リニア中央新幹線ルート発表

 詳細は割愛しますが、イプシロンの打ち上げ成功は多くの国民を喜ばせたようです。その成果を生み出すための歩みを止めたくはありませんが、開発に要する費用を考えたとき、そのお金がないために救われなかった人もいたのだということを人は心に留めおいたほうが良さそうです。

 リニアも同様。私はその技術革新は、地球全体の利益の発展に貢献するという意味から否定をしませんが、今はその利益を受ける可能性が高い人々はあまりに少ないままです。また、極めて個人的な意見ですが、そんなに各駅停車のように地域バラマキ的に駅を作ってどうするんでしょう。超高速移動手段として活用するのならば、大阪と釜山を結ぶ国家間協力事業として取り組む方が利益に叶いそうではないでしょうか。中間駅をあのリアンクール岩礁付近に設けるかどうか、余計な議論を生むでしょうか。さておき、どうもあいも変わらずの地元利益誘導型政治は今もまだ一定の力を持っているようです。

 しかし、今までと違って、それはおかしい、必要ない、という声がきちんと形になってあるということは重要です。人間社会にとって、環境を維持し、また負荷を軽減し、科学技術の発展が人間社会の崩壊を促進しないように制限をしていくことは大切な課題。

 記録のために記事を引用→
 JR東海は18日、リニア中央新幹線の概要を発表した。新駅を6カ所に建設する。ターミナル駅は東京都港区の品川駅地下、名古屋市中村区の名古屋駅地下に設置。中間駅は相模原市緑区甲府市、長野県飯田市岐阜県中津川市に造る。

 車両基地については相模原市緑区中津川市に置く。

 リニアは2014年度中に着工する見通し。約286キロの東京・品川−名古屋間を40分程度で結ぶ「夢の超特急」が実現に向け前進した。この日公表したリニア中央新幹線に関する環境影響評価(アセスメント)の準備書の中に盛り込んだ。

 リニア計画では、27年に品川−名古屋間が開業し、45年に大阪まで延伸して全面開通。路線のほとんどは地下やトンネルが占める。都市部では、地上の用地取得や地権者への補償の必要がない、地下40メートルより深い「大深度地下」を活用する。

 準備書は工事による生態系や騒音、水質などへの影響を調べ、まとめた。JR東海は18日朝から品川−名古屋間の沿線7都県などの首長に書類を提出し、計画の概要を具体的に伝達した。

 厚木市議会でも、将来を見通して海老名市との合併を含めた将来構想が語られ始めた9月。それが今までのありかたの単なる延長線上にある構想にとどまるならば魅力はないであろうし、おそらく話は進まなかろう、これは私の見解。合併はともかく、広域行政は必要にして不可欠だということは論を待たないでしょう。このリニア話も、単に便乗して「経済」だけから一喜一憂されることのないように。わかっていただける方にしか伝わらないでしょうけれど、きちんと書いておきたいので、遠慮なく記しておきました。ただ、厚木市を発展させる具体的な対案がなければ、だったらリニアに期待せざるを得ないだろうという話に根拠が生まれてしまうので、対案提示も必要なのです。


 ところで、開発および環境というテーマについて、参考にしたいブログに出会いましたので紹介しておきます。

 http://yaplog.jp/eikisato/archive/275

 
■決算質疑は25日から

 今日は都市経済常任委員会があり、これで来週はいよいよ決算の審査が始まります。

 総務企画が質疑通告110件(前年98)
 市民福祉が138件(前年120)
 環境教育が116件(前年81)
 都市経済が105件(前年85)

 通告総数が469件は前年の384件に比べて約22%も増えたことになります。昨年の決算審査から委員会ごとに審査になり、初めてのことだったので多分に様子見のところもあったかと思います。今回は、少し前回よりもこなれてくるのではないでしょうか。