もう10年前になりますが、アトリエを会場に個展をする事を考え、場所性を生かした様々な作品の可能性を探ってみました。ピンホールカメラもその一つ。ピンホールカメラは建物の内と外との関係を考察する方法の一つで、デジタル・ハイテク時代とは異質で素朴な手作り感がでてきます。
ピンホールカメラで出来た像は肉眼ではそれなりに見て楽しむ事はできます。しかしその像を写像として定着することは難しいです。。
この作品はピンホールのホールに100円ショップで売っている拡大眼鏡の直径7cmくらいのレンズを付けています。内部に取り込む光量がピンホールより1000倍くらい多くなるので写像が見えやすくなります。カメラもどきの遊具と言って良いものです。外界を写して楽しむ装置です。
庭の風景を写し込んでいます。
このような装置で写像を見せて、光と写像の関係などに興味付けしてからワークショップ活動を始めたいと考えています。