やなりいなり

やなりいなり しゃばけシリーズ 10 (新潮文庫)
この中の話の前にいろんなれしぴがついている。ゆで卵の茹で時間じゃ温泉たまごになると思うんだが。
「こいしくて」
神様がいっぱい出てくる。それも疫神、疱瘡神、時花神、渦津日神と嫌われる神ばかり。なぜか通町には神様がいっぱい。原因は境界を守っている京橋の橋姫が時花神に惚れて彼を留まらせようとしたから。橋姫を思う時花神は去っていく。悲しいな。前巻で元に戻って若だんなたちが左の道を行ったのでなくなった未来であったかなめの名を聞きなんだか心ときめく若だんな。前の巻知ってると面白いな。
「やなりいなり」
若だんなの離れに記憶喪失の幽霊がやって来た。で、この幽霊の身元を探す若だんな。若だんなが行動することにいい顔しない兄やたち。でも、彼が幽霊(本物じゃなく幽体離脱だったみたいだけどね)になった理由探る事によっていいことがあったのよね。兄やたちも納得ということかな。
「からかみなり」
若だんなのおとっつぁん藤兵衛が行方不明。いくえを探す若だんな。しかし藤兵衛凄いな。目の前で不思議なことが起こっても気がつかない。昔からあやかしに鈍い、全くわからない。そう言う旦那さまは凄いと仁吉に言われちゃう。だから妖の血を引くおたえと一緒に過ごしていけるんだな。
「長崎屋のたまご」
こんど若だんなの離れにやってきたのは逢魔時に生まれる100人の魔の一人。そして盛大な兄弟喧嘩する魔たち。兄弟喧嘩に見とれる若だんなかわいい。もっと可愛いのは大黒天の使いの根棲。鳴家より小さいのに大黒天にお説教してる。大黒天も失恋した橋姫慰めるのに疲れちゃって逃げ出したのはよくわかるわ。
「あましょう」
やっと外出して永吉に会いにけることになった若だんな。しかし永吉は忙しくて若だんなの相手ができない。その原因となったのは二人の友人同士。しかし片方は・・・。って話。永吉に「逝くなよ」って言われても若だんなに返事ができない若だんな。この何とも言えない感じ。あ〜。