サウスバウンド

サウス・バウンド
小学校六年の次郎の父は物心着いた頃から家にいる。父親とはそういう物だと思っていたが,だんだん違うのではないかときがついてくる。
なんと父親は元過激派で今でも公安にマーク去れてるみたい。
前半は次郎が父親の知りあいの過激派の男の手助けをしてしまう話で,その後は八重山へ行って暮らすハナシ。
父親と環境保護運動家との会話が何とも好い。
お父さんの過激すぎるハナシには着いていけないところがあるのだが,父親は自分の気持ちで開発業者と戦う。
彼は過激派の運動の中で群れる事を拒否したのね。
ここに出てくる環境保護運動家はなんか違う感じ。
お父さんとお母さんの最後の行動には恐れ入る。
非常に面白く読めた。