は自分の悪夢を語る。
アリスはやっと火村の悪夢の内容を知る。
どうしてそういった悪夢を見るような事になったのか解らないが。
そして,火村の「神も仏もいない。いない物の代理などあり得ない。犯罪者は人の手で捌かれるべきだ」という言葉はどこから出てきたのか。
悪夢の元は何だろう。
いくら読んでも気になるな。